ONLY ONE STORY

31 GK SANADA KOTA

MY STORY

自分の環境は恵まれている

サッカー選手としてはもちろん、人間力の部分で間違いなく成長したと、ベルマーレを離れたこの4年間を振り返って思います。

移籍1年目の2020年は、JFLの奈良でベルマーレのアカデミーでお世話になったGKコーチのジョアンの指導を受け、もう1回ベースの部分を確認しました。
コロナ禍でもあり、1試合も出られなかったけど、ジョアンに学べたことは大きかったし、監督の林舞輝さんから学ぶものも多かったです。
仕事をしながらサッカーをやっている選手たちの姿に生き方を学ぶところもあった。僕はサッカースクールで小学生を教えていました。

自分の環境が恵まれていることは、その翌年移籍した地域リーグのおこしやす京都でさらに思いました。
入ってみたらGKは2人だけ。GKコーチもいない。ボールを蹴ってくれたのは、GMで元湘南の石田祐樹さんでした。
選手は基本みんなクラブの正社員で、午前の練習が終わると午後は営業に出たり、新聞配達をしたりしていた。僕はスクールで中学生を教えていました。

翌年はJFLの武蔵野でプレーしました。
選手はみんな一般企業のサラリーマンなので、残業で夜の練習に当日欠席したり、仕事で遠征に遅れたりすることが普通にあった。
僕も酒屋で9時から18時まで働き、19時の練習に行っていました。練習と仕事で、丸一日休める日はなかったですね。でも面白かったですよ。社会勉強になったし、ひととの出会いの幅も広がった。
そのうえで、選手としては30試合に出場し、初めてシーズンを通して戦う難しさを知り、一方でJFLでも戦える力があるんだと思えた1年でした。

三重にはタムショウくん(田村翔太)や哲くん(菅野哲也)、コーチ兼SDの和波(智広)さんなど湘南でやっていたひとがいて、入りやすくしてもらったし、いいひとばかりでした。
1試合しか出られず、悔しい想いをしたけど、樋口靖洋監督やJリーグを経験している選手から学ぶものもたくさんあった。練習の傍ら、四日市大の大学生も教えていました。

MY ASPIRATION 2024

いろんなものを吸収したい

JFLと地域リーグ、また仕事をしながらプレーする環境を知っているからこそ、J1でやれるありがたみをすごく感じますし、やっぱりあったかいです、このチームは。

いまはいろんなことが新鮮で楽しいですね。
タケさん(油原GKコーチ)や智さんのもとで、考えてプレーすることが増えました。そのためには、よりいろんなものを見なければいけないし、そのうえでしっかり考えて判断しないと、ゴールへ向かう部分に繋がらないと思っています。

トミさん(富居大樹)や(馬渡)洋樹さん、韓国代表の(ソン)ボムグンさんと、すごく学べる先輩がいるので、いろんなものを吸収したい。プレーを見て観察して考えるというサイクルを続け、自分のものにしていければと思います。

毎年充実しているんですけど、今年はよりいっそう充実したシーズンにしたいですね。そうして、なにかを残したいなと思っています。