監督・選手コメント

J2リーグ第33節 京都サンガF.C.vs湘南ベルマーレ 監督・選手コメント

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【監督コメント】
●反町監督 総括
同じ相手との2連戦ということで、2試合勝点をとれなかったというのは悔しいですし残念に思っています。
今シーズンを象徴するようなゲームだったかなと思います。いい形を作っているんですけど、最後の精度とか決めるべきところで決めるというのはサッカーの世界でいつもあるんですけど、今日はそれを宮吉が実行して、我々が実行できなかったということかなと思っています。
非常に攻守の切り替えの早い、いいゲームだったとは思っています。こういうゲームを勝ちゲームに繋げたかったですね。
5連戦の最後ということで、最後まで足を止めずにファイトしてくれた選手には本当に感謝しています。
サポーターもアウェイにもかかわらずたくさん来てくれ、声を振り絞って応援してくれたので、非常にやりやすい環境だったんですけど、結果だけが伴わずに責任を感じております。
次、FC東京戦がホームでありますので、首位のチームですが我々の意地を出したいなと思っております。

●反町監督 質疑応答
–京都がボールに食いつくDFをしたと思うがどう攻めていこうと思っていたか?

ボールに食いつくというか、攻撃の時にボールサイドに寄っているので、必然的にボールを奪って2つ3つ繋いでもまだサイドが空いているということですね。それで崩せればこちらの展開になりますし、崩せなければ水の泡となってしまう。
我々はまずサイドを崩すのではなく、まずゴールを目指すということでやっています。相手は真ん中を閉じてきていて、今日はダブルボランチに対して、後半の20分過ぎくらいまでかなり前を向かせないタイトさがあった。それによって必然的にボールが横に逃げていくと。
そこでじゃあ何ができるかと。そこはさっきも触れましたが、フィニッシュまで持っていけたかどうかというとやっぱり少なかったですね。
特に意識をして相手を分析してというよりも、自分たちのオリジナリティを発揮していると逆にそこが空くという順番だったと思います。

–正面からシュートを打つシーンが少なかったようだが?

今日、相手の中央は強かったですね。内野なども前には強い。後ろはスピードがない。その後ろにいくためにどうしたらいいかと言うと、京都さんもそうですけど、1回センターバックに食いつかせてその裏を狙うと。
田原が真ん中であまり自分のリズムでボールをもらえてコントロールして…ということは少なかった。
もうちょっと真ん中から打っていけるチームになれば、よりチームの攻撃のバリエーションは増えると思うんですけど、残念ながらまだそこまでいってないですね。

–後半の途中からお互いスペースもできてきたと思うが、交代含めて狙いは?

今日は5連戦の5つ目というのもあるし、京都さんはこの前の試合に比べると非常にハイペースできたのでこれは後半の20分過ぎが勝負だなと思っていました。実際にそういう展開になりました。
もっと機動力のあるルーカスをまず入れたのと同時に、中盤でスペースがあるならテンポを作れる岩尾を入れたと。最後のファンについては一発があるので、空いたスペースで、相手DFが横を向いた時に落ちたボールというのをある程度頭に入れていました。
全体的に途中から入った選手はよかったんですけど、スピードに慣れるまでちょっと時間がかかりましたね。
特に岩尾はいい形でボールをもつとアイデアがあるんですけど、そうじゃない時にもっとしっかりプレーすることができれば、もっと交代の効果があったかなと思います。ただ随所に持ち味は発揮したと思うので悪くはなかったと思いますが。

●大木武監督 総括
選手とサポーターの皆さんには心の底からおめでとうと言いたいと思います。
前節の湘南戦と同じように難しいゲームだったと思います。ただ、前節より少し落ち着いた形でゲームに入れたのかなと思います。こういうゲームになるとセットプレーやカウンターで失ってしまうような可能性としてるのですが、選手はよく注意深くゲームを進めてくれたと思います。
なかなかゴールには届かなかったんですけど、どこかでひとつとってくれるんじゃないかと。
隣にいる高木コーチと点をとるにはどうするか、このままでいいのかという話をしながら、このままでいけるんじゃないかと。最後、工藤と宮吉、その前に内野のクリアがあったと思いますけど、しっかりとってくれた。
最後は少し劣勢になった場面もありましたけど、前半の難しい時間帯と同じように、よく守ってくれたと思います。
非常に勝ち負けとは別に、湘南戦は2試合共にいいゲームだったんじゃないかと思います。これは湘南さんにも感謝しなければならないなと思います。
連戦が終わりましたので、少し余裕をもって、反省をしてまた次のゲームに臨みたいと思います。

●大木監督 質疑応答
–中2日での試合だったが切り替えが早く攻撃から守備へ移る時が速かったと思うが?

前節よりは良かったですね。大分戦の方が良かったんじゃないでしょうか。大分戦の方が色々な意味でピンチを招いたと思いますけど、切り替えの速さなら、大分戦の方が良かったんじゃないでしょうかね。今日も決して悪いとは思いませんけど。

–中村選手の交代はアクシデントか?

少し疲れた感じもありましたし、本人から難しいという合図もありましたので交代しました。

–次の交代カードの工藤選手まで時間があったが動かない方がいいという判断か?

チャンスができていましたから。それだけです。疲れているのは分かっていましたけど、技術の高さとか、アイデアとか持っていますし、そこでひとつ、何かできるのではないか、という気持ちもありました。実際問題交代しましたけど、交代するということでカードを切る前に彼はひとつ仕事をしてくれましたので、それが、まぁ、彼の力だと、そういう気がします。

–後半の20分辺りから前にプレスに行けずにサイドに展開されたが?

前半もあったんですけど、前半は福村と特にアジエルと臼井君の所だったと思いますが、上手くこなしていましたね。正直、そこのところで、少し追いつかないような感じがありました。それは後半の20分くらいからでなくて、結局最後まで。点を取ってからはそんな感じではなかったんですけど、湘南さんが割と縦に入れてきた感じだったので、そうはならなかったんですけども。ちょっと苦しい状況がありましたね。
そこで、選手を替えてサイドを落着かせるか、そのまま置いて、得点の匂いはしている部分だけ残して続けさせるか、そこの決断は少しありましたね。で、1点取った時には、点を取る前にも、駒井は用意していたんですけど、ああいう形で取ってくれて、選手がよく頑張ってくれたなという感じがします。非常に気にしていました。なかなか抑えられない様な状況がありました。

–その場合、ボールの出どころを抑えるべきものなのか?

出所と、やっぱりその運動量が落ちたことがあるかもしれないですね。要するにサイドに抑えに行けないですね。サイドハーフ、例えば工藤、博貴(中山)が行けないのであれば、ウヨン、弘堅(加藤)が出る。出れなければサイドバックが出る。それでいいと思うんですけど。前半なんかはサイドバックが出て、福村が出て、秋本がそこをカバーリングして、という形で充分やれたと思いますので。そういう形が一歩一歩遅れてきたという形ですね。

 【選手コメント】
●坂本紘司
この2試合でゴールができなかったので、守備は本当に粘り強くやってくれたんですけど、前線が最後のところで点がとれなかったということに尽きると思います。
うちもキーパーと1対1の場面や深くまでえぐったシーンもあった。お互いにチャンスがあったと思う。前回もそうでしたけど1点とったほうが勝つというゲームだったと思います。そういう勝負強さをうちはつけていかなければいけないと思っています。
今年は連勝というのがなかなかできず、リズムのいい時に点がとれない。“いい”でおわってしまっているのが今日の試合も今年を象徴していると思う。勝ち切るために、チームの助けになるのはゴールだと思うので、ゴールを決める仕事にこだわってやっていきたいと思っています。

●田原豊
チームとして京都のほうが今日はいいサッカーをしていたのかなと思う。後半、終盤になってからはうちのやりたいこともできていた部分もある。それを最初から出せなかったというのがうちがペースを掴めなかった要因だと思う。
セカンドボールとかそういうものが相手のほうにこぼれてしまったのもリズムが掴めなかったひとつの要因だと思います。
もっとセカンドボールがどの位置に落ちてくるということを予測してとれていれば自然とリズムも出てくるし主導権も握れるのかなと思う。

●鎌田翔雅
悔しいですね。最初から相手がすごくパワーをもって攻めてきたので、我慢する時間が長くてなかなかしんどい試合でした。
どうしても最後のところでの形がないというか、いいところでフィニッシュまでもっていけないことが多かった。フィニッシュにこだわるようなプレーがもっと必要だと思う。
悪くはなかったと思うんですけど、結果が出ていないので…本当にそこだけです。プロとして結果が一番大事なので、いい内容というだけじゃなくて結果に結びつけなければいけないと思っています。
(次節は?)首位のチームを倒すという強い気持ちを持って、ミスを恐れないでもっとアグレッシブに戦っていきたいです。今度こそ結果を出したい。

●臼井幸平
同じ相手に二度負けるというのは悔しい。途中までは前回同様にいいゲームだったと思います。
最後、自分のところからやられてしまったので反省しています。
全体的には悪くはなかったと思います。耐えるところを耐えて、DFラインみんなでうまく凌げていたと思います。チャンスで1点決めようという流れだった。
サイドも使えていたし、翔雅(鎌田)も崩せていたと思う。お互いのDFが本当に最後のところで粘りがあって、お互いになかなか決められなかった。一瞬の隙を突くように、これからやっていかなければいけないと感じています。

●山口貴弘
前回京都に負けて、5連戦の最後に絶対に勝って帰ろうとみんなで言っていました。
最後、本当に気持ちの戦いだったんですけど、そういう戦いで負けたということが特別悔しいです。意地と意地のぶつかり合いで負けたというのは本当に悔しいです。
自分自身は、もっともっとポジショニングとかこまめにやらなければいけない部分もあったし、セットプレーでは攻守ともにもっと力を発揮しなければいけないと思う。これからの課題として取り組んでいきたい。
今日は1点勝負になると思っていたし、とにかく90分で勝ち切るという思いを持っていました。
一旦5連戦が終わったので、もう一度気持ちと体をリフレッシュさせて、残り5試合なのでみんなで団結して、本当に一戦必勝という気持ちをもって、可能性ある限り必死で戦い続けたいと思います。