第9節 VS 東京ヴェルディ
4月22日(日曜日) 14:30 @駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場
HOME 東京ヴェルディ | 湘南ベルマーレ AWAY |
1 | 0 | 前半 | 0 | 2 | ||
1 | 後半 | 2 | ||||
16 > 16 | 勝点 | 22 > 25 | ||||
阿部 拓馬 87分 | 得点者 | 遠藤 航 70分 島村 毅 71分 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 26 | 柴崎 貴広 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 阿部 伸行 | 27 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 19 | 森 勇介 | 0 | 0 | 鎌田 翔雅 | 2 | DF | |
DF | 17 | 土屋 征夫 | 0 | 2 | 遠藤 航 | 3 | DF | |
DF | 3 | 深津 康太 | 1 | 1 | 島村 毅 | 30 | DF | |
DF | 4 | 高橋 祥平 | 1 | 1 | 大野 和成 | 22 | MF | |
MF | 11 | 西 紀寛 | 4 | 0 | 猪狩 佑貴 | 16 | MF | |
MF | 10 | 小林 祐希 | 0 | 1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | |
MF | 22 | 和田 拓也 | 0 | 1 | 永木 亮太 | 6 | MF | |
MF | 16 | 飯尾 一慶 | 1 | 0 | 菊池 大介 | 10 | MF | |
FW | 41 | 杉本 健勇 | 1 | 0 | 馬場 賢治 | 17 | FW | |
FW | 9 | 阿部 拓馬 | 1 | 2 | 古橋 達弥 | 18 | FW | |
GK | 1 | 土肥 洋一 | – | SUB | – | 金 永基 | 1 | GK |
DF | 6 | 中谷 勇介 | 1 | 0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | |
MF | 5 | 佐伯 直哉 | – | 0 | ハン グギョン | 7 | MF | |
MF | 14 | 小池 純輝 | – | – | 宮崎 泰右 | 25 | MF | |
MF | 20 | アレックス | – | – | 村上 聖弥 | 28 | MF | |
MF | 23 | 梶川 諒太 | 0 | – | 中村 祐也 | 11 | FW | |
FW | 15 | ジョジマール | 1 | 0 | 大槻 周平 | 19 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
17分 17 土屋 征夫 ■反スポーツ的行為 24分 22 和田 拓也 ■反スポーツ的行為 38分 4 高橋 祥平 ■異議 59分 3 深津 康太 ■ラフプレー 71分 19 森 勇介 ■反スポーツ的行為 |
11 | シュート | 8 | 26分 18 古橋 達弥 ■ラフプレー 41分 6 永木 亮太 ■ラフプレー 90分+2 3 遠藤 航 ■ラフプレー |
4 | ゴールキック | 11 | ||
8 | コーナーキック | 3 | ||
16 | 直接フリーキック | 17 | ||
4 | 間接フリーキック | 5 | ||
5 | オフサイド | 4 | ||
0 | PK | 1 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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6,544人 | 曇時々雨、無風 | 12.9℃ | 59% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
鈴木 貞雄 | 木村 博之 | 大塚 晴弘 | 村井 良輔 | 桜井 大介 | 木滝 拓哉 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
今日も駒沢という地に多くのサポーターに来ていただいて、心から感謝しています。
ヴェルディさんは本当に力のあるチームなので、我々はチャレンジャーだという意識をいつも以上に持ってやろうという話を選手にして送り出しました。
後半の点をとる時間帯まで、まぁ我々のよさもあまり出せなかったですが、ヴェルディさんのストロングを自分たちのよさでうまく消せた…という言い方が正しいか分かりませんが、我々のリズムでできたところでうまくPKをとることができ、さらに古橋のFKからもう1点とることができました。点の取り方はいつもあんな風にはとれないんですけどよかったかなと思います。
相変わらず残り数分のところで点をとられ、全然勝った気がしないんですけど。まぁずっとそうなんですけど…。
今日いろいろあって、キャプテンの坂本と副キャプテンの猪狩がスタートで出て、大野もやったことのない左のサイドハーフをやりましたけど、本当にこの3人がチームのために貢献してくれた。
いつも我々は総合力で勝負だという話をしています。もしかしたら形はカッコイイものではなかったかもしれませんが、非常に気持ちが出ていて、この9試合の中でも一番いい試合だったかなと僕自身は思っています。
質疑応答
2-1にしてからの数分間、選手がバタバタせず全員がボールを奪いにいって素晴らしかった。自信レベルは開幕から何倍にも上がっている気がするがそのあたりはどうか。
そう言っていただけるのは嬉しいのですが、今日のような試合を通じて僕の中では2-1になった時の守備の組織というのは、確かに前節よりはよくなりましたけど、もう少し失い方などは突き詰めていかなければいけないと思っています。
横浜FC戦より、ファールなどやってはいけないことをやらなかったりだとか、そういう意味で言うと中盤と前の選手に関しては成長は見えたかなと思います。
僕自身は、その試合を勝つことで何が生まれるのかということを、ちょっと違った考えでいるつもりです。言い方は悪いんですけど、サッカーであって戦争ではないので、自分たちが自分たちで考えてやっていくという習慣を彼らがつけない限り、その試合をとったとしても、次に繋がらなければ効果や意味は少ないと思っています。
まだ経験が足りない若輩者が言うのはおかしいですが、そういう風にさせてはいるつもりです。
坂本選手や猪狩選手の起用は選手層が上がっているということか?
当然そういう部分もありますし、絶対的なレギュラーというのはうちのチームにはいないので、本当に今日勝ったらあそこでダウンをして、明日休んで次の日からまた競争するというスタンスは変わっていないです。そういう意味で残った今日のメンバーだということです。ちょっと突貫工事みたいなところはありますが、選手たちの姿勢については監督として有難いし頭の下がる想いです。
層が上がったということについてはどうか?
層が上がったというよりは、たまたま出てなかったという言い方のほうが正しいかなと思っています。彼はレギュラーで彼はサブでという住み分けを僕はまったくしていないので、そういう意味で出た時にエネルギーを出してくれという意味で言うと、彼らがそれを証明してくれた。昨日そう思ったわけじゃなくて、ずっとそれを思い続けていたこと。その積み重ねが勝ちに繋がったということでいえば、また力になってくれると思っています。
阿部選手が戻ってきてファインセーブを見せたが?
阿部は少しアクシデントで離れたんですけど、今日ベンチだった金もバックアップだった松本も含めて、GKもフィールド同様に競争だという話をしているので、今日選んだ阿部がそういう力を発揮してくれたことはよかったと思います。
一般的に言うとGKが変わるのはよくないと言われていますが僕自身はそうは思っていなくて、GKもフィールドの一人なので、調子だったり相手の特長も含めて変えることもあるという話をしています。
最後に山口選手を入れた意図は?
うーん、僕9試合で、最後にDFの選手を入れたのは初めてなんですけど、ちょっと展開的に前にボールがいくよりも後ろにボールがくることのほうが多かったので、ディフェンスにパワーのある山口を入れてしっかりスペースを埋めて跳ね返せと、そういう指示をしました。
本来であれば、もう1点とりにいくというチームのやり方とは矛盾した形になってしまうんですけど、矛盾もたまにはいいかなと(笑)
なので、あの場面は本当に最後はお前の人間力で抑えろというところでした。
アディショナルタイムにハングギョン選手に指示を送っていたが?
あれはセットプレーのマークの確認です。セットプレーの時に相手も最後人数をかけてくるので、戦術的な指示をしていました。まぁ言っても、あんまり言うこと聞かないのでアテにはしてないですけど(笑)
遠藤航選手コメント
(PKの得点について)みんなで頑張って戦ったからこその得点だと思うし僕の得点というよりみんなの得点だと思います。蹴る時は迷わないということだけ意識していました。
チームがいい流れできていた時にPKがとれてその後追加点がとれたことは大きかったと思います。
守備に関しては相手は高さがあったのでうまく対応できなかったところもあったのですが、みんなうまくカバーしてくれた。ゼロで抑えたかったですがそこはまた課題としてみつめて、意識してトレーニングに取り組みたいと思います。
大事な試合だということはみんな分かっていたけど、気負いすぎることなくいつもどおり100%の力を出すということだけを考えていました。
首位ということも先のことも考えていません。一体感をもって目の前の1試合を100%でやるということだけです。
大野和成選手コメント
(左サイドハーフは)初めてのポジションでした。常に手探り状態ではありましたが、薫くん(高山)みたいに特別スピードのあるプレーはできないけど、まず守備から入ろうという意識でした。最初は少し裏を狙われることもありましたが、徐々に試合をやりながら自分なりにポジションを修正しながらプレーしました。
グラウンドがかなり悪くパスもずれてしまったりしたので、シンプルにやろうと思っていました。あとはとにかく、走ること。
守備には自信があるので、球際などは負けないつもりでいきました。とれたらチャンスになるポジションでもあったので。
引いて守るのはよくないと思ったので、サイドバックが出たらなるべく僕らが出て、シマくん(島村)がずれたりだとか、結果的にそういうプレー2点目につながったりしたので、そこはよかったかなと思います。
本当に勝ってよかった。勝ったことが一番の収穫です。
曺さんが常々、全員が戦力だって言ってくれるけど、入った選手もみんなすごく頑張ってくれたし、チームの一体感でやっているという実感があります。誰が出てもいいというのはうちの強みだと思っています。
猪狩佑貴選手コメント
ベンチには入っていましたがなかなか試合に出られなくて悔しい想いをしていたので、そういう時に監督がスタメン出場の場を与えてくれた。やるしかないと思ったし、気持ちの面も含めて準備はしてきたつもりなので自信をもってやろうと思っていました。プレー自体も心配してなかった。
監督が試合前に「自分らしく思い切りやれ」と言ってくれて、とにかく自分の色を出していこうと思ったし、これからも練習をしていこうと改めて感じました。
最初は緊張しましたが、今までずっとやってきたことは間違ってないという気持ちもあったので、試合にはうまくは入れたと思います。
チームの総合力という意味では、監督がそうやってうまくチーム作りをしてくれていると思います。試合に出れる出れないにかかわらず、モチベーションが下がることはまずないし、本当に一人ひとりを見てくれているし声をかけてくれる。いつも全体の話をしてくれる。選手としては本当に有難いと思っています。
次はホームですが、やっぱりホームの試合に一番出たいので、まずそこを目標に頑張りたいと思います。
島村毅選手コメント
(得点については?)フルさん(古橋)がいいボールを入れて僕はニアに入っていって、かすったというくらいでしたが…ゴールはゴールということで(笑)、いただきました。
(失点については)しっかりラインを上げて、前へ前へアグレッシブに守備はできていたと思うんですけど、一瞬の隙で裏のスペースに走られてしまった。そこは誰がいくのかはっきりしなかったところもあった。あの時間帯はずっと続いているうちの課題だと思うので、無失点でいけるように取り組みたいです。
(相手の右サイドは強烈だったか?)そうでもないです。和成(大野)がヘディングも全部勝っていたし、いくところ全部潰してくれたのであまりこっちにはこなくてやりやすかった。
試合全体的には、グラウンドも悪かったので慎重に入りました。前の選手たちが前へ前へ繋いでいってくれたので問題なくやれていたと思います。後半も続けていこうと話していました。
後半勝負だと思って、またパワーを入れて攻めていけたし、奪ってすぐ攻めるという形もできていたと思います。チームとしてやりたいことがやれたのがよかったと思います。
サポーターもたくさん来てくれて、アウェイなのにすごくいい雰囲気でやれた。点が入ってからのおせおせムードの時などはスタジアムの一体感を感じるくらいの雰囲気でした。
坂本紘司選手コメント
今季初スタメンだったので気合いが入りすぎないようにと思っていましたが、思っていたよりは落ち着いて試合に入ることができた。バランスをとりながらゲームをつくることを意識しました。
グラウンドが悪い中でボールを落ち着かせようと思っていましたが、そのあたりはある程度できたと思います。
ヴェルディが個人技でくるのは分かっていたけど、今まで対戦したチームとは違う感じだった。前半を組織でしっかりできれば、後半うちは走り勝てる自信があるし、分があると思っていました。
自分自身は、練習試合などでやれることをやってきましたが、また実践で使ってもらうことができるように日々頑張ろうと思います。
古橋達弥選手コメント
ヴェルディは個人技でドリブルしてきたり、ボールをもてるので前半はうまくリズムが掴めなかった。ただその分しっかりみんなで守ることができた。
前半の決定機はミートできず、あれは決めなくてはいけなかった。後半2点とれたことはよかったです。
東京V 川勝監督 試合後コメント
総評
首位とのゲームということで、多少硬さはあったんですけど、前半はそんなに大きく崩されたということもなかったし、シュートの本数もゲーム全体としてもそんなにウチとしては大きく外れたことはないと思う。ただ残念なのは、落ち着きがまだないと。よいところまで運んで最後で余裕が持てない。それが失点のシーンも、集中を切らして2点目にそのまま崩れる。
1点取られるとウチはみんな、野球で言うと満塁ホームラン打たれたみたいにダメージを受ける、ベテランを含めて。そこをもうちょっと改善できないと、昇格する上でこういう競ったゲームをする時に、全員が過敏に反応しすぎてちょっとの時間冷静さを欠くというのは、ここ2年間見てきてもなかなかその強さっていうのがちょっとまだ出てこない。西とか、今日はいない巻とかが持っている、ゲーム中に起こるアクシデントへの対応能力がちょっとまだ低い。せっかくいいパフォーマンスして、それが再開できそうな時でも、冷静にやっていけば1点取れるシーンとかでも、その後も能力的には十分やっていけるのに、自分たちで崩れていきそうな。そこはメンバーも再考しながらも、考えていきたいということです。
質疑応答
バタバタしたということだが、それを落ち着かせるための声を例えば19歳キャプテンの小林などに期待できるか?
去年もキャプテンは30歳ちかい富澤で、同じ現象だったんでね。だから、サッカーにベテランという表現はあまり好きではないけど、サッカーで経験値を考えるんだったら、どっちみちPKで決められるんだったら、みんなでレフェリーに近づいていっても意味がないし。それはもう私がみて、毎回そういうのに反応しても何の効果もないし、圧力かけてもまったく意味はない。そこで速く縦にボールをもっていける、切り替えてっていうことができるような選手は、去年やっと巻が入って、それが新鮮に見えた。だから、勢いがある時とか戦闘意欲は一定の条件がつけばウチはある。30歳以上が巻いても、19歳が巻いても、誰が巻いても同じだと思う。
そういう意味ではなく、バタバタしたところで叱咤激励できたり落ち着かせることができる選手がいるか?
いないですね。だから逆に西とか巻の加入が大きかったりとか、ウチのスタイルに合う選手だけど、プレー以外でもそういうゲーム中のアクシデントに対して対応できる、本当の意味で強いのか、切り替えが本当に上手くできる。まだ時間もあるし、相手もPKでやっと点を取った。あまりチャンスもなかったし、ゲーム自体は逆にヴェルディの方がゴールキック0だしシュート数も多いし。その1点を跳ね返すような、昨日のJ1みたいに3点とれる能力はあるのに、自分たちでそれを消してしまうような。だから、本当は西と巻が腕章をつければいいけれども、スタートの時点では結局一番若いのに着けさせて、自分がベクトルをJ1に向けながらやるっていう。ウチの最大の弱みのひとつはその辺だと思いますね。