馬入日記

【馬入日記:11月17日】天皇杯3回戦。阿部選手&岩尾選手インタビュー

昨日、NACK5スタジアムで天皇杯3回戦 vs福岡大戦が行われました。
90分では勝負がつかず、15分ハーフの延長戦へ。結局、延長の30分で3得点を挙げ3-0で勝利し4回戦に駒を進めました。
4回戦は12月17日(土)に川崎フロンターレと対戦します。(17:00キックオフ @等々力)

福岡大戦でゴールマウスを守った阿部選手。120分間落ち着いてプレーし無失点に貢献しました。
「スカウティングで、攻め残りの選手がいるのでしっかり捕まえておくことや左利きでいいキッカーがいることを聞いていたので意識して試合に入りました。特にセットプレーは、相手も点をとるチャンスとして考えていると思ったので責任感をもって対応しようと思っていました。前回(天皇杯2回戦)よりもだいぶ落ち着いて入れたと思います。アップの時は緊張したんですけど試合に入れば大丈夫でした」と阿部選手。

試合中はDF陣と連携し安定感を保っていました。
「福岡大はある一定のところからプレッシャーにこないようにしていたと思うんです。だから健太郎(大井選手)や航(遠藤選手)や僕は自由にやらせてもらえたと思う。もうひとつ前からくる相手だったら、もうちょっとプレッシャーがあって繋げなかった場面もあったかもしれない。ただ、繋げるか繋げないかをその都度判断してボールをつけられたのはよかったと思います。守っていて、絶対大丈夫と感じていました。あとはイケイケになった時に一瞬の気の緩みが出るかもしれないとイメージしていたので、そこは気をつけようと思っていました」

延長戦に入る時には…
「誠一さん(斉藤GKコーチ)や野澤さんと話していたんですけど、おそらく30分の間に相手のチャンスが1本はくるから、相手のそのビッグチャンスを止めれば、絶対に前がとってくれると。その、くる1本をしっかり止めようと思っていました」と。

そして、ゴール前で目の前にきたボールを止めるだけがGKの仕事ではありません。全体を見て、指示を送り、ピンと張りつめた中で120分を戦っています。

「ゴール前でボールを止めるプレー以外のところは、自分の中では前回より表現できたと思う。言葉についてはいかに的確に短く、要点を伝えていくかを意識しました」

天皇杯では、平日の大宮での開催にもかかわらず駆けつけてくれたサポーターの皆さんが、寒い中120分声援を送り続けてくれました。
阿部選手が感じていたことは…
「まず、横浜FC戦の時のことがすごく強く残っていて…。アップをする時にGKが先に出て挨拶をしに行くんですけど、その時に本当にすごい声援で、ホームのような雰囲気を作ってくれた。すごく有難いと思ったし、“ベルマーレのサポーター、本当にすごい”って思った。なんというか、すごく誇らしいと感じたんです。そういう感謝の気持ちをもって戦って、でも悔しい負け方をしてしまった。多分、帰り道は僕たちと同じで本当に悔しい気持ちで帰っているのかなと思った。だから天皇杯では絶対に笑顔で帰ってもらいたいと思ったんです。その最低限が果たせたことはよかったと思う」と。

そして、天皇杯から帰るバスの中では…
「2回戦の時は初出場だったし、嬉しさがこみあげてきたけど、今回はすぐに“よし次だ”って思えた。“よし勝った!週末もう1回勝とう”と。みんなもそういう気持ちだったと思う」と、次なる目標に切り替えていたそうです。

天皇杯での勝利を、しっかりとリーグ戦にも繋げたいところです!

 
そして、同じく天皇杯の福岡大戦で先発出場を果たした岩尾選手。

率直な感想を聞くと…
「チームが勝ったことはよかったんですけど、個人だけでみたら残念な試合でした。プレーの質、ポジショニングなどに課題を感じたし効果的なプレーができなかったと思います」と岩尾選手。

「アンカーの横のところでボールを引き出そうと心がけていたんですけど、思った以上に相手もコンパクトにきて、ボールが引き出せなかった。前半は開いてみたり、ボランチとの距離を縮めてみたり、自分の中でいろいろ工夫をしてみたんですけど。後半は少しサイドバックの近くの狭いエリアでプレーするように指示をもらって、意識しながらやったんですけど、ボールを受けてもイージーなミスが増えてしまった」と岩尾選手の口からは反省ばかりがついて出ます。

なんとかしたい、この状況を打破したいと奮闘するも「考えるのが先行してしまって、なかなか身体が動かなかった。難しく考えすぎてしまった」ということ。

ただ、そこから何かを学ぼうという貪欲且つ謙虚な姿勢をもっているのが岩尾選手。
「アジエルと交代してから、アジエルのプレーをずっと見ていました。ああいうゲームの流れの中でアジがどういうポジションをとるのか、ハーフタイムに受けた指示がどういうことだったのかということを本当に目の前で見れたので、そこはよかった部分であったと思います。勉強できたということは、次に活かしていきたいと思います」

振り返るにはまだ早いですが、ルーキーイヤーの今年については「勉強の一年です。本当にひとつひとつ学んでいると思います。それを少しでも整理して出していきたい。悩むこともありますけど、そういう時間が僕には大事だと思っています」と語りました。

リーグ戦の残り3試合、そして4回戦へと進んだ天皇杯。
貪欲さと謙虚さを忘れず、戦い抜いてほしいところです!