クラブ/選手
湘南ベルマーレ×大和シルフィード 事業提携締結のお知らせ
この度、湘南ベルマーレと大和シルフィードは、両クラブの持つ多様な強みを活かし合い、神奈川県湘南地区、県央地区を中心とした女子サッカーの普及と強化を一層加速させるとともに、女性活躍やSDGs5番「ジェンダー平等」の推進に寄与することを目指すため、事業提携を締結いたしました。
なお今回の提携は、両クラブの独立性に影響を与えるものではなく、将来にわたって合併などをすることもありません。締結期間は2年間で、更新については都度協議をしていく予定です。
なお、提携の一環として、大和シルフィード 代表取締役社長の大多和亮介氏が、1月1日付にて株式会社湘南ベルマーレの執行役員COOに就任し、兼務いたします。
【提携を通じて予定している主なアクション】
・湘南ベルマーレの女子トップチームが発足するまでの間、湘南ベルマーレU-18GIRLSに所属する選手たちの活躍の場の一つとして連携を機能させる。
・育成チーム同士の交流(U-18/U-15)
・レモンガススタジアムにおける湘南ベルマーレホームゲーム後座としての女子サッカー試合開催
・大和シルフィードトップチーム所属選手のベルマーレスクールへの派遣
・平塚市内のベルマーレ巡回事業における大和シルフィードの女性選手の参加
・大和シルフィード所属のスポーツファーマシスト等による、女性アスリートのヘルスケアサポート(月経管理、ピル摂取等)内容の共有
【提携の背景】
湘南ベルマーレでは、2018年4月より「湘南ベルマーレU-15GIRLS」を、2021年4月より「湘南ベルマーレU-18GIRLS」を発足させ、地域における女子サッカーの強化、普及を目指しその活動を進めて参りましたが、2020年から続くコロナ禍における経営環境の厳しさの中で、U-15、U-18に続く女子のトップチーム発足は決して簡易なものではなく、また仮に発足をしても、神奈川県リーグ、関東リーグを経てアマチュア最高峰のなでしこリーグ、そして国内プロリーグであるWEリーグへとたどり着くためにはまだまだ多くの時間を要する状況にあります。その中で、将来的には「湘南ベルマーレ 女子トップチーム(仮)」の発足を構想しながらも、現在「湘南ベルマーレU-18GIRLS」に所属している選手たちのトップレベルでの継続した活躍や交流の場を得ると共に、神奈川県内における女子サッカーのさらなる発展を目指し、なでしこリーグ1部に所属する大和シルフィードとの提携を進めることにいたしました。
一方、大和シルフィードでは、2021年に開幕した国内プロリーグである「WEリーグ」への参入を目指す上で最大の障壁となっている、5,000席以上を備えたプロ基準スタジアムの確保という課題を、平塚市のご理解とご協力も得ながら、レモンガススタジアムで開催される湘南ベルマーレホームゲームの後座開催を活用することでの解決を目指して参ります。現在神奈川県内でWEリーグに所属しているクラブは、相模原市をホームタウンとするノジマステラ神奈川相模原1チームのみという状況の中で、今後の「湘南ベルマーレU-18GIRLS」卒業生たちのみならず、神奈川県内や湘南地区で女子サッカーをプレーし、将来を夢見る女の子たちの選択肢を増やせるよう、プロ化を加速していく予定です。
そして今回の2クラブの提携を通じては、上記の背景だけでなく、例えば湘南ベルマーレに所属するサッカー指導者が改めて女性アスリートの心身のケアに関する専門的な知識の習得することや、湘南地区における学校巡回事業において大和シルフィードに所属する女子サッカー選手も参加することなど、男子チームと女子チームが連携することのメリットを最大限に見出しながら、ホームタウン各地における女性活躍推進へのご協力や、SDGs5番「ジェンダー平等」の実現に向けたアクションを重ねていく予定です。
そして、2023シーズンには、湘南ベルマーレのホームゲーム後座としてレモンガススタジアムにおける女子サッカー開催が1試合実現できるよう、調整を進めていきます。
【クラブ紹介】
<湘南ベルマーレ>
1968年に藤和不動産サッカー部として創部され、以降フジタ工業サッカー部、さらに1993年にベルマーレ平塚に改称、1994年よりJリーグに参入。2000年にホームタウンを湘南地域に拡大すると共に「湘南ベルマーレ」に改称。J1昇格・降格を繰り返しながら現在は6シーズン連続でJ1での戦いが続いている。また、2001年にスポーツをより多くの人に楽しんでもらうこと、競技の発展を目指し総合型スポーツクラブとしてNPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブを設立。サッカーはもちろんビーチバレーやトライアスロン、フットサルなど5競技が活動。全ての競技で年間1,000回以上のスポーツイベントを実施している。女子サッカーは現在U-15、U-18のチームが活動しさらなる広がりを目指す。
<大和シルフィード>
1998年に創設され、2011年女子ワールドカップ優勝メンバーである川澄奈穂美選手や上尾辺めぐみ選手らを輩出。ホームタウンは大和市、神奈川県。2023シーズンは、プレナスなでしこリーグ1部を戦う。クラブのフットボールダイレクター兼トップチーム監督は、1996年まで当時のベルマーレ平塚に所属していた高橋和幸氏が務めている。また2022年からは大坂なおみ選手が中心となって活動をしている「プレーアカデミーWITH大坂なおみ」からの助成を受けて、女の子たちのスポーツ機会創出やスポーツへの好意度向上を目指すGirls Empowerment Project をスタート。そのほか、神奈川県と共にSDGs社会的インパクト指標実証事業にも取り組むなど、WEリーグ参入に向けたクラブのプロ化を進める中で、経済的成長と社会的成長の両立を目指し活動を進めている。