ONLY ONE STORY presented by FUJITA

4DF TACHI KOKI

MY STORY

サッカーをしてない時間のほうがサッカーと向き合っていた

シーズンが終わったとき、「やりきった」という感覚が去年はまったくありませんでした。
なかなか試合に絡めず、怪我をして、復帰してもまた離脱してしまった。
残留はチームの目標ではないですが、自分自身もっとそこに関わらなければいけなかった。
自分の年齢を考えても、そこまで時間は残されていないと危機感も覚えたし、腹を括ってやらなければいけないとあらためて思いました。

初めて長期離脱を経験しましたが、怪我が完全に治ればもっといいパフォーマンスを出せるんじゃないかという期待を抱いているので、リハビリはポジティブにできています。

考え方も変わりました。
怪我をする以前は、食事にあまり気を使っていなかったし、ケアやトレーニングに充てる時間も突き詰めきれていなかった。
でもいまはリハビリと復帰したあとのパフォーマンスを考えて、食生活を見直し、ケアの時間も増やした。
もともと身体の柔軟性がなく、筋力に頼っていた部分があったので、トレーニングの質も変えました。

振り返ると、サッカーをしてない時間のほうがサッカーと向き合っていたように思います。

MY ASPIRATION 2025

「チームに貢献できた」と思えるシーズンに

いまは強度の高い運動に耐えられるように、復帰してふたたび離脱しないように、丁寧に取り組んでいるところです。
トレーニングはきついですけど、でもプレーしている選手は頭も使いながらハードワークしているので、僕は頑張らなきゃいけないし、頑張ります。

チームはよりボールを持てるようになってきていると見ていて思います。
もちろん同じように自分も、という気持ちはありますが、相手をかわして縦パスをつけて、というプレーは僕の持ち味ではないので、復帰したらまずは自分の特徴である守備に立ち返ってアピールしていきたい。
自分のできることをしっかり徹底しようと、いまはそう思いながら準備しています。

智さん(山口監督)にはいつも、「自分を認めることも大事」だと言われています。
というのも、他人と比較して自分はダメだと考えるところが僕にはあって。
でも、守備はトップクラスと言ってもらっているし、僕自身、守備では負けない自信がある。
これだけ長くサッカー界に携わっている方にそう言ってもらえるのはうれしいこと。
抱え込まず、思い悩まずに、もっと自分を認めてプレーできればいいのかなと思います。

今年はピッチで活躍する姿をサポーターの皆さんに見てもらいたいと思っているし、チームにも貢献したい。
そのためにも、自分が納得する形でチームに合流できればと思っています。

1試合でも早く合流したいですし、1試合でも多く出たい。
5年間で0得点は情けないなと思うので、(奥野)耕平と勝負みたいなところはあるんですけど(笑)、1点でも多く取りたい。
そうでなくても「チームに貢献できた」と思えるシーズンにしたいなと思います。