馬入日記

【馬入日記:11月1日】「ベルせん」実施!選手が小学校の”先生”に

去る11月1日(水)、選手たちが小学校で子どもたちに「夢」についての授業を行う「ベルせん」が実施されました。

 

「ベルせん」とは“ベルマーレの選手が先生になる”というネーミングのとおり、選手たちが自分の夢を実現した経験を話すことで、子どもたちに夢を持つことの大切さや努力の意味、周囲への感謝の気持ちを実感してもらおうという目的で、平塚市と協力して実施しています。

当日は港小学校に石原広教選手&畑大雅選手が、岡崎小学校に田中聡選手&平岡大陽選手が訪問しました。

それでは各学校の「ベルせん」の様子をお届けします!

【岡崎小学校】
岡崎小学校では、田中聡選手と平岡大陽選手が6年生の子どもたちに向けて授業を実施しました。
最初の自己紹介で「小学生の頃に好きだった給食のメニュー」を選手に聞くと、子どもたちから「一緒だ~」「美味しいよね~」と緊張気味だった子どもたちも笑顔がチラホラ。

授業は選手考案の「○×クイズ」でスタート!
アイスブレイクに、と始めたベルマーレに関する問題や、「神奈川県にJリーグチームは4チームある?」「平岡選手の誕生日は9月?」など選手に関する問題も出題し大盛り上がり!
正解者には、二人が用意したアイテムにサインをその場で書いてプレゼント!
空気が温まったところで、いよいよ選手たちから「夢を叶えることについて、選手自身の経験」についての話です。

 

夢を叶えるために努力してきたことについて平岡選手が話しました。
「サッカー選手になろうと思ったらたくさんの練習が必要だと思います。今日は少し練習をしたい気分ではないなという日ももちろん人間だからありました。けれど、自分はプロサッカー選手になりたいという夢があったので、そういう日があったとしても夢を叶えるために練習はしっかりとやろうと思っていました。みんなもスポーツ選手や違う職業でも憧れを持っているものがあると思うけれど、その夢を叶えたいならば自分の楽しいことだけをやっているのではなく、やりたくなこと、楽しくないことも今日も頑張ろうと思って取り組むことができたら、夢に少しでも近づくことができると思います」

田中選手は「今はみんなSwitchやスマホを持っていると思うけれど、自分はサッカーが好きだったしそういうのよりもサッカーを毎日にしていました。みんなも夢中になれるものがあると思うので、それを夢中になって楽しんでほしいと思います」と話しました。

続いて失敗した時、挫折した時にどのように夢に向かって進んでいったのか、田中選手が話しました。
「サッカーの試合でミスをしてしまうことがありますが、すごく落ち込んでしまうし周りからも色々と言われることがあります。そういったときは気持ち的にも弱くなるし傷つくこともあるけれど、自分のプレーでしか取り返せないという気持ちが芽生えてきます。今はまだ少し難しいかもしれないけれど、僕は反骨身を持って、逆境を跳ね返す力を忘れずに悔しさをバネに今までやってきました」

プロサッカー選手になってみて感じたことについて、平岡選手が話しました。
「小学生から高校までサッカーをやってきたけれど、プロサッカー選手になって応援してくれる人の数が全然違うと感じていて、みんなも湘南ベルマーレの試合を観に来たことがあるかもしれないけれど、レモンガススタジアム平塚にはいつもたくさんのお客さんが入ってくれていて、勝っている時も負けている時もどんな時も応援をしてくれています。そういう応援は本当に力になるし、自分のためだけじゃなくて応援してくれている人、それは家族や友達もそうだし、自分がプロサッカー選手になって活躍している姿を応援してくれているし、期待をしてくれています。そういう人たちが喜んでいる姿は本当に嬉しいので、そういう人たちのために頑張ろうと思っています」

 

この日は子どもたちからたくさんの質問をしてもらいました。
「好きな動物は?」「おにぎりで好きな具はなんですか?」「サッカー以外で好きなスポーツはありますか?」「小学校のときに苦手だった教科はありましたか?」など、小学生ならではのかわいい質問にも、選手たちはひとつひとつ楽しそうに答えていました。

「夢」について話をした選手の言葉に共感しながら、そして選手への質問では笑顔の絶えない授業となりました。
温かく迎えてくれた先生方、そして子どもたちに感謝を!今度はぜひスタジアムで会いましょう!
岡崎小学校の皆さんありがとうございました!

 

【港小学校】
港小学校を訪れたのは石原広教と畑大雅選手です。
明るく元気いっぱい、一体感のある6年生約100名との授業となりました。
馬入グラウンドとの距離も近いこともありチームを身近に感じてくれていて、半数以上の子どもたちがスタジアムへ来たことがあるとのことでした。
選手が体育館に入場すると大きな拍手で迎え入れてくれました。
選手たちからの提案でチーム内でも走力が自信の畑選手とかけっこ対決で授業はスタート!
立候補してくれた子どもたちとの真剣勝負。最終対決では体育館に響き渡る大歓声!
プロサッカー選手のスピードを目の前で感じる貴重な時間となりました。

 

次はいよいよ選手たちから「夢」についての話です。
小学校生活はどのように過ごしていたのかを石原選手が話しました。
「サッカーが本当に大好きで毎日サッカーをしていました。7歳くらいの時にワールドカップをテレビ見て初めてサッカー選手になりたいと思いました。そこからはサッカー選手になることだけを考えて学校生活を送っていました。朝、学校へ行く前にランニングをしたり、登下校中もサッカーに活かせることはないかな、と常に考えていました」

学生生活を振り返り想っていることを畑選手が話しました。
「勉強は絶対頑張った方がいいです。勉強が好きではない子も多いと思うけど中学、高校と進むにつれ僕も小学校で勉強しなかったことをとても後悔して、後からすごく勉強したので。好きなことや習いことも大切だけどそれと同じように勉強も頑張ってほしいです」

そして夢に向かって進む中で大切にして欲しいことを石原選手が話しました「何か1つ夢や目標など目指すものがあるとやるべきことがどんどん出てくると思う。そして、他の人に負けたくないという強い気持ちが大切だと思います。僕と畑選手は、実は同じポジションです。どちらかが試合に出ている時はどちらかは出られません。ピッチ外では非常に仲良くしているけどサッカーになったら絶対に負けないという強い気持ちを持っています。夢を叶えるためには自分が一番になるという強い気持ちを持ってほしいなと思います」

そして畑選手は夢に向かって進む中で悩んだり、行き詰まってしまった時の対応について話しました。
「僕は周りの人に頼るようにしています。監督とかスタッフとか、僕より経験がある人に素直に聞くようにしています。学校だと先生たちとか。自分が考えていることと違った角度で物事を教えてくれるのでそういう意見は貴重だし、行き詰まってしまった時こそ周りの人の力を借りて乗り越えていこうと日ごろから取り組んでいます」

 

授業の最後には選手たちからのプレゼントをかけたじゃんけん大会!
ユニフォームやスパイクなど貴重なアイテムをプレゼントしました。
残り3試合(ホームは2試合)に向けて応援のお願いをして授業は終了しました。
「応援に行く!」との声も多数いただきました!
先生方も含めて明るく元気な港小学校の皆さん、ありがとうございました!
次はレモンガスススタジアム平塚でお会いしましょう!