8DF OHNO KAZUNARI
MY STORY
自分の原動力
「試合に出て勝つ」、それがつねに自分が第一に思っていることだから、その意味では去年は土俵に乗る回数も少なかったし、まったく納得いってない。
シンプルに悔しいシーズンでした。
プロである以上、試合に出て活躍しないと意味がないと俺は思うんです。
試合に出ないときもチームのためにやれることはもちろんあるけど、そこに甘えたらそれ以上這い上がってこられないという想いもある。
やっぱり自分の比重は「いちサッカー選手」なんですよね。
いちサッカー選手として頑張ることがいまの自分には大切だと思っています。
徐々に出番が減ってきたなかで、1試合の重みもいままでとは違います。
だから、負けたけど内容はよかったから次に向かおうという感情にはなれない。
内容がよくても負けは負け。
食うか食われるかの心境で臨んでいる。
また自分に出番が来るときはチームの調子が悪いときが多いから、ポジティブなほうへ持っていけるように、後ろでどっしり構えて周りの選手が思い切ってプレーできるように意識しています。
自分の原動力は……危機感じゃないかな。
ここまで年齢を重ねて、なんだかんだでプロ18年目になり、いろんな選手を見てきて、この世界は甘くないなってあらためて思うから、危機感はつねにありますね。
MY ASPIRATION 2025
もう一度このチームで
今年も試合に出て勝つことを目指して日々取り組む、それに尽きると思っています。
サッカーを淡々とダラダラやるつもりはないし、ここはそういう場所ではない。
だから、いまを頑張る。
いまを頑張った先に次があるから、ほんとに目の前の試合しか考えていない。
そのなかで、自分は年齢が上だし、チームの在籍年数も長い。
お世話になっているという想いもあるから、チームの雰囲気を感じながらやらないといけないなと思っている。
チームの状態が悪いときこそポジティブなほうへ持っていかなければいけないと思っています。
今年でプロ18年目になります。
自分がプロになったときは、30歳の選手を見て、自分は絶対ここまでできないと思っていたけど、気付いたら30歳を超えて、今年36歳。
自分でも驚きます。
ただ、結果的にチームでいちばん年齢が上なだけで、周りの選手に負けずに頑張りたいという想いは変わらない。
やるべきことをやりたいし、しっかりやりたいという想いのほうが強いですね。
いま強く思うのは、もう1回タイトルを取りたいなって。
あの喜び、影響力、充実感。
2018年にルヴァンカップで優勝したとき、ゴール裏にあんなにたくさんのサポーターが集まってくれて正直びっくりした。
タイトルの懸かった試合に臨み、みんなで一生懸命やって勝ち取ることで、目にできる姿がある。
そう思ったときに、やっぱりもう一度このチームでタイトルを取りたいなってすごく思います。
去年、最終節で神戸に敗れてタイトルを取られたときに、もちろん負けて悔しかったけど、あの景色を見てすごくうらやましいなと思いました。
シャワーを浴びたあとに、ちょっとピッチに出てスタジアムの様子を見たんですよ。
みんな盛り上がっていて、やっぱりタイトルはいいなって思った。
いち選手として考えたときに、そこはまた「試合に出て勝つ」という目標に繋がるんだけど、湘南に在籍して10年目の節目に取れたらいいなって、それは超うれしいなって思います。
