77FW ISHII HISATSUGU
MY STORY
1年でいろんな経験ができた
一昨年2種登録でプレーし、やれるんじゃないかと少し自信もあったなかで、去年のシーズン序盤はメンバーにも入れなかった。
その後、出場機会を得て、出場時間も延ばし、J1初ゴールも決められたけど、そのあと怪我をして、復帰してからはまったく試合に絡めなかった。
自分のできなさを感じ、ほんとうに悔しい1年でした。
試合に出られず、(田中)聡くんに相談した際、ボールをもらったときに前にプレーしようとしていないと指摘されました。
たしかに、状態がいいときは、まず仕掛けて、無理なら下げるんですけど、自分に自信がないときは、ボールを受けた瞬間すぐに後ろ向きになって無難なプレーをしてしまう。
メンタルの問題なんですけど、それは聡くんに言われて気付きました。
7月のアウェイ浦和戦でJ1初ゴールを決めたときも、得点を取るまでは自分のプレーは最悪でした。
浦和に対して気の引けたところがあったかもしれないですし、ボールを受けてもゴールを目指すプレーがなく、失ってファウルすることも多かった。
ただ、シーズン当初なら、ミスしたら「取り返さなければ」と思って空回りしていたかもしれないけど、あの試合はミスしてもとくに気にしなかったんです。
冷静でいられたからチャンスが来たときに力まずにゴールを決められたのかなと思います。
うまくいかない時期でも、年代別日本代表ではたくさん試合に出て、同世代の上手い選手たちと一緒にプレーすることで刺激をもらい、成長できた。
ポジティブに捉えれば、1年でいろんな経験ができたことはよかったかなと思います。
MY ASPIRATION 2025
ベルマーレを背負って
プロ1年目の去年は、チームの足を引っ張らないようにしよう、プラスになれればという意識で試合に臨んでいました。
でも1年が終わってみて、ゴールに対する気持ちが薄れていたと気付いた。
FWをやっていた高校生ぐらいまでは、試合でも練習でも、絶対自分がゴールを決めてチームを勝たせるという意気込みでやっていたのに、去年は点を取る楽しさを忘れていた。
だから今年はゴールを目指したいと思っています。
ゴールに向かってもっとチャレンジして、誰よりもシュートを打ちたい。
たとえ外しても「打たなければ入らない」と自分に言い聞かせながら、ゴールを目指さなければいけない。
それが今年の目標です。
勝負の年だと思っているので、よりゴールを意識してプレーを選べるようにしたい。
できるだけ多くの試合に絡んで、出場したらインパクトを残したいと思います。
まだ自分の力が足りていないのは分かっています。
ただ、年下から押し上げればみんなの刺激になると思いますし、チームがよりよくなるように、引っ張っていく立場に自分は早くならなければいけない。
僕も毎日刺激をもらった聡くんみたいな選手になりたいと思います。
聡くんが移籍し、アカデミー出身は僕と真田幸太くんとジジ(本多康太郎)の3人になりました。
他のチームと比べても少ないと思うし、これまで以上にベルマーレを背負って戦いたい。
そういう想いがあります。
