馬入日記
【馬入日記:10月8日】巻選手が復帰弾!&阿部選手が初出場!
天皇杯2回戦 vsファジアーノ岡山ネクスト戦が行われました。
前半、先制を許しますが、後半に2得点し2-1で逆転勝利!天皇杯の難しさを実感しながらも、3回戦に駒を進めました。
ベルマーレのスターティングメンバーはリーグ戦から約半数が変更となりました。
GKには公式戦初出場となる阿部選手が先発出場。初スタメンとなる福田選手がセンターバックに、湘南で初スタメンとなった平木選手がボランチに入りました。
そして、負傷により戦線離脱していたFWの巻選手がついに復帰!約4カ月ぶりとなる公式戦出場にスタジアムが沸きました。
しかもその巻選手が同点弾を決めたのです!
後半9分、遠藤選手からのフィードをオフサイドラインギリギリの位置で受け、相手DFを置き去りにしGKと1対1。落ち着いてコースを狙いシュートを放つとGKの股の間を抜けゴールイン!
自らのゴールで復帰を祝うと共に、チームにとっても早い時間の同点で勢いを与えました。
試合はその後33分、後半から出場した坂本選手が佐々木選手のクロスに走りこみヘディングシュート。見事決まって逆転に成功しました。
巻選手は「難しい試合になるというのは分かっていたので自分たちのプレーをやろうと話して入りました。ただそれがなかなかできなかったので、前半のような展開になってしまった。ハーフタイムにFWがアクションを起こさなければいけないという話もあって、それが得点にも繋がったのでよかったです。航(遠藤選手)に感謝したいと思います」と試合を振り返りました。
6月12日に行われた栃木SC戦で左腓骨筋腱の脱臼というケガを負い、約4カ月後の復帰となりました。
巻選手が全体練習に合流すると、練習の雰囲気が一段と明るくなり、改めて存在の大きさを感じさせました。
試合後の会見で反町監督は「良さも出したし、頑張りも利いた部分もあります。得点はキーパーの股の間を通ったというラッキーなシュートでしたけれど。ただ前をいく姿勢がそうさせたわけであって、彼にとっては非常にケガ上がりとしてはいいスタートだなと思います。あと2ヶ月、取り戻してもらいたいと思いますし、チームの力になってもらいたいなと思っています」と語りました。
「ケガでチームに迷惑をかけていた分、これから取り戻していきたい」と巻選手自身も固く誓っています。
そして、プロになってから初めて公式戦出場を果たしたGKの阿部選手。
プロ6年目、コツコツと積み重ねてきたからこその新たな一歩を踏みました。
「だいぶ時間がかかりましたけど…。僕は大学にも行ったし遠回りと言われることもあったけど、自分にはこの道しかないと思ってやってきました。まだまだこれからですけど、試合後にFC東京時代からのサポーターの方々におめでとうと言ってもらった時は本当に嬉しかった。その時は本当によかったと思いました」と阿部選手。
GKという特別なポジションで、試合出場を勝ち取るということは決して容易いことではありません。
個性豊かなGK陣の中で、日々切磋琢磨してきました。
「終わった瞬間は嬉しさ半分、悔しさ半分でした。悔しさというのは、セットプレーから失点してしまったという部分。先週(鳥取戦)と同じ時間帯で、しかも同じCKからという場面での失点でしたが、みんな意識していたと思うしそれでもやられてしまったというのが反省点です。その他では、DFの4人が本当に身体を張って何度もシュートブロックしてくれて本当に助けられました」と試合を振り返りました。
試合前は緊張もあったようですが…
「野澤さんがすごくサポートしてくれた。ずっと声をかけてくれて本当に助かりました。それにトレーナー陣も僕の性格を分かってくれてるので、喋っていたほうが落ち着くだろうと、かなり言葉の投与をしてくれました(笑)」と。
また、1点のビハインドで迎えた後半。後半の最初から出場となった坂本選手が円陣を組んだ際、みんなに「天皇杯はこういうものだから。オレたちは絶対に逆転できるから」と言ったそうです。
「あの言葉にすごく救われた。本当に紘司さんはすごい。しかも、それで自分で決めちゃうんだからホントにすごいですよ」と。
「これからです」とあくまでもここからだという意識を強く持っている阿部選手。
「まだまだ自分は課題だらけですが、克服できない課題ではないと思うし、今まで通りひとつひとつクリアしていきたいと思います。公式戦に出場して、GKというのはボールを止めるだけじゃないということを改めて感じました。やらなければいけないことを体感することができたし、体感したからこそ分か
た明確な課題を今後の練習で取り組んでいきたいと思います」と話していました。
頼もしい二人。これからがまた楽しみです!