ONLY ONE STORY presented by FUJITA

29FW WATANABE KEIGO

MY STORY

泥臭いプレーをひたむきに

小っちゃい頃の記憶って大きいんですかね。
コンサドーレ札幌の試合をよく観に行っていた小学生の頃、ゴン中山選手(中山雅史さん)が出場すると、走る動きひとつでスタジアムが沸いていた。
その姿に惹かれ、こういう頑張れる選手になりたいって、以来ずっと念頭にあります。

父も熱心でした。
夜中に起こされて、香川(真司)選手が出ているドルトムントの試合をうとうとしながら一緒に観たり(笑)。
小3ぐらいから中3までは、学校に行く前に家の周りを30分走り、そのあと一緒に30分ボールを蹴っていた。
そのときは無理やり感がありましたけど、いまの体力に通じているのかなって、すごく感謝しています。

プロになりたい、というか、なれるかもと思ったのは、大学3年の後期1節目の試合でした。
前期無敗の筑波大に3-0で勝ったんですけど、久しぶりにスタメンで出場し、ゴールを含めて全得点に絡んだ。
それで3チームぐらいから声をかけてもらい、ぼんやりとした目標から本格的にプロを目指すようになりました。
ちなみに、その試合には田村蒼生も出ていました。

思えば、中学のときはなにも実績がなく、高校時代はプリンスリーグで優勝したぐらい。
大学1年の頃は周りの選手が上手すぎて4年間出られずに終わるのかなと思っていた。
それでも献身的な守備やゴール前の泥臭いプレーをひたむきにやり、監督やコーチが使ってくださったことが大きかったと思います。

MY ASPIRATION 2025

のんびりしていられない

湘南からオファーが届いたことを知ったのは大学の自主練中でした。
監督が教えてくれた瞬間、「行きます」と即答しました。
高校を卒業するとき、コーチに湘南が合いそうだと言われたことがずっと頭の片隅にあり、自分もプレースタイル的に合っていると思っていたので、ほんとにうれしくて、親にも練習の帰り道に電話して伝えました。

多くのFWがチームにいるなかで、自分はいちばん下だと思っているので、練習で磨きをかけていかないとあっという間の1年間になってしまう。
ベンチ入りだって厳しいだろうし、でもそういう場所だと分かって来ているので、危機感を持ちながらもがいています。

自分の得点は、こぼれ球を決めたり、つま先が届いて入ったり、クロスに頭から行ったり、そういう形が昔から多いですね。
プレミアリーグで活躍しているハーランドのクロスの入り方や嗅覚もけっこう見ています。

今年の目標は、まずは試合に出ることがいちばんですが、やはりFWは結果が大事なので、5点取りたいと思っています。
大卒は即戦力として取られていると思うので、のんびりしていられない。
得点やアシスト、守備の貢献など、FWとして求められることを100%発揮できるように、日々の練習から表現していきたいなと思います。