Jリーグクラブのスポンサーとは?
一覧やスポンサー規定を解説

Jリーグでは1993年の開幕以来、様々な企業がリーグやクラブのスポンサーとなり活動を支えてきました。

2023シーズン現在、J1リーグ18クラブ、J2リーグ22クラブ、J3リーグ20クラブの計60クラブにそれぞれスポンサーが存在し、ユニフォームやスタジアムに企業ロゴやサービスロゴが掲載される光景が当たり前になってきました。

今回は、Jリーグクラブのスポンサーについて詳しく解説していきます。

スポンサーに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

Jリーグのスポンサーとは?種類や定義をご紹介

Jリーグでは、数多くのスポンサー企業がクラブの活動を支えています。
しかし、一口に『Jリーグスポンサー』といっても、種類やサポートの仕方は様々です。
ここではまず、Jリーグのスポンサーの種類や概要についてご紹介していきます。

スポンサーとは?

スポンサーとは、個人や団体に対して活動を資金面や物資面で支援をする個人、または団体を指します。

例えば、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツクラブではユニフォームやスタジアム内に広告を掲載し、対価としてスポンサー企業から広告費を受け取っています。

その他に、自社商品を無償提供することでクラブの活動をサポートするケースもあります。

また、プロスポーツクラブ以外にも、アスリート個人へのスポンサーや、近年では大学、高校の部活動に企業がスポンサードすることも増え、スポーツ業界全体としてスポンサーは一般的になりつつあります。

Jリーグクラブのスポンサー

Jリーグでは、クラブごとに様々な企業がスポンサーとしてクラブの活動に協賛や支援をしています。

スポンサーというと、ユニフォームやスタジアム内の広告などが代表的ですが、スポンサードの仕方についてもクラブごとに特色があります。

例えば湘南ベルマーレでは、地域の小学校を巡回してサッカー教室を実施する活動を行っていますが、このような地域貢献の活動に協賛という形で企業がスポンサードするケースもあります。

このように、一般的にスポンサー企業の目的というと認知向上や販売促進などのPR効果を期待した広告費のイメージが強いですが、近年では単純な広告効果以外にも、地域貢献を目的とした活動をクラブと企業が共同で行うなどSDGs活動としての価値提供も行っています。

一方でクラブとしては選手の獲得を始め、育成年代への投資や施設設備の充実などクラブの活動資金としてスポンサー企業からいただいたスポンサー料を使用します。

特にJリーグクラブにおいてスポンサー収入は収益の大きなウェイトを占めており、スポンサー企業はクラブにとって非常に大きな存在です。

Jリーグオフィシャルパートナー

Jリーグのスポンサーには各クラブのスポンサー以外に、『リーグそのもの』のスポンサーという形もあります。

例えば、2024年現在のJ1リーグではタイトルパートナーとして『明治安田生命保険相互会社』が支援をしており、正式名称は各カテゴリごとにそれぞれ『明治安田J1リーグ』『明治安田J2リーグ』『明治安田J3リーグ』となっています。

他にもJリーグには様々なスポンサー(オフィシャルパートナー)が支援をしています。

<Jリーグオフィシャルパートナー一覧>
スポンサー名称 スポンサー名
Jリーグタイトルパートナー 明治安田生命保険相互会社
Jリーグオフィシャルブロードキャスティングパートナー DAZN Japan Investment合同会社
Jリーグトップパートナー 株式会社アイデム
ルートインジャパン株式会社
イオンリテール株式会社
株式会社NTTドコモ
コナミデジタルエンタテインメント
いちご株式会社
リーグカップパートナー ヤマザキビスケット株式会社
スーパーカップパートナー 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
Jリーグオフィシャルエクイップメントパートナー アディダス ジャパン株式会社
株式会社モルテン
スポーツ振興パートナー 独立行政法人日本スポーツ振興センター
Jリーグオフィシャルチケッティングパートナー ぴあ株式会社
JリーグオフィシャルECプラットフォームパートナー 楽天グループ株式会社
Jリーグオフィシャルテクノロジーパートナー NTTグループ
Jリーグサポーティングカンパニー 朝日新聞社
ヤフー株式会社
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
/デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
データスタジアム株式会社
株式会社IMAGICA GROUP/株式会社イマジカ・ライヴ
LINE株式会社
サントリーウエルネス株式会社
TikTok Japan

※2023年10月現在
参照:オフィシャルパートナー | 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)

【2022年度】Jリーグクラブのスポンサー収入ランキング

一口にJリーグのクラブといっても、地域やクラブの規模によりスポンサー収入は様々です。

ここでは2023年7月25日にJリーグが発表した「2022年度クラブ経営情報の開示資料」より、2022年度にJ1リーグに在籍をしていた全18クラブのスポンサー収入をご紹介します。

ランキング クラブ名 スポンサー収入(百万円)
1位 浦和レッズ 4048
2位 名古屋グランパス 3737
3位 川崎フロンターレ 3235
4位 柏レイソル 3029
5位 清水エスパルス 3016
6位 鹿島アントラーズ 2608
7位 FC東京 2559
8位 セレッソ大阪 2284
9位 ヴィッセル神戸 2146
10位 ガンバ大阪 2088
11位 京都サンガF.C. 1898
12位 横浜Fマリノス 1866
13位 ジュビロ磐田 1830
14位 サンフレッチェ広島 1702
15位 北海道コンサドーレ札幌 1488
16位 湘南ベルマーレ 1310
17位 アビスパ福岡 1202
18位 サガン鳥栖 1046

参考:2022年度 クラブ経営情報開示資料(公益社団法人日本プロサッカーリーグ クラブ経営本部 クラブライセンス事務局)

Jリーグと他競技のスポンサーの違い

プロスポーツクラブは、Jリーグ以外に国内だけでも数多くの競技で存在します。

その中で、Jリーグクラブと他の競技では大きく2つの点で異なります。

一つは、サッカーという競技自体が国内で最も競技人口の多い競技であり、関心度が非常に高いことがあげられます。

オリンピック登録種目の中で2020年度の登録者数をもとに日本での競技人口を調べると、2019年の日本サッカー協会への登録者は約91.9万人で、日本国内の競技人口は推定436万人となります。その結果サッカーは国内で圧倒的な人気を誇るスポーツとなります。
参考:スポーツ競技の人口ランキングTop5|世界でも人気なのはどの競技?

こうした競技人口の多いサッカーの国内トップリーグであるJリーグは、数多くの人にリーチができるプラットフォームと言えます。

また、Jリーグは近年海外での注目度も増しており、2022年にはアジアを中心に世界58カ国でJリーグが中継されています。

もう一つに、Jリーグクラブが他の競技と比較してより地域に根ざした活動をしている点があげられます。

リーグ創設時の理念である「地域密着」や「Jリーグ百年構想」など、Jリーグクラブはサッカーだけに限らずスポーツを通して地域での交流を密に行っています。

例えば湘南ベルマーレは、総合型スポーツクラブとしてサッカー以外にもフットサル、ビーチバレー、トライアスロン、7人制ラグビー、ロードレースなどの活動も行い地域の人々に愛されています。

2023年現在、全国41都道府県・60クラブがJリーグクラブとして活動していて、多くの方にとって身近にJリーグクラブがあることも大きな強みです。

Jリーグクラブのスポンサーになるメリットとは?

Jリーグクラブのスポンサーになるメリットは各クラブとの契約や取り組み内容によって様々ですが、ここでは代表的な以下のようなメリットについてご紹介します。

・ブランド認知向上や販売促進
・企業イメージの向上
・既存顧客企業や地元企業との関係性向上
・SDGs活動
・福利厚生の向上
・採用広報の効果

上記以外にも、クラブによって様々なメリットがあります。

■以下の記事では、より詳しくJリーグクラブのスポンサーになるメリットをご紹介しています。合わせて参考にしてみてください。

Jリーグクラブのユニフォームスポンサーの一覧

ここまでJリーグのスポンサーについて解説をしてきましたが、ここからはJリーグに所属する全60クラブのユニフォームスポンサーをご紹介します。

実際にどのような企業がJリーグクラブのスポンサードをしているのか、ぜひ参考にしてみてください。

※各種法人格は省略
※2023年9月1日現在

各J1クラブの
ユニフォームスポンサー

まずは、各J1クラブのユニフォームスポンサーをご紹介します。

<北海道コンサドーレ札幌>
胸スポンサー 石屋製菓
鎖骨右スポンサー なし
鎖骨左スポンサー あいプラングループ
背中上段スポンサー レオファンリミテッド
背中下段スポンサー ダイアモンドヘッド
左袖スポンサー サッポロビール
パンツ前スポンサー なし
パンツ後スポンサー なし
<鹿島アントラーズ>
胸スポンサー LIXIL
鎖骨右スポンサー メルカリ
鎖骨左スポンサー メルカリ
背中上段スポンサー イエローハット
背中下段スポンサー 理想科学工業
左袖スポンサー 日本製鉄
パンツ前スポンサー カネカ
パンツ後スポンサー 大和証券
<浦和レッズ>
胸スポンサー ポラス
鎖骨右スポンサー 堀川産業
鎖骨左スポンサー 堀川産業
背中上段スポンサー 三菱重工業
背中下段スポンサー 凸版印刷
左袖スポンサー 三菱自動車
パンツ前スポンサー DHL
パンツ後スポンサー T&S
<柏レイソル>
胸スポンサー 日立製作所
鎖骨右スポンサー 三協フロンティア
鎖骨左スポンサー 日立ソリューションズ
背中上段スポンサー アフラック生命保険
背中下段スポンサー 日立ビルシステム
左袖スポンサー 上:日立システムズ
下:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
パンツ前スポンサー ローソン
パンツ後スポンサー 日立ハイテク
<FC東京>
胸スポンサー ミクシィ
鎖骨右スポンサー 三井物産
鎖骨左スポンサー 東京ガス
背中上段スポンサー 三菱商事
背中下段スポンサー なし
左袖スポンサー なし
パンツ前スポンサー 東京ガス
パンツ後スポンサー なし
<川崎フロンターレ>
胸スポンサー 富士通
鎖骨右スポンサー Anker
鎖骨左スポンサー GA technologies
背中上段スポンサー SMBC日興証券
背中下段スポンサー PwCコンサルティング
左袖スポンサー エバラ食品
パンツ前スポンサー 松尾工務店
パンツ後スポンサー 川崎信用金庫
<横浜F・マリノス>
胸スポンサー 日産自動車
鎖骨右スポンサー DRAFT
鎖骨左スポンサー DRAFT
背中上段スポンサー 日清オイリオグループ
背中下段スポンサー なし
左袖スポンサー なし
パンツ前スポンサー なし
パンツ後スポンサー なし
<横浜FC>
胸スポンサー ONODERA GROUP
鎖骨右スポンサー 横浜冷凍
鎖骨左スポンサー フュディアルクリエーション
背中上段スポンサー インバースネット
背中下段スポンサー ジャパンエレベーターサービスホールディングス
左袖スポンサー エス歯科グループ
パンツ前スポンサー マクニカ
パンツ後スポンサー リスト
<湘南ベルマーレ>
胸スポンサー リップルコミュニティ
鎖骨右スポンサー RIZAP
鎖骨左スポンサー 日本端子
背中上段スポンサー 産業能率大学
背中下段スポンサー マッケンジーハウス
左袖スポンサー フジタ
パンツ前スポンサー なし
パンツ後スポンサー なし
<アルビレックス新潟>
胸スポンサー 亀田製菓
鎖骨右スポンサー NSGグループ
鎖骨左スポンサー デンカ
背中上段スポンサー コメリ
背中下段スポンサー 新潟日報社
左袖スポンサー ナミックス
パンツ前スポンサー ネクストミーツ
パンツ後スポンサー なし
<名古屋グランパス>
胸スポンサー トヨタ自動車
鎖骨右スポンサー ワークスタッフ
鎖骨左スポンサー プロトコーポレーション
背中上段スポンサー アイシン
背中下段スポンサー 豊田通商
左袖スポンサー トヨタファイナンス
パンツ前スポンサー 興和
パンツ後スポンサー なし
<京都サンガF.C.>
胸スポンサー 京セラ
鎖骨右スポンサー ワコールホールディングス
鎖骨左スポンサー 堀場製作所
背中上段スポンサー 任天堂
背中下段スポンサー KDDI
左袖スポンサー 京都銀行
パンツ前スポンサー 大和証券
パンツ後スポンサー 文化庁
<ガンバ大阪>
胸スポンサー パナソニック
鎖骨右スポンサー ダイセル
鎖骨左スポンサー パナソニック
背中上段スポンサー ロート製薬
背中下段スポンサー シップヘルスケアホールディングス
左袖スポンサー TOYO TIRE
パンツ前スポンサー 吹田市
パンツ後スポンサー SDGssmileプロジェクト
<セレッソ大阪>
胸スポンサー ヤンマーホールディングス
鎖骨右スポンサー 淀川製鋼所
鎖骨左スポンサー ニッコンホールディングス
背中上段スポンサー 日本ハム
背中下段スポンサー シンハーコーポレーション
左袖スポンサー シャープ
パンツ前スポンサー ナカバヤシ
パンツ後スポンサー なし
<ヴィッセル神戸>
胸スポンサー 楽天モバイル
鎖骨右スポンサー 楽天toto
鎖骨左スポンサー ショーワグローブ
背中上段スポンサー シュゼット・ホールディングス
背中下段スポンサー 川崎重工業
左袖スポンサー ノエビア
パンツ前スポンサー デジアラホールディングス
パンツ後スポンサー なし
<サンフレッチェ広島>
胸スポンサー エディオン
鎖骨右スポンサー ハイセンスジャパン
鎖骨左スポンサー エディオン
背中上段スポンサー マツダ
背中下段スポンサー ひろぎんホールディングス
左袖スポンサー イズミ
パンツ前スポンサー テラル
パンツ後スポンサー エディオン
<アビスパ福岡>
胸スポンサー 新日本製薬
鎖骨右スポンサー エイジェック
鎖骨左スポンサー 博多グリーンホテル
背中上段スポンサー DMM.com
背中下段スポンサー なし
左袖スポンサー ふくや
パンツ前スポンサー ピエトロ
パンツ後スポンサー なし
<サガン鳥栖>
胸スポンサー 木村情報技術
鎖骨右スポンサー エックスモバイル
鎖骨左スポンサー アニマル・ワン
背中上段スポンサー Octochain Fintech
背中下段スポンサー ベストアメニティ
左袖スポンサー SUMCO
パンツ前スポンサー 原泰久
パンツ後スポンサー モラージュ佐賀

Jリーグクラブのスポンサーになるには?金額や規定をご紹介

Jリーグクラブのスポンサーになるには、スポンサー料の支払いや各種規定を守ることが必要です。

ここでは、一般的なスポンサー料金の相場とスポンサーの規定についてご紹介します。

Jリーグクラブのスポンサー料金の相場とは?

Jリーグクラブのスポンサー料は、スポンサーの種類やクラブが所属するカテゴリによって異なります。

最も代表的なユニフォームスポンサーでは、J1リーグの場合、胸スポンサーで年間3億円超と言われています。
多くのクラブではユニフォームスポンサーの具体的な金額は公表しておらず、詳細はクラブに問い合わせる必要があります。

湘南ベルマーレの場合は、以下よりお問い合わせいただけますと詳しい費用感についてご説明することが可能です。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

ユニフォームスポンサーの
規定をご紹介

Jリーグクラブではクラブによってそれぞれにスポンサーの種類があり、規定もバラバラです。

ただ、ユニフォームスポンサーについては掲載場所やサイズなどJリーグで定められている規定があります。

シャツ イ. 場所:前面の選手番号上部または下部1か所
サイズ:300㎠以下

ロ. 場所:前面の鎖骨右部分左右2か所
サイズ:各 50㎠以下

ハ. 場所:背面の選手番号上部または下部1か所
サイズ:200㎠以下

ニ. 場所:裾1か所(背面の選手番号の下から背中下段までを3等分した下部 2/3 のスペース内とする)
サイズ:150㎠以下

ホ. 場所:左袖の任意の場所に1か所
サイズ:50㎠以下

ショーツ イ.場所:前面左側の任意の場所に1か所
サイズ:80㎠以下

ロ. 場所:後面左右いずれか1か所(中央線をまたいではならないものとする)
サイズ:80㎠以下

参考:ユニフォーム要項(Jリーグ)

また、質問をいただくことが多い内容として、スポンサーの掛け持ちがあげられますが、Jリーグでは同一カテゴリ内でもスポンサーの掛け持ちは可能です。

例えば、2022シーズンでは名古屋グランパスと京都サンガのユニフォームにはKDDI株式会社のサービスロゴが記載されています。

その他、ホームとアウェイで掲示する広告のロゴを変更することも可能です。

Jリーグクラブのスポンサーになって、チームを応援しよう!

1993年の開幕以来、多くの企業と共に発展をしてきたJリーグは、多くのファンやサポーターに愛されPRのプラットフォームとしても成長をしてきました。

また、スポンサー企業には広告としての価値以上に、クラブの勝利や成功、成長を共に分かち合う喜びも感じられることが、多くの協賛をいただいている理由になると考えられます。

Jリーグクラブのスポンサーをご検討の方は、ぜひJリーグクラブにお問い合わせをしてみてください。

湘南ベルマーレにご興味を持っていただける場合には、以下よりお問い合わせくださいますと幸いです。