11 FW TARIK ELYOUNOUSSI
MY STORY
智さんが監督になって
ベルマーレに加入して今年で4年目、来た当初に比べて日本の気候にも慣れ、去年は初めてシーズンを通して一度も怪我なくやり遂げることができました。それは自分にとってすごく前向きに捉えられることです。
去年チームとしては、新型コロナの影響もあり、良いスタートを切ることができませんでした。難しい状況ではありましたが、そのなかでも徐々に良いサッカーができるようになり、なおかつ結果も付いてきた。とくに終盤は負ける気がしなかったですし、シーズンを通じて自分たちはすごく成長したと思います。
湘南には、誰ひとり手を抜くことなくハードワークするというベースが根付いています。そのうえで、(山口)智さんが監督になってからポジショニングやボールの持ち方などを学び、自信を持って勇敢にボールを動かせるようになっている。なにより智さんはプレーの引き出しを提示してくれて、私たちの視野を広げ、選択肢を増やす導き方をしてくれる。いまなにを考えていたのか、どこに向かうのか、そうやって問いかけてくれるので、選手はすごく考えるし、みんなが成長していると感じます。
MY ASPIRATION 2023
自覚している役割
智さんがつねに言う「繋がり」は非常に重要なこと。ひとりも欠けることはできないし、全員が同じ絵を描いていなければ繋がることはできません。その点、去年から多くの選手が残っていることはアドバンテージだと思います。お互いの特徴をそれぞれ理解しているし、新加入選手も早くから馴染んでいるので、去年の学びを今年は最初から活かし、勢いをもってスタートを切りたい。去年の成績で見ると、あと10ポイントで5位以内に届くので、遠い数字ではありません。自分たちを信じ、信念を持ってやり続けたい。
自分たちのベースはできあがっていると思うので、あとはゴール前でどれだけ効果的に攻められるか、得点のチャンスを増やせるか。勝つためにはゴールが必要なので、私を含めて多くの選手がチャンスに絡んでいくことが大事。私自身、去年の1ゴール3アシストを上回らなければならない。100%ハードワークし、そのうえでボックス内に積極的に入っていくことや得点に関わることをつねに心掛けている。ショートカウンターでもポゼッションしても点を取れる、そういうサッカーを体現できればと思います。
――ただ、ほんとに正直なことを言うと、ゴールやアシストなど個人的な数字にはあまり興味がありません。もちろん個人的な数字が結果に繋がればうれしいですが、チームが勝てばなんでもいい。いろんな選手がゴールに絡み、そうしてチームが強くなって勝つことが私はなによりうれしいのです。
試合に出るうえで、私はボディランゲージをすごく大事に考えています。自分が積極的にプレスをかけ、ボールを奪い切り、戦う姿勢を示すことで、「俺らも行こう」というマインドをみんなに持ってもらう役割を担っていると自覚している。今年も怪我なくシーズンを通してチームに貢献したいと思います。