監督・選手コメント

2024J1リーグ第13節 湘南vs町田戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

非常に強風の中での難しさがあるゲームになりました。前半は特に風下に立つ中で、なかなか自分たちのボールというところは難しい状況でしたけれども、相手のことを理解しながらサッカーをして、我慢してくれた前半でした。
後半、もう少し攻撃のところで落ち着きがほしかったですけれども、チームとして集中して0に抑えられたことは前向きに捉えられるのかなというゲームになりました。
本当にホームで良い環境を作ってもらっている中で勝ちたいゲームでしたけれども、0に抑えたのを次に繋げないといけない、選手にもそういうものをベースにしていこうという話をして、自分たちの良さでもあるので、そういったことを思い出させてもらったゲームになったと思います。

山口監督 質疑応答

- ロングボールを蹴ってくる町田に対して、前から積極的に守備に行くことができていたが、どういった点が上手くいったと思うか?

選手に伝えたのはロングボールの相手でも蓋をしに行きたい、ただし行けない時もあるのでそれは全員で共有しようという話をして、そこはすごくやってもらえたのかなと思います。
キックオフを含めて、相手に自分たちのアンカー脇の間にボールを落とされても十分対応できるポジションをとってくれていた。町田さんだけでなくロングボールが多いチームに対して蓋をしに行くのか、後ろで構えるのかというのは議論になるところだと思いますけれども、行かないとリスクになりますし、行ってリスクになることもあるので、そこは選手との共有の中で今日は理解してやってくれたと思います。
逆に前半はそういうところをマイボールにするのが難しかったところもありますし、そこの精度を上げていきたいと思いました。後半で言うと、もっともっと下で勝負できるところもあったので、反省としては攻撃のところにあるのかなと思いますけれども、ゴール前での守備も含めて首位の町田さん相手に抑えられたことは良いことだと思います。
しっかりみんながコミュニケーションを取りながらやるべき状況で、やることを徹底できていたと思います。

- 守備で行くところ、行かないところの共通認識はどう準備してきたか?

行くにしても行かないにしても距離感なので、距離感が悪いと間を使われたり、背後が空いたり、そこでのストレスが溜まったりするのがサッカーだと思っています。なので、常々距離感をコンパクトにするというのは、ハイプレスのコンパクトさを言っているのではなくて、どこのプレスにしても距離感が必要だという話をしている中で、今日はそこが良かったのかなと思います。
前と後ろがコミュニケーションを取っていたのもすごく印象的でしたし、ゴール前での対応というところでもあったと思うので、それをベースにしていかないといけないので、そういった点を再確認できたゲームになりました。

- 今季初の無失点というところで、今後にどう繋げていきたいか?

今後に繋げないといけないですし、今日0に抑えられたのは先ほども言ったようなところをみんなで表現できたからだと思うので、最低限やらないといけないと思います。それ以上に点を取らないといけないですし、選手にも話しましたが、満足することなく次の試合に向かおうという話はしました。ただ、0点に抑えられたという思いをベースにできると思うので、明日からもやっていきたいと思います。

選手コメント

MF5田中 聡
田中 聡

勝ちたかったですし、勝てたゲームでもあったと思います。

(ディフェンスのどんなところが良かったか?)
日頃やっていた練習の成果がやっと出たというか、後ろの3人もだいたいボールを跳ね返せていたし、自分たちもセカンドボールを拾う意識があったと思います。
ピンチもありましたけれど、そういうところが無失点に繋がったと思います。

(アンカーの脇を使われるシーンがあったが、チームとして上手く対処できたか?)
岩ちゃん(大岩選手)とカズくん(大野選手)が、自分の脇に降りてきた選手を捕まえてくれていたので、上手くカバーリングしてくれていたと思います。

(ロングボールに対してもうまく処理できていたと思うが、ポジティブな要素は?)
蹴られることは分かっていましたが、そこで自分たちがラインを下げると間延びしてセカンドボールを拾いづらくなってしまうので、ディフェンスライン的には怖い部分もあると思いますし、体力的にきつい部分もあると思いますけれど、ラインをあまり下げないでとこまめに伝えていたので感謝しています。

(前と後ろの選手でどういった声掛けをしていたか?)
ラインアップのところと、ミンテさんから自分がどこにいたらセカンドボールを拾いやすいかという指示もあったので、常にセカンドボールを拾えそうなところを予測していました。

(前節の勝利は大きかったか?)
スタッフ陣からは、前節勝利したけどしっかり気を引き締めてもらいましたし、そういうところで改めて自分たちも次の試合が大事だと思うことができました。勝ちたかったですけれど、勝点1を獲ることができたので良かったです。

(いつもより後ろでボールを持って時間を作るシーンが多かったが?)
町田が蹴ってくる分、もっと自分たちの時間を作ってボールを回して攻めたいという意図がありました。

(代表活動から戻ってきて、頭から試合に出て)
長い時間試合に出ると楽しいですし、課題もたくさん見つかるので、そこはまた修正していきたいと思います。
湘南でもっとやらないといけない立場にあると思うので、より自覚を持って先頭に立ってやっていきたいと思います。

GK1ソン ボムグン
ソン ボムグン

無失点で終えられたことはフィールドプレーヤーのみんなに感謝したいと思います。

(町田は首位チームだが圧力は感じたか?)
いい位置からプレスをかけられたことがすごくよかったですし、町田に対して自分たちの戦術を出すのに意欲的に取り組めたと思います。
惜しかった部分も非常に多かったと思います。
首位の相手でしたが、競技力の差ではそんなにすごい差を感じることはなかった。Jリーグで面白いポイントは、順位が違うからと言って差が生まれているわけではないということだと思いますが、それを改めて感じました。
自分たちが上の順位に上がっていくには、ゴールのための決定力を上げることも大切だと思います。

(後半相手の時間もあったが?)
得点されましたがオフサイドで取り消しになりましたし、バーに当たったものもあり、自分たちがしっかり準備をしていたので、そういった運も味方についてきたのかなと思いました。そういう気持ちで全試合準備をして今日みたいな試合を勝利に繋げられたらと思います。

(次に向けて)
前節勝利して、今日引き分けたからと言って満足することなく、よりよくなるために準備をしていきたいと思います。

DF22大岩 一貴
大岩 一貴

勝ちたかったし、やはり勝っていかないとという部分はあるんですけど、ゼロで終わらせられたということは少しだけホッとはしています。
でも勝つチャンスはあったと思います。
ピンチもありましたし、少しホッとしている部分もありますけど、ホッとしていたらダメだなと感じているところもあります。

(首位の町田だったが対戦して感じたことは?)
戦うという部分はやはり戦うチームだなと改めて思いました。でもそこにみんなで、そんなに負けることなく戦えていたと思うので、そこは悪くなかったと思います。

(湘南のほうが強度強くいけていたように感じたが?)
これを毎試合やれればもっと上にいけると思いますし、これをベースに、毎試合これくらいの強度を当たり前に出せるようにしたいなと思います。

FW29鈴木 章斗
鈴木 章斗

ずっと上から見ていたので久々にピッチに立てて嬉しさがありました。

(前半どう見ていたか?)
相手がやってくることは分析の中でもありましたし、その中で自分たちは悪くない入りをできていましたし、あとは決めるところだけだなと感じていました。

(出場は25分間くらいだったが?)
もうちょっと攻撃を長くできたらよりチャンスはあったと思います。攻撃も守備もどちらも同じくらいの時間でしたけど、相手の陣地でもっと押し込める時間を長くできればそこでチャンスを作って決めきれたらよかったかなと思います。

(真ん中を突破したシュートについては?)
自分的にもイメージ通りにいけたので、あとはもう少しコースを狙えたらよかったかなと思います。
めちゃくちゃいいコースにいったわけではなかったですし、晃生くん(谷選手)だったので尚更もっといいコースに打たないと入らないなと感じました。

DF3畑 大雅
畑 大雅

(VARで取り消しになった)失点シーンは自分のところだったので、なんとか助かりました。VARありがたかったです。

(そこから気持ちが入り直したか?)
そのシーンは、ちょっと油断が出てしまったので、それまでも気持ちは入っていましたが、しっかりやり直さないといけないなという思いで臨みました。

(最近自信を持ってプレーできていると思うが?)
そうですね。今日はウイングバックのところで攻撃の起点になる練習はしていたので、そういうところで良いシーンは出せましたが、逆に攻撃は0だったのでしっかり決めきれるようにやっていかないといけないなと思います。

(立ち上がりから左サイドを突破したり、クロスを上げたりしていたが意識したことは?)
ずっと前に仕掛けることは意識していましたし、そういうシーンを見せることができたと思います。あとは最後のクロスの質を上げていかないといけないと思います。今は抜き切るところまで来たので、そこからもう一段階ゴールに繋げられるよう丁寧にプレーしたいと思います。
点を取るチャンスもありましたし、もっとボールを呼び込む、シュートの練習を増やそうと思います。

(ディフェンスでも粘り強く、前へのスプリントも多く体力的にきつくないか?)
きつかったですけれど、町田はそこでもうひと頑張りできるチームですし、失点になりかけたシーンでスイッチが入り直したという感じでした。
きついのはありますが、そこから頑張れるのが僕の強みだと思うのでそういうところを意識してプレーしていました。

(阿部選手やミンテ選手から、試合中に声を掛けられたり背中を叩かれたりしていたが?)
背中を叩かれたことに関しては、セットプレーの前とかプレーが切れた時にもう一度集中するために、声だけではだめだというところでチームで意識的にやっています。
阿部ちゃんにも失点になりかけたところで、食い付く、食い付かないところの判断とか、その他細かいところの指示を色々出してくれたので、そのアドバイスを聞きながらより良い選択ができるよう頑張っています。

(ヘアバンドがハーフタイムで変わったが?)
前半で汗で濡れてしまうので元々2個欲しいなと思っていて、そうしたらちょうどファンの方からいただいたので今日はそれを付けようと思いました。
(包帯に見えて)みんなに頭を怪我したのか、と心配されました(笑)

MF37鈴木 雄斗
鈴木 雄斗

強みのあるチームに対してしっかり0で抑えることができたのは、みんながやるべきことをやったし集中力が高かったので良かったと思います。

(平河選手に対して強く行くシーンもあったが?)
やられてしまったところもありましたし、奪えたシーンもありましたけど、去年も対戦してみて良い選手ということは分かっていて、みんなにも言っていました。改めて良い選手だと感じました。

(ボールに対して行く、行かない、バランスのところはチームとして共有できていたと思うが?)
今日の相手に関してはあまり繋いでこない、ロングボールが多めのチームだったので、むしろ蹴られた後のセカンドボールに対して人数が掛けられるようにという意味では、周囲の選手には声掛けをしていました。
昌生(池田選手)に関しては、最終ラインの背後をカバーしてくれたりしていましたし、すごくハードワークしてくれていたと思います。
次の試合でもっと上手く構築していけたらなと思います。

(後ろから繋いでいくシーンに関しては?)
イマイチだったかなと思います。スカウティング通り、前から来ましたし、強度も高かったし、スピード感を持って来ていましたけれど、もう少しウイングバックのところを上手く使うシーンがもっと作れたら良かったなと思います。
センターバック間のパス交換のところは難しいとは思うんですけれど、そこはアンカーとかを使いながらできれば、もっと自分たちでボールを持てる時間も長かったかなと思います。