監督・選手コメント

2024J1リーグ第20節 川崎vs湘南戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

前半は特に守備のところで難しい、押し込まれる時間帯が長く続いてしまいました。僕の伝え方が良くなかったと思います。
後半に関してはシステムを変えて、整理をして、よく戦ってくれたと思います。
失点シーンのところでは、蓋をできていたと思うので失点は残念でしたけど、よく追いついてくれたと思います。両ゴール前でのところはもちろん、際立つシーンがあるので、そこは良い部分も悪い部分も含めて出た試合だったと思います。

山口監督 質疑応答

- 前節からあまり時間がなかったが準備してきたものはどうだったか?

少し後ろに重たかったな、というところだと思います。相手の選手は背中に入るのが上手なので、2トップやインサイドハーフ、ボランチの選手のそういったところに通されるというのが頭にありすぎてしまって散漫したのかなというようには思います。

準備したものができたか、できていないかというと、選手の中では理解してくれていると思います。それが全てだめ、全て良いとも思わないですし、守備で言うと良いポジションを取って、その中で判断する、というところは悪くないシーンもあったのかなと思っています。

- 後半から4-4-2にシステムを変えて狙った部分は?

川崎さんが4-3-3でワイドにドリブラーがいてそこを3バック、5バックも読んで対応していたんですけれど、そこのスピードアップのところの対応が前半特にありました。
形を整理して、自分たちの前で、という呼吸の整え方をしようと選手とは話をしました。

あとは相手が背中に入るのが上手なので、中盤で中央を通されていましたし、ダブルボランチで、というところはありました。両サイドが低くなるとは思っていましたけれど、よくやってくれたと思います。その中で、攻撃のアクセントもそれで良い変化が生まれたところもある。それは春先から4-4-2をやっている成果が出たのかなと思います。

選手コメント

MF5田中 聡
田中 聡

(得点シーンについて)
ファーに誰かが走っているのが見えたんですけれど、振り切れたので良かったです。
狙ったというよりも、思いきり振り切ったらあそこに飛んだという感じです。打った瞬間、良いところに当たったなという感触でしたけど、良いコースに飛んだので良かったです。

(あまり喜んでいる様子ではなかったが?)
同点だったので。勝ちたかったです。

(開幕からゴールにこだわってきた印象だが?)
もうちょっと取りたいと思っていましたし、最近シュートもあまり打てていなかったので、久々にゴールを決めることができて良かったです。

(今日の引き分け、勝点1をどう捉えるか?)
勝ちたかったですけれど、内容ではかなり押されていたし、あまりチャンスをたくさん作れたわけではなかった。自分も何回か危ないところで取られたりもしたので、そこは課題というか、直していかないといけないと思います。

(勝つことはできなかったが、負けなかったことに対して)
それも大事だとは思いますけれど、やっぱり勝点3が今のチームには必要なので、勝ってもっと順位を上げていきたいと思います。

(次戦、京都戦は重要になってくると思うが?)
そうですね。勝たないといけない相手だと思うので。チームに貢献して必ず勝ちたいと思います。

GK1ソン ボムグン
ソン ボムグン

序盤の川崎のテンポがすごく早かったと思うんですけれど、そのテンポについていくために準備を早くしなければいけないと思いました。
それがいい準備に繋がって、結果的に良いセービングに繋がったと思います。

(押し込まれて難しい前半だったと思うが、より意識したことは?)
守備に回る時間帯が長かったので、一番は失点をしないことを重点的に考えました。ディフェンダーのみんなが良いポジションに立って守ってくれたので、危険な場面も回避できたと思います。
失点については、すごくもったいない部分が多い失点だったと思います。色々な部分が重なって、結果的に失点してしまったのではないかと思います。

(ビッグセーブの多くは読めていたのか、反射的なものだったのか?)
試合中には、どうしても予測をしなければならない局面もあると思います。
でもトレーニングを通して、予測して動くのではなくて、ボールの軌道だったり、そういうものに対してしっかり反射的に動けるように準備しました。
これが結果的に試合に繋がったと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

なかなか良い形を作れなかったですし、ボールを前に運べなくて、本当にみんなで耐えたという感じでした。後半は形とかも変えて修正はしたんですけれど、本当に前半はきつかったです。

それでもみんなで声を掛けて、 ハーフタイムに帰ってきて、「よく耐えた、後半は俺らの時間が来るから」という話もしていましたが、苦しい展開が多かったかなと思います。

(前節のFC東京戦とはまた違う戦いになったが、総合して見て選手一人ひとりができることが増えてきていると感じるが?)
相手がいることなので、前節みたいに自分たちが優位に進められる試合もあれば、今日みたいに多少我慢しながら耐えて耐えて、という試合ももちろんあると思います。
その中でやっぱり前半ゼロで抑えることがきたのは、すごく大きな収穫だと思います。それができるチーム、そこはみんなのベクトルが同じ方向を向いていると思います。
前半ゼロで折り返すことができれば、絶対何か起こせるという気持ちがありながらみんな戦っていたと思うので。そこはすごく大きいかなと思います。

(前節の良かったところと、今日の良かったところを今後の試合でも出していければいいか?)
そうですね。もちろん、こういう前半のような苦しい戦いは自分たちもしたくないです。その中で自分たちの良さを出したいと思って入るんですけれど。やっぱりそこの噛み合わせもそうですし、なかなか上手くいかない時に、それをどう捉えるかは、自分たち次第だと思います。
FC東京戦のようにボールを握りたいとは思っていたんですけれど、それをさせてくれない相手の質もありました。そこを防ぎながら、どう勝点を取っていくか、勝利していくかというところに目線を向けた時に、どういう戦いをしなければいけないのか、というのは、チームとしても、それぞれ選手たちも分かっているので、そういう戦いができるのかなと思います。

FW19福田 翔生
福田 翔生

前向きにカウンターになる、オープンになる試合になるかなと思っていたので、そこは意識していました。

(前半は苦労しているように見えて、後半福田選手が入って持ち直したように感じたが?)
後半に入ってから縦に早い動きが増えましたし、より意識というかチーム全体がすごく良くなったとは思います。失点のところはすごくもったいなかったですけれど。

(ルキアン選手と一緒に相手の最終ラインで駆け引きしたり、守備面でもシュートブロックなどもあったが?)
フォワードだけでなく、どこでもできるような選手がいいと思います。二人の距離感は意識していました。
相手は強度も高いし、上手いですし。でも、シュートブロックなどもやればできるんだというのも感じたし違った動きは多かったですけれど、どこでもできるような選手になるのが一番かなと思っています。

FW77石井 久継
石井 久継

(ポジティブな感触をつかめたか?)
そうですね。引き分けでしたけれど、本当にずっと楽しかったですし、もっともっと出たいなという気持ちになりました。

(4-4-2の左だと、前向きで仕掛けることもあったと思うが)
サイドでボールを受けた時に、1回完全に取られてしまったシーンがあって、その時はファースタッチの行き所がちょっと思ったところに置けなかった。慌てて先に触って取られてしまったというシーンがありました。余裕はあるけれど、でもファーストタッチのところでもっと意識しないといけないなと思いました。

(そこはフィジカルでというよりは、良いタッチの仕方があったんじゃないか、ということか?)
はい。右足で持ちたいイメージだったんですけれど、左足に流れてしまって。それで、自分が後手に行った感じがあったので、そういうところを意識すれば全然怖くないかなと思いました。

(田中選手のシュートはどうだったか?)
本当にすごかったです。聡くん(田中選手)は僕が試合に入って一緒にプレーする時は、気を遣うな、全部自分で行け、と言ってくれていました。