ONLY ONE STORY

24 MF MIKEL AGU

MY STORY

サッカー人生の分岐点

母国であるナイジェリアから単身ポルトガルに渡ったのは16歳の時です。
ナイジェリア国内で大きな大会があり、ヨーロッパクラブのスカウトが来ていました。ナイジェリアから12名の選手をヨーロッパに連れていくという目的があったそうです。
そのスカウトの中にはポルトやスポルティングなどのチームがあり、ポルトが僕に興味を持ってくれた。ポルトはユースも強く、代理人とも相談してポルトへ行くことを決めました。

決まった時は“夢が叶った!”という感じでした。
ナイジェリアのサッカー選手はみんなヨーロッパでプレーすることが夢。自分もそうだった中で、そんなにも早い時期に行けるとは思っていなかった。
普通は、代表に選ばれたり、ナイジェリア国内でプロクラブに所属して大きな大会に出て、スカウトに見られてヨーロッパへ行くというものですが、16歳でスカウトしてもらって行けたことは運も良かったし本当に嬉しいことでした。

自分のサッカー人生のターニングポイントとしては、その16歳の時と2003年にポルトBのチームでプレーしていた時のこと。トップチームの監督が解任になり、ポルトBの監督がトップチームの監督に就任したタイミングで僕も昇格させてくれた。そこがキャリアの大きな分岐点だったと思います。

自分たちアフリカ人は子どものころから家族想いで、家族のためにも成功したいという気持ちが強い。自分がどこでプレーしてもその気持ちは変わりません。だから、どこにいてもやれるという気持ちがあります。

自分の目標のひとつとして、いつかアジアでプレーしたいという気持ちがあったので、日本でプレーできることになりその目標が叶いました。
時差があったり食事の面で慣れることが難しかったり、いろいろなことはありますが、そういうことは覚悟していました。

昨年の途中に来日しましたが、来てすぐにケガをしてしまいました。
サッカー選手は試合に出てこそ幸せを感じることができますし、試合で活躍することはとても大切なことなので、ピッチに立てなかったということは本当に悔しいことでした。

MY ASPIRATION 2023

100%の力を

昨年は、クラブも自分に期待をし戦力として湘南に連れてきてもらったのに期待に応えられず悔しかったですし、サポーターにも申し訳ない気持ちでした。
サポーターに応援してもらうには、試合に出て活躍するしかないと思っています。
でも、ケガは起きてしまったことなので、今は今シーズンしっかり試合で活躍できるように、いい準備をしていきたいと思っています。

自分はアグレッシブな選手です。ボールを奪う能力があり、ハイボールに強いところが特長。自分がピッチに立ったら、必ず100%自分の最大限の力を出すというところは、サポーターの皆さんに伝わると思います。

今シーズンのチームの目標ははっきりしています。選手全員が目標に向かってトレーニングしているので、その目標を全員で勝ち取ること。クラブ全体で達成できるように頑張っていきます。