5 MF TANAKA SATOSHI
MY STORY
考えてプレーするところと、ありのままのプレーと
一昨年の夏からKVコルトレイクで過ごした1年間は、すごく充実しました。
初めて海外に出て、いろんな文化を知り、いろんなひとと会えた。サッカー面では試合に出られず、うまくいかない時期のほうが長かったですけど、行ってよかったとポジティブに捉えています。
ただ、昨夏湘南に復帰してからは、試合には出られましたけど、自分らしい大胆なプレーは攻守においてあまり出せなかった。
残留争いのなかで、安全にプレーしようというメンタルになってしまったことが要因だと思います。それで自分のよさが出なくなり、「聡だからあのパスを通せた」みたいなシーンもなかった。そこはすごく後悔しています。
守備は波なくプレーできていると思うので、攻撃のところですね。
俺がボールに触ってゲームをつくったり、局面を打開したりするようなプレーを智さんは求めていたと思いますが、それは最後までできなかった印象です。
無意識にプレーできているときはいいパフォーマンスを出せるけど、考えてやろうとするとミスが起きてしまう。メンタルの問題だと思うので、考えてプレーするところと自分のありのままのプレーを出すことは、今シーズンを通して自分の課題になると思います。
MY ASPIRATION 2024
もう若手ではない
去年は智さんが僕を使ってくれましたけど、今年はまたゼロからのスタートです。(髙橋)直也くんはアンカーでプレーできますし、(奥野)耕平くんも(鈴木)淳之介も去年すごくよかった。自分が今年試合に出られるかどうかも分からないので、危機感しかない。
僕はもっと点を取れるボランチにならないといけないと思っているので、1試合に最低1本はロングシュートを打つことを自分のなかで決めています。もちろんチャンスがあれば相手のゴール前まで出て行きますし、得点は毎試合狙いたい。
アシストとかスルーパスとかチャンスメイクも僕は少ないので、得点に関わるプレーを増やしたいと思っています。
毎年残留争いをしてきたチームですけど、僕が得点やアシストなど結果を残し、守備も粘り強くできれば、ひとつでも多くの勝点を拾えるはず。そうしたらチームも上の順位に行けると思うので、自分次第だと思っています。
思えば、デビューしたとき自分は17歳で、当時のほうが生き生きと大胆にプレーできていました。
いまは年下も増えたし、もう若手ではない。もう5年経ったのかという焦りもあるし、5年やっているのに俺なにか変わったかなと考えるところは正直ある。
今年はパリ五輪が開催されます。
オリンピックは昔からテレビで観ていたので、狙っていますし、もちろん出たいですけど、いまのままでは選ばれないと思っているので、湘南で活躍し、チームの順位を上げられるように頑張りたい。
試合に出ることはもちろん、チームを引っ張っていければと思います。