馬入日記
【馬入日記:11月30日】ホーム最終戦となる横浜FM戦!鈴木雄斗選手インタビュー
今日は2024シーズンのホーム最終戦。横浜F・マリノスをホームに迎えての一戦が行われます。
チケットは早々に完売。満員のスタジアムで、ひとつでも上の順位を目指して戦います。
重要な一戦の前に鈴木雄斗選手に話を聞きました。
ここまで36節戦って35試合にフル出場。チームで一番長い時間ピッチに立っています。
今回、前節の札幌戦から3週間のインターバルがありました。シーズンの終盤ということもありハードにトレーニングすることはない……ということは全くなく、これまで通りハードに緻密に馬入での日々を送ってきました。
「疲労はしっかり抜くことができますけど、一気にやりたかったという気持ちもありました。前節で残留が決まったしあと2試合しかないし間が空くし、と緩くなる要素はたくさんあるので、そこは俺も気をつけていました。みんなで作り上げないといい練習はできないと思いますし、それは智さん(山口監督)もずっと“自分に跳ね返ってくるものだから”と言ってくれていました。この3週間、雰囲気が緩くならず、みんなが意識高くやっていたので本当にいい練習できたなと思います」
ここ5試合負けなし(4勝1分)の状況です。シーズン序盤から中盤にかけて内容はよくとも結果に結ばれないという時期も長く続きました。
「細かくはいろいろありますけど、内容がよくても結果が出ないっていうのはやっぱり何かが足りなかったんだと思う。だから結果が出なかった。でも、監督やスタッフ陣含めて常にいろいろなものを提示してもらっていたし、毎週次の試合までの短い練習の中で意識してトレーニングもやってきた。そういうものが積み重なっていったのは間違いないと思います。本当にマークひとつにしても、クロス対応のところにしても、すごくいい練習をして、次の試合でクロス対応ではやられなかった、だけどまた他の課題が出てきたからその課題をまたトレーニングする…といった形でどんどんできることが増えていった。本当に引き出しが増えていったと感じています」
日々の練習でコツコツと積み重ね、それが選手たち自身も手応えとして実感しているようです。
「自分たちがボールを奪いに行く守備には強みを感じていますけど、でも全部が全部は行けない、ハマらないとなった時に、どこに立ち替えるのかとか、前に行けないんだったら1回引いて始めようとか、いや単純に強度が足りないだけでもっといけよということも判断もできるようになった。みんなに伝えていかないといけないと思っていたし、試合の中で大声を張り上げて伝えることは自分の仕事のひとつとも思っていました。状況に応じて判断できるような選手が増えてきたのは間違いないと思います」
ベルマーレは組織力の強いチーム、とも言われます。全体が繋がって連動し、補い合って戦っています。
「自分のプレーだけに矢印を向けていれば勝てる、というわけではないしある程度これだけやっておけば、ここもここもスペシャリストがいるという集団ではない分、みんなで合わせないといけない。自分自身もみんなと合わせてやらないとうまくいかないし、周りに要求することも自分のやるべきことのひとつだと思っています。そのバランスというのも重要で、ゲームに勝つために自分が得意なプレーをどんどん発揮することができる時と、もっとチームとしてやるべきことに徹しないといけない時がある。その割合は常に考えています。どの選手もチームメイトの助けがないと輝くことなんて無理なので、それはお互いに助け合えていると思います。この一年で自分自身も成長した部分はありますけど、でもチームみんなで成長したというのがしっくりきますね。それこそ若い章斗(鈴木選手)や淳(鈴木選手)、大雅(畑選手)も直也(髙橋選手)もそうだけど、そういう選手たちが本当にたくましくなったなということを感じます」
そして、試合をやっている選手たち自身が面白さを感じているようです。
「やってて面白いですし、絶対に湘南の試合を見たほうが面白いよっていろんな人に言える。試合がない日に他の試合を見たりするとちょっと物足りなく感じたり(笑)。うちはみんな戦うし、走るし、技術も上積みされたものが出せるようになってきたので湘南の試合は絶対面白いと思う」
そしていま、感じていることは。
「面白いと言えるのは、やっぱりみんなで合わせてやってきて、いろんなことができるようになったからだと思う。そしてそれは今まで湘南がそうやってクラブとしてやってきたことの上積みだと思っています。そういう戦うとか走るとか、すごいと思うんですよ、湘南の選手。今年、来た時に思いましたけど、囲むスピードもプレッシングも早くて、きついのなんて当たり前みたいな感じでやってる。それを基盤としてやれている選手ってそう簡単には出てこないと思う。それはクラブの色だと思います。湘南は昔から湘南スタイルと言われてたスタイルがあって、それが根強く今もあるうえに智さんが来ていろんなこと上積みした。強くなったけど、その基盤となるものがないと絶対に勝てないと思います」
さて、今日対戦するのは横浜F・マリノスです。印象は。
「攻撃的なチームだから、まずはしっかり自分たちがベースとしてある守り方をしっかりと。当たり前のことだけど、それをよりレベル高くやるようにトレーニングしてて、クロス対応だとかもそうだし、みんなでコミュニケーション取って処理することとかもすごく高くできていると思います。自分たちのベースがあるのでそれをやり切るのは当たり前のこととして、攻撃的なチームで人数をかけてくると思うので、奪った後とかしっかり出てく作業をいつも通りできれば面白い試合にできるかなと思います。ただもう、どこと対戦するとなっても楽しみでしかないし、絶対勝てるって思える。今はみんな、俺らは勝てると本当に思えています。どういう展開になるか分からないし、最初に失敗することもあるかもしれないですけど、ちゃんと自分たちらしく戦えれば絶対に勝てると思います」
本日このあと14:00キックオフ。
ホーム最終戦、共に勝利を。