監督・選手コメント

J2リーグ第27節 カターレ富山vs湘南ベルマーレ 監督・選手コメント

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【監督コメント】
●反町監督 総括
勝ったんですけど、まだ実感が湧かないような、そんな試合だったと思います。いいところも悪いところもよく出た試合だったかなという風にも感じています。
後半、富山さんが足が止まってきた時間帯が早かったので、それが奏功したのかなと思います。今日は我々が何かをしたのではなくて、その相関関係だけかなと思います。
なかなか勝点3がとれないゲームが多くて厳しい試合が続いていたんですけど、この次のゲームが大事になってきますので、来週いい準備をして試合を迎えたいと思います。
今日のハーフタイムで「泥臭くやれ」と言いましたが、昨日のセレッソじゃないですけど、ひっくり返すことができた。またアウェイでもなかなか勝てていませんでしたので、嬉しく思っています。

●反町監督 質疑応答
–富山の足が止まっているところをみて高山選手や佐々木選手を使ったのか?

そうですね。もう1試合あるのであまり詳しく言えないんですけど、後ろの3人は前に強いのでそれをどう動かしていくかということですね。前半は中盤でボールを奪われてそれが失点に繋がってというのが2つですから、前のほうの圧力を強くしようということですね。

–ハーフタイムに“中盤の距離が狭い”という話があったようだがどのような意味か。

簡単に言うとアジエルと永木と坂本がセンターサークルの中に3人いるという感じですね。そうなると相手は1人でその3人を見れれば、他の余っている選手は次のボールも拾えますしその距離を考えなければいけないと。今日のシステム上の問題もあるんですけど、逆にそこを空洞にさせるくらいのほうが相手にとっては狙いどころが少なくなる。DFのバランスというよりも攻撃のバランスですね。ビルドアップの時にみんな足元にボールを置きたがって、フットサルみたいにその中に4人5人いるような感じでした。相手にとってまったく脅威ではなかった。攻撃の配置です。

–いいところと悪いところがあったということだが主なところを。

富山はかなり前からいい形で追い込んでとるという話をしていても、やっぱり我々がそれを助長させるようなボールの動かし方をしてしまっている。ちょっと複雑にやりすぎた部分があって、これは私の問題でもあって選手だけの問題ではない。私ももう一度整理してやらなければいけないと思っています。
いいところは攻撃の先手を後半徐々にうつことができたということですね。なかなか複数点とれなかったなかで3点とれたというのは、今週少しゴール前での攻防の練習を多くした成果出もあると思うので、これからも続いていければと思います。

●安間監督 総括
本当に多くの方に来場していただき声援をしていただいて力になりました。逆転されて終了のホイッスルが鳴るまでいい雰囲気の中でやらせていただきそのお陰で最後まであきらめることなく攻めることができました。その声援に応えることができるようにやるべきことを修正して次にいきたいと思います
試合のほうですが、ここ最近みていて湘南さんの前への推進力がついてきていたのでそのスピードを止めることをテーマにやりました。それがうまく機能し前半はいいゲームができたと思います。
2-0という点差を今まで体験したことなく、普通でよかったんですけど、後半普通に入れなかったことが何よりも痛いかなと思います。
ハーフタイムには昨日のセレッソの試合の例をあげながら、今節は逆転の試合があるのでそういう時はなおさら気をつけようとしたのですが、逆に慎重になってしまい、前からいってプレッシャーをかけるDFではなく、後ろに構えてDFになってしまったことが少し次に修正しなければいけないと思っています。
勝った時もそうですが、負けた時も次が大事だと思っています。
うちのチームは体験して、それを経験にかえて次に進んできています。次にいくために、何ができて何ができなかったのかということを理解し体現できるように向かっていきたいと思います。

●安間監督 質疑応答
–後半普通に入れなかったというのはどういった部分か。

まず2-0というのを体験していないと思うんですよね。勝っているから慎重にいきすぎてしまって、前から今までどおりいけないいんだけど後ろに人数をかけすぎてしまってゴール前に人数がいることによって勝手に安心してしまっている。
自分たちから重心を後ろにかけてしまったという部分です。

–酒井選手の評価は。

自分の持ち味を出してくれたと思います。ただ、ついていく部分、DFの部分ではまだまだ周りの人間にカバーされていることが多いので、今日やってみて体験したことを頭のいい選手なので、修正して次に向けてくれると思います。

–前半は失点なく抑えられたがその部分での酒井選手の評価は。

そこに関しては全体ですね。今日、湘南は前節の熊本までは起点がアジエル選手だけだったんですけど、もうひとつ田原選手を前において起点を2つ作ってきたので、船津とヨンドク(ソ)と涼(平出)、田原のところはしっかりと福田と船津と健太(吉川)がカバーしてまぁうまく消していたと思います。その中で走ってくる2列目に関して涼やタカ(酒井)がしっかりついてきているので、チーム全体でやっているDFなので、誰かひとりというのはなかなか言えないところではあります。

–DFで酒井選手は特にどんな部分で持ち味を出せていたか。

DFではそんなに持ち味は出ていないんですね。攻撃のほうでミドルシュートだったり奪った後のパスのつなぎだったり、それはうちの課題でもあるので、そこがしっかりできる選手なのでもういっこ課題を増やすとしたらもっと前を選択できる選手なので、積極的にプレーしてほしかったなと思います。

–勝てる試合だったかなと思うが?

そうですね、勝たなければいけない試合だったと思います。勝負どころというのは絶対にあると思うので、やるべきことをやってクリアしていくしかないので、そこは今までどおりメンタリテイのほうもやっていかなければいけないと思います。映像を見て頭で理解して体を動かしていきたいと思います。

–反町監督が富山の足が止まる時間が早かったと話していたが?

そうですね、足が止まっているならば後半出ていけないと思うんです。逆転されて開き直ってから出て行けるだけのパワーがあるのだからそれを後半の最初からやるべきだと思います。もちろんやらせるべきだと思います。ただ、これを守り切ればという感じで後ろに引いてしまった。交代で江添を替えた時ももう一度船津を前に出して、前に前にいく推進力を彼に期待したのですが、チーム全体の重心が後ろに下がっていたのでチームとしての経験をつけていかなければいけないと思っています。
そのためには、2-0で終わる試合を増やさなければいけないですし、いつもどおり努力していくことが必要だと思います。

–相手がドリブラーを入れてきたことについてその対応は?

どんな難しい戦術でもアタック&カバーのスライドのパターンなので、後ろに下がるのではなくて誰がアタックにいって誰がカバーするのか。3点目がいい例ですけど、健太が対応している時に福田がもっとカバーがいるということを健太に伝えてあげれば、もっと早くアプローチできたと思う。そのひとつひとつをやっていく必要があると思います。

【選手コメント】
●高山薫
とにかく結果を出したいと思っていたので本当によかった。泣きそうなくらいです。
最近あまり自分自身のいいところを出せていなくて、監督からも練習中にもっとゴールを意識しろと言われていました。前回も途中出場をしてせっかくゴール前までいったのにパスミスをしてキーパーにとられるという場面もあって、一番最悪なことをしてしまったと反省していました。でも、不安な気持ちで試合に出たらダメだと思っていたのですが、ちょうど昨日セレッソの試合を見ていて、播戸選手が3点とって逆転をした試合だったんですけど、試合中の播戸選手の表情とか、本当にすごいなと思って観ていました。それが今日に繋がったかは分からないけど、でもそれが今日のモチベーションにはなっていました。
(今後に向けて)ゴールを決めたいとかいいプレーをしたいという気持ちを素直に試合にぶつけられたらうまくいくと思うので、負けたらどうしようとか、そんなことを考えないで思い切り走って、シュートを打ってということをやり続けたいと思います。

●田原豊
戦術の部分もあるけどその前にまずFWとしての結果を出さなければいけないと思っていました。結果をしっかり残したいと思っていたし、チーム戦術の部分もうまくできたらと思って臨みました。全部が全部できなかったのが反省点です。
結果を出せたことは本当によかったですけど、それが今日の試合だけじゃなくて、継続していかなければいけないと思う。
今日、何が一番よかったかと言うと、アウェイで0-2から逆転でひっくり返せたこと。前半からみたら決していいコンディションとは言えない立ち上がりだったけど、みんなが最後まであきらめずにいけたということ、気持ちを見せられたというのはこれからに繋がっていくと思う。でもそれを今日だけにしてはいけないし、もちろん前半に2失点してしまうということをまず反省しなければいけないんだけど。
逆転して勝てたことでチームも勢いに乗れればいいと思うし、自分自身も今季初ゴールなので波に乗っていきたいと思う。

●山口貴弘
本当に今日はみんなに助けられたという感じです。
1点目、自分の不用意なミスからとられてしまったので、なんとか取り返そうと必死でした。前半なかなかうまくいかなくて、0-2で折り返して、ハーフタイムにみんなで昨日のセレッソの話じゃないけど先に3点入れられても逆転することもあるし、諦めないで今週1週間やってきたことを出し切ろうと話しました。自分自身も、なんとしても自分でとってやるくらいの気持ちでいこうと決めて入りました。結果的にはみんなが点をとってくれてみんなに助けられたという感じでした。今日は本当にホッとしました。
今日2点とられて逆転できたというについては、守備面では修正しなければいけないけど、自信にもなることだと思う。自分自身は今日たくさんの課題が出たので、今日みんなに助けられた分、また明日からトレーニングして、チャンスをもらったら今度はみんなを助けられるようなプレーをしたいと思います。

●佐々木竜太
前4人が個性的だったので、それを活かせるようなプレーをしようと思って入りました。豊さん(田原)のヘディングのセカンドだったり、薫(高山)をなるべく前向かせて勝負させようと思ったり…。
難しい時間帯で、ボールは行ったり来たりだったのであんまり触れなかった。ちょっと最後のほうでファールが多くなってしまって、それは申し訳なかったと思う。
(自分自身は)短い時間でもできるだけシュートまでいきたいと思う。なかなかボールが来なかったりしても、ドリブルで仕掛けたりできればと思っています。周りを活かすだけじゃダメだと思うので自分自身もとりにいきたい。勝ち切れたことは本当によかったです。