37 MF SUZUKI YUTO
MY STORY
積み上げてきたもの
毎年いろんな経験をさせてもらい、自分のなかで積み上がって、いまがあると思っています。
水戸で4年間、山形で2年間プレーして川崎に移籍しました。自信を持って臨みましたけど、打ち砕かれた感覚があった。そのとき川崎にはアベちゃん(阿部浩之)もいました。なにがいいのかも分からないぐらい、当時から抜けていましたね。
川崎はチームファーストみたいなものを強く感じたチームでした。試合に出られない選手はもちろん悔しい想いを抱えつつも、みんなでひとつの目標に向かっている感覚があった。「みんなここまでチームのためにやっているんだ」と、いままでの自分の甘さを思い知らされました。
その後ガンバでは半年間ほとんど試合に出られませんでした。でも必死に戦術を勉強し、練習から意識してプレーしていたら、最後スタメンに入れた。怪我をしてしまったので結局出られなかったんですけど、でもそのときに、こうやって頑張ってもがいていたら繋がるんだと自信になりました。
翌年、松本で1年間試合に出て経験を重ね、ジュビロに取ってもらえた。まだまだですけど、そうやって積み上げてきました。
MY ASPIRATION 2024
湘南がJ1に居続けている理由
いろんな選手が数多くいるなかで、湘南が僕を必要としてくれたことはほんとにうれしかったですし、いろんな話を聞いたなかで、どうしてもここで勝負したいと思った。それが移籍のいちばんの理由です。
練習では、強度やスピード感など、これまでのチームとの違いをすごく感じています。
若い選手やベテランに関係なく、ハードワークが基盤にあることが話していても分かるし、それが練習に表れている。湘南がJ1に居続けている理由はここにあるんだと思いました。
練習はハードだし、きついけど、僕はこういうものを求めていたのですごくポジティブです。
去年30になりましたが、僕自身なにひとつ衰えていないと思っているし、この練習をしていたらまた選手として寿命が延びそうだなって思います。
自分の武器は分からないですね。ドリブルもバスもクロスもヘディングもやるし、走れるし戦えると自信を持っていますけど、とくになにかが突出しているとは思ってない。
ただ、だからいまこうしてプレーできているんだろうなとも思います。
いままでいろんなポジションをやってきました。長いシーズンには怪我人も出るだろうし、さまざまな状況のなかでプレーできることが自分の強みなので、チームのためにいろんなことをやっていきたい。
強度の高い、すごくいい練習がチームとしてできているので、ルキアンとも「さらに求めてレベルを高めていったらもっと上の順位に行けそうだよね」と話しています。
まだ始まったばかりですし、そんなに甘くないことももちろん分かっていますけど、年間を通してみんなでパワーを付けて、ひとケタにはいきたい。
例年、残留争いをしてきた事実があるので、一緒にみんなの力でひとつでも上の戦いをしていきたいなと思っています。