2 DF SUGIOKA DAIKI
MY STORY
チームのことを考える時間が長かった
振り返ると、去年はシーズンを通してチームとして成長できたと感じています。序盤戦はうまくいかなかったですけど、自分たちで整理し、しっかり積み上げができた。最初の1勝をもっと早くできていればと思いますが、それも含めてシーズンだし、勝つべくして勝てたゲームは数多くあったと思います。
自分も1年を通して試合に出ることができましたし、センターバックで初めてシーズンを送ったなかで、すごく成長も感じられた。また、個人のことよりチームのことを考える時間が長かった1年でしたね。在籍年数は長いほうだと思うし、年齢的にも立場的にもいろいろ経験して、チームを引っ張らなければと思っていた。こんなにチームのことを考えて過ごしたシーズンは初めてでした。
夏には日本代表に選んでいただき、E-1選手権に出場しましたが、全然うまくプレーできなかった。ポジショニングや味方を動かす個人戦術の足りなさを強く感じました。
自分はいまなにをやらなければならないのか考えさせられたちょうどその頃、加入したのが阿部(浩之)くんでした。阿部くんは僕が求めていることの答えを知っていて、言語化してくれるので、いろいろ聞いて学び、ボールを受けるポジショニングやパスの強弱、前に上がるタイミングや受け手のタイミングといったことを考えるようになりました。それは(山口)智さんからもずっと言われていたことなんですけど、ほんとうの意味で理解できていなかったのかもしれない。阿部くんが来て、智さんに言われているのはこういうことなんだと分かったことは多々ありました。それまでは前向きでボールを受けても自分的には気持ち悪いポジションで、それこそ前期はプレッシャーを受けて失うシーンもありましたけど、後期は僕自身変わってきて、智さんの求めることと自分のプレーがマッチしていくのがすごく楽しかったですね。
MY ASPIRATION 2023
「湘南強いね」って
今年は完全移籍となりました。去年中心としてやらせてもらい、チームを引っ張っていく立場で評価してもらったなかで、このチームで上に行きたい、このチームを上に行かせたいと思い、決断しました。
5位以内という目標が簡単でないことは去年の経験からよく分かっています。ほんとに難しいことだと思いますし、僕は一戦一戦という気持ちでいます。チームとして去年の終盤の良い状態に一刻も早く戻し、そのうえでさらに積み上げることができれば上は見えてくると思う。逆に土台が安定しないと去年と同じことを繰り返してしまうと思うので、スタートがほんとに大事だと思います。
なにより、どの大会もタイトルに近づきたいですね。いままでの湘南は、相手から嫌だなと思われたり、対戦しづらいチームだと思うんですよ。そうではなく、「湘南強いね」って思われるチームになりたいですね。
もちろん僕自身チームを引っ張っていかなければならないですし、個人的にももっともっとやらないといけない。カタールワールドカップを観て、あの舞台に立ちたいと強く思いました。そのためにはまだまだやることがある。どのプレーというより、全体的にレベルアップしていきたいですね。