47DF KIM MIN TAE
MY STORY
ターニングポイント
去年は初めてキャプテンを任されたシーズンでした。
最初は背負い過ぎたり、逆に離れ過ぎたり、いろいろエラーを起こしながら、いいポジションがなんとなく掴めてきた。
キャプテンとして前に出たり、後ろで支えたり、みんなに厳しく言ったり、スタッフと話し合ったりすることもあった。
そうやっていろんな経験をしながらキャプテンとしてのやり方を学びました。
重圧というか、考えることは相当ありましたね。
勝てる試合でも90分ちかくに失点して負けてしまったり、なかなか勝ち切れない。
ポジション的に僕は守備のひとだし、キャプテンを任されて、迷いじゃないですけど、なにかを変えなければいけないのかなという感覚をずっと持ちながらいろんなトライをした。
ポジティブに言えば、たくさんのエラーが起きたのは、いろんなトライをしたからこそだったと思います。
自分のなかでのターニングポイントは、ホームの町田戦ですね。
鮮明に覚えているのが試合前日の出来事です。
それまでずっとセットプレーでやられて勝点を落としていたなかで、セットプレーの練習の空気感があまりよくなくて、智さん(山口監督)がパッと先に上がってしまった。
そのとき僕もちょっと足を痛めていて、試合ができるかどうか試しながら、練習に100%で入り込めていなかった。
でもそんなの試合に出ていない選手からしたら悔しいじゃないですか。
僕も鹿島で出られない時期があったので分かります。
智さんが上がったときに自分でもハッとして、みんなを集めて謝り、「もし試合に出たらメンバーに入れなかった選手以上の気持ちで俺は戦うから」と伝えました。
そういう強い気持ちで臨んだからこそ、あの町田戦で昨シーズン初の無失点ゲームができたと思っています。
シーズン後半は淳(鈴木淳之介)と(髙橋)直也が台頭してボールを持てるようになりました。
コンビネーションがどんどんよくなり、ボールを持てるぶんFWもずっと走るのではなく、タイミングを計りながらパワーを出せる。
後ろで取られて流れを急に持っていかれることもほぼなくなった。
それが失点が減った理由だと思います。
MY ASPIRATION 2025
狙いたいなって
始動からキャンプを含め、練習は正直きつかったです。
でもチームとして強度は上がったと思う。
得点は取れると思っているので、失点をどう減らすかがポイントかなと思っています。
僕は新体制発表会で「優勝しましょう」と言いました。
周りは難しいと思っているかもしれないですけど、みんながエッて思うことでも、言葉にすることで目指せると思っている。
僕はいつも、自分から言って責任を感じて頑張るタイプ。
Jリーグはどのチームが優勝するか分からないので、いい意味で世間の予想と違う結果を出したいなと思っています。
個人的には、そうですね……ベストイレブンを狙いたいなって、もう言っちゃいます(笑)。
名古屋で一緒にルヴァンカップを取った中谷進之介選手が去年G大阪に行ってチームを4位に押し上げ、ベストイレブンを獲得しました。
自分が全然足りないとは思っていないし、できないとは思わない。
反面、自分はシンと違ってなにか甘さがあったんだろうなと思っているので、そういう部分はしっかり埋めていきたい。
僕がベストイレブンに入るぐらいの活躍をすれば、チームは確実にACLを狙える順位にいるはず。
なので、それは絶対ですね。
