10FW SUZUKI AKITO
MY STORY
満足はまったくしていない
振り返ると、自分は去年いろいろ波があったかなと思います。
シーズン序盤に得点を決めることができ、自分としてもけっこう自信がありました。
でも怪我をして、復帰したあともベンチであったり、よくない時間が続いた。
スタメンで出たいという気持ちが強く、そのためには得点を決めなければいけないと思い込んでいたんです。
でも智さん(山口監督)に守備を頑張るように言われ、1回守備だけを100%やってみようと試合に臨んだら、それまで行けてなかったところまで守備に行くことができた。
以前は攻撃でいいプレーをすることでリズムを掴めたんですけど、いまはいい守備ができれば自分のリズムが出てくるように変わりました。
守備に力を使っても攻撃の体力を残せたのは、(鈴木)淳之介が入ってきてからですね。
後ろでボールを持つ時間が増えて体力を回復できた。
守備をやることによって攻撃の時間が増え、攻撃の時間が長くなったからチャンスも増えて、得点に繋がったのかなと思います。
10点取ったことは正直できすぎたかなと思います。
でも自分ひとりで取れたゴールはあまりないので、満足はまったくしていないです。
自分で掴み取るゴールをもっと増やしたいなと思ったし、個人で打開できる選手になりたいとすごく思いました。
また失点した場面では、味方がクリアしたときに前で時間をつくれず、取られて二次攻撃を受けることがけっこうあった。
そこでマイボールにできる選手になりたいし、クロスからの得点ももっと増やしたいと思っています。
MY ASPIRATION 2025
チームを勇気づける姿を
チームは今年も変わりなく、去年の終盤の高い意識のままトレーニングできていると思います。
いろんな現象に対して、プレーが切れたあとにみんなが意見を言い合っている。
それはすごくいいなと思う。
智さんもやるべきことを明確にしてくれていますし、全員が迷いなくやれていると思います。
今年は背番号を変えました。
僕、背番号にあまりこだわりはなかったんですけど、9か10か、どちらにするかクラブから提案され、よく考えたときに、自分のなかでなにかを変えたいと思った。
プロの世界での10番は見られ方も変わります。
その試合が悪かったら全部自分の責任と受け止めなければならない。
これまでヤーマン(山田直輝)が背負ってきたものを自分も経験したかったですし、チームの責任を背負う覚悟で10を選びました。
自分が思う10番は、守備も攻撃もいちばん頑張り、チームのために戦う選手。
毎試合チームを勇気づける姿を見せたい。
個人で言えば、2ケタ得点を目標としていきたいですけど、今年はほんとにチームを勝たせたい。
チームでなにを求められているかということだけを意識して、自分の成績よりも順位にこだわりたいなと思います。