ONLY ONE STORY presented by FUJITA

32DF MATSUMURA SERE

MY STORY

大きな差を見せつけられた

去年、シーズン終盤に出場できたことは、一昨年やプロ1年目に比べればよかったと思います。
でも続けて出られなかったのは、チャンスを掴めなかったということ。
その悔しさはいまも強く残っています。

試合に出られない期間は、自信を失わないように、「自分もやれる」と毎日思いながら取り組んでいました。
加えて、さらに自信を付けるために毎日ラボに行っていた。
とにかくやり続けることが大事だと思ったので、チームの練習が終わり、みんなが帰る時間になっても、少しでもいいからラボに立ち寄り、筋トレなど自主練をした。
最初は意識してやっていたんですけど、気付いたら習慣になっていました。
これはいまも続けています。

毎日ラボに来ていた(田中)聡くんやネモくん(根本凌)の存在も大きかったですね。
聡くんは筋トレや腹筋系のメニューを一緒にやってくれたし、ネモくんもすごく意識が高い。
あれだけ身体が強いのは毎日ラボで鍛えているからだと思うし、そういう選手がいてこそ自分は習慣にできた。
ホームの札幌戦で白井陽斗選手から身体を入れてボールを奪えたのも自主練の成果かなと少なからず思います。

ただ、それ以上に印象に残っているのはホームの広島戦です。
そのまえの東京V戦でリーグ戦に初めて先発し、ビルドアップに加わることができた。
でも広島戦で同じようにプレーしたら、マッチアップした中野就斗選手にプレッシャーをかけられて潰されたり、早く準備しても読まれたり、大きな差を見せつけられた。
優勝争いをしているチームの強さや上手さを思い知らされて、このレベルにならなければいけないと思いました。
いまはそこを目指して日々やっていると言っても過言ではないぐらい、悔しかったです。

MY ASPIRATION 2025

コントロールできる選手に

今年のチームは去年以上にタフさや強さがあると感じます。
とくにブロックをつくって全員で守る組織的な部分は、去年以上にパワーアップしたところを見せられると思う。

自分は最近ウイングバックで出させてもらう機会が多いです。
ウイングはセンターバックよりも視野が広がり、得点に繋がるクロスだったり、相手をワンタッチで剥がしたり、プレッシャーをうまくかわす楽しさも出てきました。
去年は探り探りの部分が多かったけど、やるべきことが明確に分かってきたので、センターバックと比べても遜色なくできる感覚がある。
さらに球際の強さや展開力を身に付けて、流れを見ながらゲームをコントロールできる選手になりたい。
うちはどのポジションにもいい選手がいますし、ライバルは多いですけど、やることは変えずに、今年はチャンスをもらったらしっかり活かしたいと思います。

開幕戦は無失点に抑え、チームとして良い形で勝つことができました。
この流れを止めずに、少しでも失点0の試合を増やしたいし、自分もたくさん試合に出て、勝利に貢献したい。
キャプテンになった(鈴木)章斗と自分は同期ですし、同じように責任感を持ってやらなければいけない。
日々そう感じています。