21 GK MAWATARI HIROKI
MY STORY
いつピッチに立つことになっても
昨年3月に岡山から急きょ期限付き移籍で加入することになりました。
実は正常の移籍期間に移籍したことがなくて、愛媛の時も夏に川崎へ移籍して、川崎から岡山へ移籍したのも3月頃でした。
シーズンの途中にチームに入るというのは難しい部分もありますが、今回またJ1でプレーする機会をもらえたので、もう一度J1で挑戦してみたいという気持ちで決めました。
自分は高校のときは3年間スタメンではなかったんです。
でも当時、東福岡高校がプレミアリーグだったんですけど、何試合かは試合に出ていたり、夏の全国大会のウォーミングアップで自分のことを見ていてくれていたようで、鹿屋体育大に呼んでもらって、推薦で入ることできました。
鹿屋では、1年生の夏から試合に出始めました。2つ上の先輩が怪我をしたこともあって、チャンスが巡ってきました。自分が伸びたと感じられるのはその時ですね。
プロを意識し始めたのは鹿屋体育大学の3年の頃です。
4年生になって色々なチームへ練習参加に行きましたが、なかなか決まらなくて12月になっても進路が決まっていませんでした。インカレで遠征に出発し、宿舎に着いた時に電話がきて、愛媛への加入が決まったと聞きました。
キーパーというポジションは枠も決まっているのでタイミングもありますし、プロに入るのは本当に狭き門だと思っていたので、その一歩目を踏み出せたことに喜びがありました。
2年半愛媛でプレーしましたが、リーグ戦は1試合しか出場できず、順位もJ2で下のほうだったので、まさか川崎から話がくるとは思ってもみませんでした。
代理人から聞いた時の第一声が「嘘やろ」でしたし「何の話してますか?」って聞いたくらいで(笑)
ケガ人が出てキーパーを探しているということだったんですけど、大学の時に川崎の強化部の方が自分のことを見てくださっていたということで話をいただいた形でした。すごく緊張したことを覚えています。
昨年、ホームでのガンバ大阪戦で試合に出場することになりましたが、とにかく勝って終われて本当に良かった。もうホッとしました。
ガンバ戦のように、契約上試合に出られないということもありますが、いつピッチに立つことになってもいいように、常に準備しなければいけないということをあの試合で改めて感じました。
日々のトレーニングの大切さを強く感じた90分でした。
MY ASPIRATION 2023
意識してやってきたことを
自分がプロになった時くらいから、キーパーに求められるのはビルドアップへの参加で、フィールドと同じ11人目のような役割を担うようになっていると思います。
僕はどちらかと言うと後ろでがっつり止めるタイプではなくて、足元とかビルドアップに関わることが得意なほうなので、やりやすさはあります。
ただ、求められているものは非常に高いものだと思うので、ビルドアップの部分の質を上げつつ、シュートストップのところを伸ばしていきたいと思っています。
また、自分は誰とでもフランクにコミュニケーションを取ることができるタイプですが、キーパーはみんなと話すことやみんなが言いやすい状況を作るということも大切な仕事だと思っているので、そこは自分の特徴だと思っています。
例えば何かあっても態度に出さずに雰囲気を壊さないように意識しています。そういう空気は伝染するので、そこは若い時から考えてやっていました。
みんなが感情をコントロールできずに好き勝手にしていたら良い方向にはいかないと思うので、そういうところは意識してやってきて自分に染みついている部分です。
今季の目標は、やはり試合に出ることです。出たいですね。
去年チャンスをもらって、全然できなかったというのもなかった。少し自信もつきましたしやれると思っているので、今年は試合に出たいです。
同じチームのキーパー同士で学ぶことはたくさんあります。
年齢が上とか下とかはまったく関係ないですね。学ぶことがたくさんあるので、自分のプレーの幅を広げるためにも貪欲に吸収したいと思っています。