監督・選手コメント

2025 YLC 1stラウンド1回戦 金沢vs湘南戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

難しいゲームになると思いました。トーナメントという難しさは経験していますし、そういうことよりもしっかりとしたマインドを持って入ろう。その観点から言うと、素晴らしいゲームをしてくれたと思います。

理想を言えば、自分たちがもっと圧倒したいというところはあったんですけれど。オウンゴールではありましたが、しっかり結果を出せたというところに非常に大きな意味があるのかなと思います。

遠い場所での試合でしたけれど、たくさんの方が来てくれた中でそういうものを届けられたというのは、ひとつ大きなポジティブな要素だったと思います。また、難しさの中でも選手がしっかりとやってくれたのは、次に繋がるゲームができたんじゃないかと思います。

山口監督 質疑応答

- 前半を0-0で折り返し、ハーフタイムではどのような修正や声掛けをしたか。

我慢比べというか、ボールを持っていた時間帯があまりなかったと思うので。どのようにゴールをこじ開けるかというところと、やはりリスクをどう捉えるかという話は伝えました。
そして、攻撃に関しても、どういうところを強調するのかというのは、整理というか、いつもやっていることをよりできるように、配置転換も含めて求めました。

そこの意識を持つことで、オウンゴールになった場面も自分たちが意図するところだった。そこはひとつ、交代選手も含めて全員が自分の立場を理解しながらやってくれたというのが、勝利に繋がったのかなと思います。

- スタメンのポイントはあるか。

チームとしてどのように表現するかをすごく大事にする部分。プラス、選手が各々どのような形でお互い良い部分を引き出せるか、というところを考えながら決めました。

今日に関しては120分になる可能性もあるゲームだったので、スタートを含めて19人でしたけれど、様々なプランニングで対応できるようなメンバーにしました。
また、チーム全体で戦っているということをみんなに伝えたいところもありました。それでも十分上回れると考えて、スタートを選んで戦いました。

選手コメント

MF37鈴木 雄斗
鈴木 雄斗

(途中出場だったが、外から試合をどのように見て、なにを意識して入ったか?)
前半最初にピンチはありましたけど、徐々にボールを持ち始めて押し込む時間が増えていたので、奪われたあとや奪われ方に注意しておけば大丈夫だろうと思って見ていました。ただ、後半はうちがいつ点を取ってもおかしくない、逆にいつやられてもおかしくないような感じに見えたので、入るときはもう1回締めないといけないなと思いました。

(絶妙なタイミングで裏に抜け出したところからゴールが生まれたが、どのような判断だったのか?)
サイドの関係性は(藤井)智也と小野瀬(康介)と日頃から一緒にやっているので、あのタイミングで小野瀬がパスをくれるのも分かっていました。相手もあの辺りでボールを回されるのは嫌だと思うし、それは智さん(山口監督)からも入る前に言われていたので意識していた。そこから得点に繋がったのはよかったと思います。

(リーグ戦ここ3試合勝てていないなかで、勝利の意味は小さくないのでは?)
そう思います。5試合負けなしから3試合勝ちなし、というふうにどうしても捉えられてしまうので、このルヴァンでしっかり勝って、もう1回(リーグ戦に)向かいたいと思っていた。しっかり90分で勝ててよかったと思います。

MF50藤井 智也
藤井 智也

(自身のプレーを振り返って)
前節の神戸戦でブレイクを意識し過ぎた結果ちぐはぐになったところがあった。今日は原点にかえるという意味で、まずは2対1をつくってから取れるときだけブレイクしていくことに立ち返りました。そのおかげで、またクサビも見えるようになりましたし、落ち着いて入ることができ、自分的にはまったくと言っていいほどノーストレスでサッカーができた。トーナメントなので、なかなか点が入らなかったことにちょっと焦りはあったんですけど、今日久々にスタメンで出た選手もいたので、しっかり締めながらやれたかなと思います。

(リーグ戦で勝てていないなかで、今日の勝利の意味は?)
トーナメントは勝つことがすべてなので、オウンゴールでもなんでも勝ててよかったですけど、Jリーグにも言えることで、決定機は決めないといけないし、どの組み合わせでも勝たないといけない。ただ、僕自身はいつも(鈴木)雄斗くんや(小野瀬)康介くんに頼ってきたなかで、今日はちょっとした組み合わせの変化がありましたけど、しっかり自分自身もやれることが増えてきているなと再確認できた試合ではありました。

GK99上福元 直人
上福元 直人

(リーグ戦で勝てていないなかで、今日の勝利の意味は?)
大会が変わり、アウェイでいつもと違う環境のなかでサッカーをするというところで、簡単な試合でないことは理解しながら準備を進めていました。
その意味では、しっかりといい準備を持って入れましたし、試合前のアップでもじゅうぶんな準備がしっかりとできていたので、それをピッチで出すだけという状況でした。
もちろん欲を言えばもっと相手を圧倒して完勝できたらよかったですけど、自分たちがさらに上を目指すという意味で言うと大事な勝利だったと思います。

(試合開始早々の上福元選手のビッグセーブも大きかったと思うが?)
あの前のプレーで、僕がキックのときに足を取られて思うように蹴れなかったことが起点になってしまっているので、僕のなかでは、自分のセーブというよりも、そこの質の部分で自分が招いたという感覚でした。あのようなチャンスをつくらせないという意味で言うと、自分自身もっともっとこだわってやりたいという想いのほうが強かったです。

(無失点に抑えたこともポジティブでは?)
チームとしての課題をしっかりとクリアしながら自分たちのサッカーを数多く展開していくというところで言うと、守備は大事な要素だったと思います。その意味では無失点に抑えられたことはよかったと思いますけど、自分たちがさらに上に行くことを考えると今日まだまだできなかった部分はあると思う。そういった部分を厳しく詰め、さらによくしていくことにフォーカスして、また次の試合に活かしていければという想いです。

FW10鈴木 章斗
鈴木 章斗

(前半をどのように振り返るか?)
自分たちは全然悪くなかったですけど、グラウンドにまだ慣れていなかったところもあったので、その難しさが多少あったかなとは思います。

(そのうえで後半はどんなことを共有して臨んだか?)
前半とやることは変わらないですが、ピンチになったシーンは少し球際の部分で負けている部分があったので、そこだけはなくしていこうと。あとは前半どおり、いつもどおり、やるべきことをしっかりやろうと話しました。

(今日はリーグ戦と少し異なる組み合わせとなったが?)
チームとしてやることは一緒ですし、それを練習で全員で共有してやっている。あとは個人の特徴の違いだけなので、やることはほぼ変わらなかったです。

(リーグ戦ここ3試合勝てていないなかで、勝利の意味は小さくないのでは?)
そうですね。以前までは負けていないという捉えられ方でしたけど、いまは3試合勝ちなしというところで、連敗すると上位にもなかなか行けないと思うので、今日は勝てたことがすべてかなと思います。