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「希望のボール&スパイクプロジェクト」モザンビーク共和国 寄贈報告
湘南ベルマーレでは、2003年より被災地や戦争被害を受けた世界の子どもたちに向けて使わなくなったボールを送る“希望のボールプロジェクト”を実施してまいりました。
皆さまのご協力により2003年にナイジェリア、2005年、2006年にはイラク、インドネシア(アチェ)、西アフリカ(リベリア、シエラレオネ)、2009年にはベナン、カメルーン、ウルグアイ、東ティモール、2016年にはフィリピン(マニラ)、2018年にはパレスチナ(ガザ地区)、2019年にはインドネシア(スラウェシ島)の子ども達へボールを送りました。
皆さまより寄付いただきましたボールを特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン様のご協力により「モザンビーク共和国」にお届けしましたのでご報告いたします。
【モザンビーク共和国】
ボールを届けた「モザンビーク共和国」は、アフリカ大陸南東の海沿いにある国です。
アフリカ史上最大規模の被害をもたらしたと言われる2019年のサイクロン「イダイ」以降、モザンビークには毎年サイクロンが上陸し、多くの人が被災しています。
また、北部の州では2017年頃から武装グループによるテロや襲撃が続き、多くの住民たちが避難せざるを得なくなっています。ピースウィンズ・ジャパンでは、このような自然災害や紛争で新たな土地に避難してきた人びとに人道支援を行っています。
「再定住地域」と呼ばれる避難先は、元々は何もない土地で、そこを開拓してまずは家々が作られていきます。
そして、次にすぐに作られるのが、サッカーコートとサッカーチームです。特に電気が無い農村部では、サッカーは人びとの大切な娯楽です。
自然災害や紛争で心の傷を負った子どもたちも、サッカーをやっているあいだは辛いことを忘れて、ボールに集中することができます。
今回、皆さまから寄贈いただいたボールは、サイクロンで被災した人びとが暮らすソファラ州の再定住地域の子どもたちに届けました。
破れて変形したボールや、布を丸めて作ったボールを使っていた子どもたちは、日本から届いた本物のきれいなボールに大興奮!
ボールを受け取ったら、早速サッカーの試合が始まりました。
サッカーコートと言っても雑草を刈っただけの場所で、子どもたちの足元は裸足です。
スパイクやゼッケンもありませんが、とっても真剣な子どもたち。いつの間にか観客も増えていき、大人もサッカーをやりたくてうずうずしていました。
いただいたボールを使って、これから日曜日には地域のサッカー試合が行われることになったそうです。
サッカーを通して、子どもたちの体や心が健やかになることが期待できます。
ボールをご寄付いただいた皆さまへ改めて御礼申し上げます。