ONLY ONE STORY

25 FW WAKATSUKI YAMATO

MY STORY

びっくりするぐらい貪欲に

昨シーズンは公式戦に全然出ていないし、悔しい1年でした。ただ、(山口)智さんの求めているものに対して、自分は下手だったけど少しずついろんなことを理解してサッカーが楽しくなったし、うまくいったときの達成感があった。悔しい気持ちが多かったけど、いろんなことを勉強できた、充実感のある1年だったなと振り返って思います。

これまでも、自分がどう成長すればいいのかということに目を向けてきました。スイスでは2年間で監督が5人代わり、スタメンで出ていたのに監督が交代してまったく試合に絡めなくなったこともあったけど、自分が成長するために必要な時間だと思い、練習から少しずつ認められるようになり、また試合に出られるようになった。

去年もうまくいかないときにメンタル面で挫けなかったし、練習で手を抜こうと思ったことも、いいやと投げやりな気持ちになったことも一度もなく、つねにポジティブにできた。こんなに試合に出られないのに、自分でもびっくりするぐらいずっと貪欲に、スタメンを狙おうという気持ちでできていました。

プレー面では、守備はもちろん徹底して取り組みましたし、攻撃では出し手に対してどのタイミングで動き出すかを意識しました。いままでは、ボールを持っている選手がいたらただ走り、それで点を取れていたし、海外では結果がすべてだったので満足していた。でも受けるタイミングひとつでスペースが生まれ、そこで自分のよさもさらに出せる。智さんの言うタイミングの大切さをすごく感じました。

マチくん(町野修斗)はタイミングよく落ちて前を向くのがすごく上手です。逆に自分はそれが下手だったので、どのタイミングで落ちれば前を向けるのか、相手を背負わずにボールを受けられるのか、すごく意識しました。またヨシくん(中野嘉大)はFWをずっと見てくれていて、出し手として自分に要求してくれたり、自主練で自分の受け方を示してくれたり、先生と呼ぶぐらい色々教わっています。

MY ASPIRATION 2023

自分が輝ける場面をつくりたい

去年、自分に言い聞かせながら取り組んだことで、精神的にまた強くなったかなと思います。試合に出られなかったことが悔やまれるだけで、終わったときにはすごくいい1年だったなと思えた。だから今シーズン勝負したいという想いは強いです。

数字的な目標は立てていなくて、まずは試合に出ることを貪欲に狙いたい。求められていることをしっかりやって、試合に出るようになってから得点といったところを考えたいですけど、ほんとに試合に出たいので、それがまずは目標です。波をつくらないように一定のラインを保ってプレーしたいと思っているので、だからこそ謙虚にやっていきたい。

今シーズンはとにかく自分が輝ける場面をつくりたいと思っています。試合に絡み、自分が主役になれる、注目される1年にしたいなと思います。