ONLY ONE STORY

15 MF OKUNO KOHEI

MY STORY

感謝の1年

去年を振り返ると、悔しさのほうが自分のなかには残っています。
僕が先発して勝てた試合はあまりなかったし、いいプレーをしても勝利に結び付けることができなかった。
あんなにヒリヒリする残留争いは初めての経験で、レンタルでしたけど責任を感じていました。

一方で、スタメンは特別だと、去年湘南に来てあらためて感じました。
ガンバでは試合に絡むだけで満足していたところがあったけど、自分も若くない年齢になってきたし、それではいけない。
試合に出ることが僕ら選手の価値ですし、90分プレーするのか、20~30分で終わってしまうのかは、これから成長していくうえで全然違うと思う。選手である以上、注目度も含めてスタメンは大事だと思っています。

また去年は、悔しさもありながら、チームのことを考えられたシーズンでもありました。
というのも、終盤戦はベンチスタートが多かったですけど、スタメンではないぶん俯瞰してチームを見ることができたし、残留争いという厳しい状況にあるなかで、サブの雰囲気づくりやエネルギッシュに交代することの大切さに気付けた。そういう面では成長できたかなと思います。

ガンバで出場機会のなかった自分にオファーをくれて、試合に絡ませてもらい、去年はすごくありがたみを感じるシーズンでした。
井の中の蛙じゃないですけど、ずっと恵まれた環境でサッカーをやってきて、ハングリーさは大事だと気付かされましたし、湘南も好きになった。
なにより、感謝の1年だったと思います。

MY ASPIRATION 2024

チームが上に行くための原動力に

今年は完全移籍になりました。
守備では負けたくないし、走れるところも自分のよさだと思っている。しっかりスタメンを取り、チームがひとつでも上に行くための原動力になりたいと思います。

いま意識的に取り入れているのは筋トレです。理由は、キワのところで負けないためにというのもありますが、家長(昭博)さんが「トラップミスは技術のミスではなくフィジカルの管理不足」と話されているのをなにかで見て、たしかに一理あると思ったから。
技術はもちろん、フィジカル要素も大事だと考えて、身体づくりに取り組んでいます。

また、シーズンオフに宇佐美(貴史)さんとヒガシさん(東口順昭)が開催されたサッカークリニックに参加させてもらったことも大きかったです。ゲストコーチとして呼ばれたのに、宇佐美さんに強いシュートの打ち方を教えてもらい、すごくためになりました。
自分が参考にしている稲垣祥選手や井手口陽介選手は点を取っているし、ボランチがゴールという結果を残せたら素晴らしいと思うので、自分も狙っていきたい。

リーグ戦38試合あるなかで、1試合でも多くスタメンで出場し、90分フル稼働したい。
そうしてチームがひとつでも上に行き、自分もJ1初ゴールを決めるシーズンにしたいなと思います。