ONLY ONE STORY

26 DF HATA TAIGA

MY STORY

気持ちのブレ

去年を振り返ると、開幕からスタメンで出られたことはよかったのですが、怪我をしてしまい、復帰したあともチームとしてやるべきことと自分に求められていることの整理がうまくできない時期が長く続きました。

プロ1,2年目はサイドにずっと開いていて、そこでボールをもらい、1対1を仕掛けるだけだったので、自分のやることはある意味明確に整理されていました。でも選手としてもう一段階上に行くためには、後ろでビルドアップに関わることも大事ですし、外に張るだけでなく、なかに絞ったり、攻守において適切なポジションを取ることも大事。そういう話をチームとしても個人としても(山口)智さんにされ、それを理解しながらもなかなかうまくできなくて、どうすればいいのかなという迷いがありました。

怪我から復帰したときは、それまでできていなかったサッカーができることに対する喜びと、やってやろうというエネルギーが満ち溢れていたと思います。でも時間が経ち、怪我もしっかり治ったなかで、求められることが増えてきて、自分のよさを見失う期間があった。うまくいかないことが続いたなかで、ミスに対してネガティブな考えになってしまうことが多かったですし、気持ちのブレが大きいシーズンだったかなと思います。

MY ASPIRATION 2023

残留争いには目もくれず

気持ちの整理の大切さを去年学んだので、どうするべきかは今季に向けてしっかり考えてきましたし、求められていることが多いなかでも自分のよさを発揮していかなければ試合には出られない。いまは自分のなかでしっかり整理して練習に取り組めていると思います。

昨シーズンが終わり、よく周りから「残留できてよかったね」と言われましたけど、正直悔しかった。僕はタイトルを取ったことがないですし、選手である以上、優勝争いをしたい。

強いチームやいろんな試合を見ていると、サイドバックの選手は非常に重要だと感じます。自分がゴールやアシストをしていかないとチームも上には行けないと思うので、攻守において存在感を出し、なおかつ結果を出して貢献したい。

いろんな選手の良いところを参考にしていますが、なかでもパリ・サンジェルマンのハキミ選手は僕のひとつの理想かなと思ってよく見ています。攻守において何回もスプリントできるし、適切なポジションを取ってチームが困らないように助けることもできる。お手本にできるプレーがいろんなところに詰まっていると思います。

今年は残留争いには目もくれず、上位だけを目指せるシーズンにしたい。選手としてはつねに高い順位で、これに勝たないと1位から落ちる、というぐらいのプレッシャーのなかでプレーするほうがいいと思いますし、そういう場面で戦ってこそ成長に繋がると思う。チームとして上を目指し、5位以上という目標を達成したいなと思います。