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「希望のボール&スパイクプロジェクト」寄贈報告

湘南ベルマーレでは、2003年より被災地や戦争被害を受けた世界の子どもたちに向けて使わなくなったボールを送る“希望のボールプロジェクト”を実施してまいりました。
皆さまのご協力により2003年にナイジェリア、2005年、2006年にはイラク、インドネシア(アチェ)、西アフリカ(リベリア、シエラレオネ)、2009年にはベナン、カメルーン、
ウルグアイ、東ティモール、2016年にはフィリピン(マニラ)、2018年にはパレスチナ(ガザ地区)、2019年にはインドネシア(スラウェシ島)の子ども達へボールを送りました。

皆さまより寄付いただきましたボールを湘南ベルマーレU-18カンボジア遠征にて現地の子どもたちへ寄贈及び、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン様のご協力によりウクライナから隣国モルドバに避難してきている子どもたちに対して寄贈させていただきましたのでご報告させていただきます。

【湘南ベルマーレU-18カンボジア遠征】
今回の寄付先は、カンボジア・プノンペンにあるChildren’s restaurantに通う子どもたちです。
こちらは子どもたちの健康を守る施設で、主に家庭の環境により十分な食事をとれない2歳~14歳ほどの子どもたちに対して、食事の提供や感染症などの予防をはじめ、将来に向けた職業訓練ができる設備もあります。
U-18の選手たちがボールを持って施設に入っていくと150名ほどの子どもたちが大きな拍手で迎えてくれました。
ボール・スパイク寄贈式は、施設の見学から始まり、施設長から感謝の挨拶、子どもたちとU-18選手のサッカー対決など
約1時間ほどの時間があっという間に過ぎていきました。
ボールをもらった子どもたちは、キラキラした笑顔で大切そうに抱きしめてくれていました。

 

とても嬉しいサプライズだったのは、U-18の選手たちが翌日の自由時間に自らの意思で再度施設を訪問し、子どもたちと一緒にサッカーをして遊んだだけでなく自分たちのお金で大量のお菓子を買ってプレゼントしていたことです。
子どもたちが本当に嬉しそうな笑顔でサッカーをしていたのが印象的です。

皆さまからいただいたボール、スパイクは子どもたちが大切に使ってくれると思います。

【ウクライナから隣国モルドバへ避難している子どもたちへ】
今回の寄贈先、クルイエニ一時避難所は、モルドバの首都キシナウから車で1時間ほどのところに位置する、
ピースウィンズ・ジャパン様が支援事業を展開している一時避難所の一つです。
閉じこもりがちなウクライナの子どもたちのために、体育館が夕方から開放されていることから、安全に遊べる空間があったため寄贈先としました。
寄贈に向かった日は体育館では、5歳から18歳まで、約20人の子どもたちが、
1つだけあるバスケットボールでバレーボールをしたり縄跳びをしたり、走り回ったりしていました。
早速ボールを受け取ったダニールくん(8歳)と友人たち(6~9歳)は6月にウクライナから逃れてきて、既に5ヶ月を過ごしていました。
会場には子どもたちを見守るお母さんたちの姿もあり、寄贈の説明をすると「スパシーバ(ありがとう)!」と拍手をいただきました。
また、お母さんたちの心理サポートをしている現地支援団体の方からは、
「ボールを本当にありがとう。私たちもお母さんたちも喜んでいる」と声掛けいただきました。

 

ボール、スパイクをご寄付いただいた皆さまへ改めて御礼申し上げます。