監督・選手コメント
J2リーグ第21節 ジェフ千葉戦 監督・選手コメント
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【監督コメント】
●反町監督 総括
たくさんのサポーターが、苦しい時も声を嗄らして応援してくれて、罵声を浴びせられることもありましけれども、今日はそうした厳しい声にも応えられるような、無骨ですけれどもハードワークをしたゲームだったかなと。最後まで足も止まらずによく頑張ったかなと。向こうはマーク・ミリガンがいないということで、我々のことを怖がっているので、いい気分でベンチで見てました。
向こうが点取ろうと思うのは、深井の一発かオーロイを使っての攻撃なので、前半はオーロイがマイナスに戻ってきたと。後半は斜め前に出てきたというだけでしたね。
その対応をしっかりしていたので、上手く取ったりファールをしなかったりとか、セットプレーも予想通りのプレーをしてくれたので我々はそんな運動量を使わずにオーロイの周り5mをしっかり固めて良い対応をしたかなと思っています。もちろん実力は向こうの方が上なんですけれども。
ボールの出所を、オーロイに出させないのも大事な仕事なので、紘司(坂本)とか菊池とか、残り少ない時間でしたけど臼井とか。特に臼井の所は、今日初めてああやったわけではなくて、一昨日もずっとトレーニングで臼井をひとつ前に使って、深井の所をダブルにさせるというのをやってたので、そこはうまくいったかなと。全体的にね。
アウェイの借りを返すということが我々に与えられた大きな使命なので。特に3連戦ですね。そのひとつを今日返しただけであって、2-0と逆の展開になりました。今度は徳島には4-0くらいで勝たなければいけないという、まぁ大変なんですけど。
今日は本当に気持ちのこもったプレーができたかなと。気持ちを作るのも厳しいトレーニングであるかなとは、正直思っています。ここ2週間少し負荷を上げて、選手はもう練習が終わったら居残り練習もしないで、そそくさと帰る姿を見て見て、厳しいトレーニングの必要性というのを感じています。夏場ですから特に調整と言うのはせずに、我々はちょっとそういう所で足りなかった部分があるので、これから、夏は週に1回なので、それに感謝してまたしっかりとフィジカル、メンタルの部分をもう一回鍛え上げて、7月8月を飾って行きたいかなと思っています。
我々にとっては非常に、相手が首位だとかいうことは抜きにして、非常に長いトンネルだったので、無失点で、多分、千葉はほとんどの試合で点を取っていると思うんですけれども、ゼロで抑えることが出来たのは次にも繋がるかなと思っています。まだ攻撃は無骨なところがありますけれども、頑張っていきたいと思います。試合に勝つとこれだけ喋る監督は珍しいと思いますけどね(笑)
●反町監督 質疑応答
–ドワイト監督が湘南は引いていたと言っていたが、今日は裏に抜ける動きや飛び込む姿勢がでていて果敢に前を取った印象があったが?
おっしゃるとおりですね。我々は少し機動力を活かさなければいけない。
この前の千葉戦は相手の掌で動いているだけ、掌で転がされているだけだったので、掌から逃げていかなければいけないということですね。引いていると言いますけれど、体力を消耗しなかったと効率よく守ったという言い方ですね。
当然夏場になってきて、キーパーへのバックパスにいくのもいいんですけども、中村も佐々木もみんなアスリートの部類にまでまだいっていないので、効率よくシステマティックにやってそれが奏功したと。
向こうはボールをサーキュレイトする力が当然あるので、ただアウターでしかサーキュレイトしてくれないので、それはまったく予想どおりで前半1本か2本、後半はもうほとんど山なりのボールだったので、どうしても向こうのセンターバックが広がってくるとそれは仕方がない。
ただしそんなに引いてるような、センターサークルぐらいからはしっかり中村も佐々木も行けたと思うので、通常だったと思いますけどね。
–松尾選手と中村選手が戻ってきてかなりプラスになってきていると思うが?
そうですね、中村は4試合目から4試合で3点取っているのかな。まぁゴルゴ13ですね。
松尾は90分持たなかったんですけれども、よく90分持ちましたね。前半から半分攣りそうだという弱音を、まぁあいつは弱音を吐くのが得意なんですけど(笑)、言っていましたが、無視したらしょうがなくやってましたね。ただ何回も言うように横に動かされることがなかったので、米倉選手が飛び出した時の対応は前半も後半も2、3回よくなかったですけど、それ以外横を向くことがなくて頭を超えては戻るというものだったので。あれぐらいだったら、多分できると思います。ケガ人が多いので、使える戦力がそんなにたくさんいないのですが、松尾が何年かぶりで、たぶん90分やったのだと思いますけど、それはチームにとって大きなプラスになると思いますね。
–永木選手と高山選手の見通しは?
ちょっとまだケガの状態が思わしくないんですけど。この1週間見ていきたいなと思っています。
–日程の半分が終わるが?
ちょっとどれが半分なのか分からない状況なんですけど。次の大分さんはまだ一度も対戦していないのでちょっとねじれちゃっていて、どれを半分としていいのか分からないですね。
我々はもう現在の位置からいくと上にいかなければいけない立場なのでアウェイ、ホーム関わらず勝点3を目指して死に物狂いで戦う覚悟です。
–九州での試合が大量に残っていますが?
まぁ今年はマイレージが溜まるので、年末にはドイツあたりに勉強しに行こうかと(笑)。なので九州行脚は楽しみにしています。
–北九州とは初めての試合でアウェイでの戦いになるが?
そうですね、全体的にどのチームもレベルがアップしていることは間違いないです。
我々もそれよりもレベルアップしていかなければいけないと思ってます。九州は移動も多いですが、J2の宿命なので。アウェイでもいい準備をして、逆にうちは千葉さんと比べると若い選手が多いので、アウェイのほうが美味しいものを食べられるって喜んでいる人もいますし(笑)。
とにかくアウェイの成績を上げたいなというふうに思っています。
–猛暑の中の練習が続くが練習時間の調整はしているのか?
そうですね。今まで午前でやっていたんですけども太陽がちょっと…。僕いま鼻の頭が剥けてるんですけど、なるべく太陽光線が強くない時にやらないとちょっと厳しいですね。それとさっきフィジカルという話をちょっとしましたけれど、週明けにかなり追い込むので、1日24時間ですけども休みを与えることによって、心身共にリフレッシュさせたいという意図もあります。
今日なんかは少しそういうことが奏功したかなと思います。最後の15分でへばった顔をしている選手が多かったんですけども、今日は最後の15分にエネルギッシュになってきたという感じがしました。
●ドワイト監督 総括
我々は今日負けるに値したゲームをしたと思っています。
今日の湘南は我々がホームワークしたとおりのやり方をしてきたと思っています。ただ我々は今日準備してきたこと、やらなくてはいけないことを完璧にすることは出来なかったと思ったのです。40%~50%だと思っています。なので失点の部分はそういったところが結果につながったと思っています。
もちろん選手たちはそれをわざとやったわけではないと思っています。ただスポーツの中では、そういったことが起きるのではないかと思っています。
選手には先程伝えたんですけれども、今年しっかりとした結果を出すためにはもう一度皆で戦う必要があると。この試合がいい勉強になったのではないかと思います。
しっかりとした、大きな男として男になりたかったら大きな男として振舞わなくてはいけないという事を伝えました。
●ドワイト監督 質疑応答
–半分ほど終わったが評価は?
徳島戦での試合では負けました。その試合はアンラッキーでした。草津戦での試合はうまくプレーする事が出来なかった。8試合のホームゲームでは6試合勝って、2つ引き分けたという結果です。
その中のゲームではファンを魅了することができたと思っています。今日の試合以外では十分にファンの人達を魅了する事ができたのではないかと感じています。
チームとしてより高いレベルにいく中では、時には後ろに後退する事もあると思いますが、それは普通のことだと思っています。今夜の試合前はリーグ首位だったので、とても満足して今夜の試合もうまくいくと思ってましたが今はあまり満足していません。もちろん選手も満足していないと思います。
–マーク・ミリガン選手が出られなかったことについては?
そんな簡単な事ではないと思います。もちろんマークはとてもいい選手なんですけれども、たとえばトーレ(オーロイ選手)が不在の試合のなかでいい試合をすることもできました。またシーズンの始めのほうでは、マークを欠いた試合もあったと思います。ですのでそんな簡単な事ではないと思います。マークはマラドーナではないのです。
–前回の対戦と今日の試合での湘南の違いはあったか?
今日の湘南はこの前よりも少し引いた形でやってきたのかなと、またポジショニングの中でも選手のポジショニングがちょっと違ったのではないかと思います。
ただ、彼らは5回負けて1回引き分けた中でとても自信が弱い部分があったと思うのです。
しかしその中でハードワークすることができて、リーグの中でもう一回戻ってくるリカバーすることが出来たのではないかと。我々がそれをそれをするのに手助けをしてしまったのではないかと思っています。
【選手コメント】
●大井健太郎
嬉しいです!(自分のゴールでゆりかごができるとは)こんなにうまくいくものじゃないと思っていたんですけど、ビックリしました。
前半はあまりピンチはなかったけど、90分通して身体を張って守れたことはよかった。
勝てない時はみんなどこか焦りがあってどこでボールをとりにいくのかハッキリしていなくて、リズムもバランスも悪かった。サイドバックに入ったら紘司さん(坂本)や大介(菊池)がいくということを徹底してそこに後ろが連動するという守りができたと思います。
点が入ったことはよかった。前半2-0と早い段階で得点できると後ろも楽になるし、全体的に思い切ったプレーができていたと思います。
●中村祐也
ゴールよりもチームが勝ったことがうれしい。
最初から出場することができたのでうまくチームが乗れるような試合運びしたいと思っていました。監督からも機動力を活かした攻撃をしようという話があったしスペースをみつけて走り込むほうがチームにとってもいいと思っていました。
(ゴールシーンについて)練習からグギョンとああいう場面があって、足元に速いボールが欲しいと話していた。グギョンに感謝です。応援してくれているファンやサポーターのひとたちにはずっと申し訳ない気持ちだった。今日はみんなで気持ちを出して勝ったことがほんとうにうれしい。次もみんなでハードワークしていきたい。
●佐々木竜太
祐也さん(中村)や直人さん(松尾)など経験のある選手の存在があってすごくやりやすかった。これまでは勢いでやっているところがあったけど、ゲームの流れが読める選手が多く意思統一できていたと思う。直人さんはいつも裏を見てくれたし祐也さんとは攻守共にうまく連携できたと思う。
3点目をとりいくつもりだったけど、後半は押し込まれる時間が多かった。もっとボールをキープして時間を作れればよかった。そこは自分の反省点です。
1試合だけよくても意味がないと思うので、継続して今日のような試合をしていきたい。勝利を積み重ねられるように頑張っていきましょう。
●菊池大介
90分間走り切れて勝てたことは次に繋げなければいけないと思っています。厳しい練習をしてきて、このままではいけないとみんなでやってきたことが結果に表れたと思います。
球際で負けることも少なかったし、やっていてすごく一体感を感じました。
僕自身は得点という結果を出さなければと思っています。今日は結果を出せなかったけど、前がしっかり動けばリズムが作れると思うので、今後もしっかり続けていきたいと思います。
●鎌田翔雅
相手のいいところを全員で消す動きができたと思う。ロングボールがオーロイに入った後のセカンドボールの処理などを徹底してできたことが失点ゼロに繋がったと思います。
僕自身は、深井さんに仕掛けさせないようにとにかく強くいこうと思っていました。やられるシーンは少なかったと思う。
(先制点について)自分のクロスから得点に繋がったことは嬉しいです。練習の中でいつも直哉さん(石神)に一緒に練習をしてもらってアドバイスももらっていたので、本当に直哉さんに感謝しています。
今日できたことを続けていくことが大事だし、もっと攻撃のバリエーションを増やしてやっていきたいと思います。
●西部洋平
プレスの意識が揃ってきて、なんとなくだが手応えを感じていたので、今日は結果が出せればと思って臨んだ。千葉はタレント揃いのチーム。今日勝てたことは若い選手にとっても自信になると思うし、チームとしても勢いがつくと思う。これから逆襲していかなければという気持ちです。