監督・選手コメント

2025 YLC 1stラウンド2回戦 長崎vs湘南戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

素晴らしいスタジアム、素晴らしい雰囲気の中でここまで駆けつけてくださった湘南サポーターの前で、何より大事な次に進むという結果を手に掴むことができたので、すごく良かったと思います。苦しいゲームになりましたが、選手はそういうところにフォーカスして戦ってくれたと思います。守る時間が多かったですけれど、1点取られましたけれど勝ち切るというところに全員がフォーカスしてやってくれているのが現れたのかなと思います。そういうゲームになりましたし、1人1人がすごく良い思いを持ってトレーニング、ゲームに入ってくれているので、この流れをまた次のリーグ戦につなげていきたいと思います。何よりこういうスタジアムでプレーできる喜びをしっかり噛みしめて次にいきたいと思います。本当に喜ばしい。勝てたということに喜ばしさを持てるゲームだったと思います。

山口監督 質疑応答

- 前線に出場機会が少ない3選手を起用し、攻守においてアグレッシブなプレーが見られたが。

前だけではなく、ほぼ今年あまり出場できていない選手を起用したので、なんとしても勝ちたい気持ちは自分の中にもありました。そういう準備を選手には伝えて乗り込もう、という話もしていたので。出来云々というよりか、勝ちを繋げられたというところが大きなポイントだと思いますし、そこにしっかりとみんながフォーカスして、各々が自分のプレーを最大限出してくれたんじゃないかと思います。チームで次に進めるということが一番大きなものになったと思うので、出来に関しては全体的に良いこともあれば悪いこともあります。勝てたことをどう前向きに捉えてまた次に行くかだと思うので、非常に収穫というか、得られるものがあったのかと思います。

- 後半途中に交代し、アシストした奥埜博亮選手の評価は。

ゲームを落ち着けられる選手だと思いますし、少し疲労もあったりで、変化を起こしながらの守備の時間帯だった。守備の時間帯から自分たちの時間にどう比重を持ってくるか、というところで彼をチョイスしました。守備のところでも、もちろん速さはないですけれど、要所を締めるプレーができる選手なので、そこはしっかり本人に伝えて周りとリンクしながらやってくれたと思います。ああいったプレーが自然とできるというのは、もちろんボールも良かったですけれど、出てくる、周りが見えているなと思います。すごく助けられています。

- 長崎にボールを持たれる時間帯も粘り強く凌いでいた。一方で、攻撃面で課題を感じる部分はあったか?

長崎さんは守備でもキーパーを絡めながらビルドアップしてくるチームなので、それほど危険な場面は多くはなかったと思います。けれど、奪えないストレスは徐々に出てきたかなと感じました。ただ、自分たちのやるべきことはしっかりできたかなと思います。攻撃のところでの課題としては、しっかり選べないというところは後ろの選手は特にあったかなと思います。特に守る時間が多くなってしまったので、奪った瞬間というのは体力的にも頭もしんどいところがあって。シンプルに失うところが多かったかなというのは課題としてありました。しっかりポジションを取ることで、そこのスペースがどこにあるかというのは認識をしてくれていたとは思います。課題とはいえ悲観的になるものでもなくて、しっかり見れているとは自分自身は思っている。そこをしっかりと選べるようにやっていければ、もっともっとスムーズな攻撃ができたと思います。ただ、両サイドからの縦のボールというのは、比較的何本かですけれどあったと思うので、1個1個整理をしながらできたところもある。全てパーフェクトに行くとも思わないですけれど、そこの後ろの動かしと使い方というところは課題としてありました。

選手コメント

FW9小田 裕太郎
小田 裕太郎

(どのような意識で試合に臨んだか?)
湘南に移籍してきて初スタメンでしたし、個人的にはたぶん去年の8月ぐらい以来のスタメンだったので、楽しみな気持ちもありました。

(自身のプレーについてはどう振り返るか?)
最初守備の部分がちょっとあやふやで、自分のなかではてなマークだったところはあったんですけど、時間が進むにつれて徐々に慣れていきました。攻撃の部分でもツグ(石井久継)とルイス(フェリッピ)と途中から入った(鈴木)章斗も含めて3人の関係で何回かシュートまで行った場面もありましたし、そこは収穫でした。

(狭いスペースをドリブルで突破するシーンもあったが?)
そこは自分のよさのひとつなので、そういったところも見せられたらと試合前から思っていました。決めたかったですけど、そこはまたゴールを決められるように練習しないといけないなと感じました。

(これから出場機会を増やしていくためにアピールしていきたいポイントは?)
欲を言えば今日結果を出したかったですけど、それだけでなく自分のよさをもっと発揮して、監督に使いたいと思ってもらえるようなプレーをもっとしていきたいです。

FW27ルイス フェリッピ
ルイス フェリッピ

(ゴールを振り返って)
ずっとチャンスを窺っていましたし、相手が隙を見せたときに自分がいいポジショニングを取れたからゴールが生まれたと思います。(大岩)一貴が自分を見て良いパスを出してくれて、自分はエリアの中ならゴールを決める自信があるので、うまく決めることができてよかったです。

(どのような意識で試合に入ったか?)
試合前からワクワクしていましたし、強い気持ちを持って挑みました。いい形でゴールを決めることができたのはよかったですけど、それだけでなく全体的にチームに貢献できたのではないかと思います。勝利という形で終わることができてすごくうれしいです。

DF33髙橋 直也
髙橋 直也

(自身のプレーを振り返って)
前半は守備でボールを奪うなどうまくできていたところもありましたけど、後半失点してしまい、交代のチョイスが自分だったことを重く受け止めています。すごく悔しい想いがありましたし、それが今日の自分の出来だったと思うので、まだまだなのかなと思います。

(前半途中までなかなか前にボールを出せないように見えたが?)
後ろでボールを持つ時間があったなかで、焦らずゆっくりボールを前に進めたいと思っていましたし、収めてくれるルイスが前にいたので、そこに入ったときの3人目の関わりも意識していました。今日は全体を通してあまりうまくいかなかったかもしれないですけど、チームとしてイメージはあったので、そこはよかったと思います。

(相手の決定機を防ぐ場面もあったが?)
セットプレーでボールが超えたときにカバーするのは自分の役割ですし、ゴール前で相手がチャンスというなかで、カミくん(上福元直人)が左にいてくれたので、僕が右側を止めるぞという気持ちで、少し難しいボールでしたけどギリギリかき出すことができた。そこはよかったかなと思います。

FW10鈴木 章斗
鈴木 章斗

(決勝ゴールについて)
自分のなかでは、淳(鈴木淳之介)が持ったときに1回動いて相手を食い付かせて、淳からオックン(奥埜博亮)に出たときにスプリントでなかに入っていけば滑らずに決められたんじゃないかなと思っています。

(スタジアムに圧を感じたか?)
圧は感じなかったですけど、素晴らしいスタジアムでできたことがうれしいですし、観客との距離も近かったです。湘南のサポーターの方も平日にもかかわらず多く来てくれたので、パワーをすごく感じていました。

(勝ち切ったことは大きいのでは?)
トーナメントなので勝つことがすべてだと思うので、勝ててよかったと思います。

(自身の活躍も勝利に関わったが?)
普段リーグ戦に出ていない選手がスタートで出たなかで、その選手たちも練習から熱量がすごく伝わってきていました。そのなかでルイスが得点し、自分も決めなければいけないという危機感があったので、結果に繋がってよかったと思っています。

DF22大岩 一貴
大岩 一貴

(勝利についてどう感じているか?)
しっかり勝ち切れたことは大きいと思いますし、よかったと思います。

(池田昌生選手からパスを受け、クロスでルイス選手のゴールをアシストしたが、どういう判断だったのか?)

前に行けたら行こうと思っていましたし、(池田選手から)落としは絶対来ると思いました。自分がフリーであることも分かっていたので、止めて崩そうか、クロスを上げようか迷ったんですけど、前に何枚かいましたし、上げてみようと思った。狙い通りかと言われるとそうでもないですけど、入ってよかったです。

(押し込まれる時間帯もあったが、どんなことを意識して守っていたか?)
とにかく勝ちたかったので、勝ち切れるようにしっかりみんなで身体を張って、ゴールを入れられなければいいという割り切りも持ちながらやりました。

(今後に向けて良いきっかけを掴んだのでは?)
ゲームコントロールだったり、個人のところでボールを失わないところだったりはもっともっと改善しなければいけないなと思います。ただ勝てたことはチームとしても個人としてもすごくよかったと思います。

(スタジアムの印象は?)
すごくいいスタジアムでしたし、びっくりしました。アップ前に見たときもすごいなと思いましたし、雰囲気もよかったですし、スタジアムのおかげもあって楽しくできたかなと思います。

MF25奥埜 博亮
奥埜 博亮

(途中出場、どんなことを意識して入ったか?)
出る前に失点して同点になりましたが、監督からはゲームを落ち着かせたり、バランスを取ってプレーしてくれと言われていたので、少しペースダウンはしてしまいますけど落ち着かせることを意識してプレーしました。最初はボランチで出たので、そこでボールを受ける回数が増えれば相手も集まってきてほかの選手が空くので、失わずにしっかり丁寧にプレーすることを意識していました。

(チャンスが来ることを感じながらプレーしていたか?)
ゲームを通して我慢する時間帯が多かったと思いますが、そのなかでもみんな集中して守れていましたし、チャンスは来ると思っていました。そのチャンスをつくって決められてよかったと思います。

(鈴木淳之介選手が入り、奥埜選手がひとつ前に行って得点が生まれたが?)
最初(畑)大雅が持ったときに斜めに走ったんですけど、そのときは出なくて、もう1回ポジションを取り直したときに自分の前のスペースと淳之介からのパスコースが見えました。淳がいいパスを足元に入れてくれたので、しっかりトラップして、最後は感覚であいだにうまく流し込めてよかったと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

(ゲームを振り返って)
なかなか苦しい時間もありましたけど、延長戦に入りながらも勝って帰れるのはすごく大きいと思いますし、自分にとっても久しぶりの勝利だったので、ホッとした気持ちがいちばん大きいかなと思います。

(最も手応えは感じたところは?)
先週リーグ戦に出させてもらい、なかなか自分のよさを出せなかったなかで、今日は攻撃の部分で課題はもちろんありましたけど、守備で潰しのところだったり自分のよさを出せた部分もあったので手応えもありました。でもキャプテンマークを巻いた試合でチームとして勝てたことが自分の立場的にもすごくうれしいです。

(身体を張って相手のよさを消していたが?)
自分のよさを出せなかった試合も多かったので、今日に関しては攻撃で頭が重くなるよりは守備のところで自分のよさを出そうと意識していました。多少ミスはありながらですけど、自分の守備のところでは絶対やらせないという意識だったので、メンタル的にもよかったのかなと思います。

(自身のよさを出せたのでは?)
そうですね、フアンマ(デルガド)選手などJ1でも戦うことがあったので印象もありましたし、自分のなかでも燃えていたというか、外国籍選手に絶対負けないという気持ちで入っていたので、気持ちや試合への向かい方がよかったのかなと思います。