監督・選手コメント

2025J1リーグ第13節 湘南vs福岡戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

前半から相手のペースで進むゲームになってしまい、なかなかウェリ(ウェリントン選手)がいたことで後ろに重いゲームになってしまいました。途中からしっかり理解して修正してやってくれましたし、後半に関しては自分たちのゲームができたのかなと思う、そういうゲームでした。

ただ、やはり課題はあると思う。前半の守備の仕方を自分自身のところでもっと落とし込まないといけないと思いますし、後半に関しても落ち込んだ中でゴールをこじ開けるというところは全然物足りなかったし、迫力もなかったと思います。それを前半から出せるようにしないと、なかなか勝ちには繋がらないと思いますし、今得点が少ない中で、そういうところはもっとフォーカスしないといけないなと思うゲームでした。

ただ、連戦の中で無失点で終えられたというところはポジティブに捉えて、また修正して次に向かいたい。そういうゲームになりました。

山口監督 質疑応答

- 真ん中を任せた鈴木淳之介選手の評価は?

1人の評価をするつもりはないので、よくやってくれると思います。ただ、全体の課題もありますし、よくそのように個人の評価と言われるんですけれど、それぞれみんな良かったと思います。悪かった部分もある。そのように捉えているので、それをどう表現してどう答えたらいいかというのは、僕自身すごく難しいところはある。全員良かったところもあれば、まだまだなところもある。自分はそういう捉え方をしています。

- 後半、交代もあり流れが良くなったと思うが。

攻撃のところで言うと、相手の来方もあったので、後ろと前の繋ぎをどうするかという部分を整理しました。ただ、選手が代わって質が変わったというのは否めないところです。ですが、その共有するものの修正はハーフタイムにして、攻守に時間ができるところ、スペースをどう共有するのかというところはよく修正してくれた、というのは後半頭からもありました。

前半、収めるところであったり、守備がうまくいかない分なかなかこう、根本(凌選手)のところで時間が作れない、後ろとの距離があってしんどいサッカーをさせてしまった。それは僕の持っていき方だと思うので、全体で共有するところに関しては、自分自身は変な感じは受け取っていなかったです。

実際、今相手がいる中でどう修正するかというのは2人には共有していたので、選手が代わって、質が変わって、タイプも違うので。そこで質が変わった、戦い方が楽になったというところはどうあがいても言い逃れができないなと思います。

- 最後ゴールをこじ開けることができなかったのは、ボックス内での精度が課題か?

前半から相手のウイングのところやそこに対しては、もっと圧をかける準備をしてきたんですけれど、守備がうまくいかない分遅れてしまったり、そこにボールが届かなかったりというのはありました。

後半に関しても怖いパスというか、そこでの引っかかりであったり、それの選択ができなくてやり直したりというのは多々あったと思う。やりきるところと攻める形をもっと距離感を変えてというか、そういうところは自分のところでもっと落とし込まないといけないと感じたゲームでした。

意識があるからこそ、そういうところを整理していきたいなと自分自身も思いますし、技術が高いとか低いという話ではなくて、意識をどう合わせるか、どういう時に合わせるかというところを距離感も含めてやっていかないといけないと感じました。

- 質が落ちてしまうということも含めて、目的を持って今のメンバーを選んでいるのか。

質が落ちる、という言い方は正しくないと思います。タイプが違うので、落ちるとか上がるという問題ではない。タイプが違う中でそれぞれの差をどう出すか、というのは僕の仕事なので、そこは大きく間違ってほしくないところではあります。

同じタスクを同じようにこなせるわけではないので、そこは絶対的に間違ってほしくないのがひとつ。その中でスタートから使った。そこはアビスパさんに対してというところと、自分たちの戦術的なところや配置も含めて今日は選びましたし、その中でタスクとしては良かった部分もあります。

ただ、そのタイプが変わって、そういう見え方、そういう共有の仕方が良くなった後半というのは否めないというだけの話。選手がうまいから減ったという話ではない、ということだけはご理解いただきたいと思います。
もっと自分がその整理をしていたら、前半も共有できたと思いますし、彼らの良さを出せられたと思うので、そこは自分の反省として、落とし込みとして、大きな課題が残る前半だった感じています。

選手コメント

MF15奥野 耕平
奥野 耕平

(後半よくなったが、なにが変わったのか?)
後半は前向きな受け方ができていました。でもいちばん大きいのは前半耐えたことかなと思います。前半は相手もビルドアップでポジションを取るのに体力を使っていますし、前から迫力のある守備をしていた。僕らも疲弊しましたけど、相手も前半かなり体力を使っていたと思うので、そこで耐えたことがいちばん大きかったかなと思います。もちろんもう少し主導権を握って守備をしたりボールを持ったりしたかったですけど、町田戦を含めてしっかり粘り強く0に抑えているのはいいことかなと思います。

(奥野選手自身、後半意識したことは?)
オックン(奥埜博亮)との距離とコミュニケーションはつねに意識していますし、(小田)裕太郎や(池田)昌生くんに入ったときのサポートも意識しています。

(ゴールをこじ開けるために必要なことは?)
やり続けることかなと思います。(鈴木)章斗はいいシュートを打っていますし、(福田)翔生もチャンスメイクできていたし、(畑)大雅と(藤井)智也くんもいい上がりをしていた。あとは質を高めることとやり続けることかなと思います。

DF5鈴木 淳之介
鈴木 淳之介

(3バックの真ん中を務めたが、どのように振り返るか?)
サイドのセンターバックより攻撃ではやることが限られていますけど、それでもなんとか持ち味を出してやっていました。それに加えて0で抑えられたことはよかったと思います。

(両脇の選手との連係はどうだったか?)
安定したプレーをしてくれて、ボールをつけてもうまく展開してくれますし、すごくやりやすかったです。

(ウェリントン選手とのマッチアップはどうだったか?)
久しぶりの対戦でやっぱり強かったです。

(前半どんな修正をしたか?)
取ったあとにすぐ奪われて、また相手ボールという展開が多く、苦しかったと思うんですけど、なかでしっかり我慢しようという声かけもありました。守備はなかなかハマらなかったですけど、やることは統一されていたと思うので、苦しかったですけどチームとして成長を感じました。

(後半よくなった点は?)
相手が間延びしたのもあると思いますけど、交代選手を含めて距離感がよくなったおかげで、前半とは変わった試合になったかなと思います。

(終盤シャハブザヘディ選手のカウンターを止めた場面については?)
相手がスピードに乗っていたので、ドリブルでボールに触った瞬間にいつ行こうかとタイミングを計っていた。触ったところでうまくガチャンとできて、狙い通りだったと思います。

DF22大岩 一貴
大岩 一貴

(前半20分ぐらいまでは難しい展開だったか?)
難しかったです。相手もうまかったんですけど、プレッシャーに行くと1枚空いてしまう形になっていたので、守備がハマらない感じでした。

(それでも20分ぐらいから流れを引き寄せたと思うが?)
みんなで話しながら修正しましたし、ベンチの指示もありました。ただ時間がかかってしまったので、そこは反省点です。後半は相手がトーンダウンしたところもあったと思います。

(相手に押された前半と、攻め立てた後半があり、結果は0-0だが、どう捉えるか?)
前半を見ればしっかり耐えられたと思うけど、後半を見ると1点取れたんじゃないかと思うし、やっぱり勝ちたかったです。いまのリーグの順位的にも、個人としても、ほんとに勝ちたかったという想いが強い。

(大岩選手自身、リーグ戦今季初スタメンだったが?)
勝たなければ評価されないと思うし、チームとしては勝てば上に行ける状況だったので、上に入り込んでいけるように頑張ります。

DF3畑 大雅
畑 大雅

(ゲームを振り返って)
町田戦もそうでしたけど、みんな最初は前から来るなかで、うまくいかないことも多くありました。でも0で耐えて、後半は福岡のペースが落ちたので、スペースが増えたなかでいいプレーができるようになった。でも前半からもっとうまく前進できたのではないかと思います。ゴールを奪えなかったし、僕らが引き込んだわけではなく押し込まれた。そこに関してはチームとして思っていた展開ではなかったですけど、そうなったあとにどうするかというところで、福岡はいいクロスを上げる選手がいて、なかにターゲットがいたので、ゴール前でしっかり身体を張るとか、集中してしっかり抑えられたのはよかったと思います。

(0-0の結果をどう捉えるか?)
ダメだと思いますね。点を決めないと勝てないし、最後のところ、
監督も話していましたけど、しっかりゴール前に入って行くとか、僕らのポジションはより求められるし、そういうところで一歩先を行かないと点を取れない。
0で抑えられたのはいいことだと思うけど、あとはそこです。

(キャプテンマークは初めて?)
初です。でもなにも変わらないです。チクチクして痛かったぐらい(笑)。

MF50藤井 智也
藤井 智也

(前半は難しかったか?)
相手をしっかり分析して臨みましたけど、守備がハマらない感覚は正直ありました。攻撃がうまくいかないと前半は耐えるしかなくなってしまいますし、相手も点を取れなければ焦れてくるので、後半チャンスが来るのは分かっていた。だから前半は絶対0に抑えるという気持ちはありましたけど、もう少し攻撃でもリズムをつくれないと、ずっと守備に回って全員がしんどい想いをすると思いました。

(前後半の流れは町田戦にも似ているが?)
後半上がってくるのはいいことですけど、ここから夏場になって気候的にも厳しくなってくると思うので、前半の戦いをもう少し見直す必要があるかなと思います。