23DF MATSUMOTO KANARU
MY STORY
少しずつ自信を持てた
小さい頃から、お正月に親族で集まったりすれば、父や従兄とみんなでボールを蹴っていました。
父は若い頃、1年間ブラジルに行ってプレーしていたそうです。
僕自身、物心がつく頃にはサッカーをやっていたので、プロになる夢は当時からずっと抱いていました。
中学時代はクラブチームでプレーし、推薦をいただいて流通経済大柏高校に行きました。
練習に参加したときから雰囲気がよく、高校選手権も全国に出られると思い、進学を決めました。
ただ正直、中学のチームとはレベルの違いを感じて、1、2年生の頃はトップチームに絡むことができませんでした。
苦しい時間が続いていたんですけど、セカンドチームでプリンスリーグに少し出させていただいて、見てくださった監督に「自分の武器はなんだ」という話をしてもらった。
自分としてはスピードやフィジカルを武器にしているので、そこをもっと活かすこと、またプレーに対して自信を持つように言われました。
監督の言葉のおかげで少しずつ自信を持てたことは、高校3年間のなかで大きな成長だったかなと思います。
中学のときはサイドバックをやっていて、途中からサイドハーフになり、流経に入ってからはほぼサイドバックでプレーしていました。
3年の途中からFWやサイドハーフ、3-4-3のときはシャドーとか、いろんなポジションを経験したと思います。
高校時代のいちばんの思い出は、やはりこの冬の選手権です。
それが最も印象深い。
体調不良から始まって、コンディションがなかなか上がらず、やっと状態が上がってきた試合で怪我をして、決勝に出られなかった。
仕方がないって受け止めるしかなかったんですけど、振り返れば、やっぱり悔しい想いが強いですね。
MY ASPIRATION 2025
焦ってはいない
湘南からオファーをもらったのは、初めて練習参加した1週間後のことでした。
監督から話をされ、鳥肌が立つぐらいビックリして、そこから何日か経っても、自分がプロになれる立場にあるという実感はなかなか湧かなかった。
もちろんうれしかったんですけど、ビックリがまさっていました。
湘南に練習参加させてもらったときから、いろんな選手に話しかけていただくことが多くて、馴染みやすいなという印象でした。
今季が始動してからも、リハビリをやっているときに言葉をかけてくださったり、気を使ってもらっているのを感じて、あらためて皆さんいいひとだなと思いました。
スタートで出遅れてしまったのは大きいかなとは思うんですけど、高校時代も怪我から始まったので、自分としては正直あまり焦ってはいないんです。
高校で伸びることができたし、その意味では同じ形の始まりで良い受け止め方もできる。
スピードやフィジカルなどプロはレベルがまったく変わってくるので、ここでしっかり身体をつくり直せるのはいいチャンスだと思っています。
自分にとって難しいシーズンになるとは思いますが、リハビリの期間しっかり努力し、復帰して、少しでも試合に絡んでいきたい。
そうすれば、いい1年目になるんじゃないかなって思います。
