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2009Jリーグ ディビジョン2 第17節 試合結果
2009Jリーグ ディビジョン2 第17節
2009年5月23日(土)13:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 0 4 後半 0 |
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36 >> 39 | 勝点 | 23 >> 23 |
9分 10 アジエル 53分 22 中村 祐也 63分 22 中村 祐也 71分 8 坂本 紘司 80分 9 トゥット |
得点者 | -分 - |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 1 | 中川 雄二 | 0 |
0 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 22 | 小田切 道治 | 0 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 6 | 濱野 勇気 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 3 | 堤 健吾 | 0 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 26 | 中田 洋平 | 4 |
0 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 8 | 渡辺 誠 | 1 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 5 | 長山 一也 | 0 |
1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 7 | 朝日 大輔 | 2 |
5 | アジエル | 10 | FW | MF | 18 | 姜 鉉守 | 2 |
4 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 11 | 永冨 裕也 | 0 |
4 | 中村 祐也 | 22 | FW | FW | 15 | 石田 英之 | 1 |
– | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 31 | 橋田 聡司 | – |
0 | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 27 | 舩津 徹也 | 0 |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 16 | 景山 健司 | – |
1 | トゥット | 9 | FW | FW | 9 | 松下 和磨 | 2 |
– | 原 竜太 | 20 | FW | FW | 30 | 桜井 正人 | 0 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 5,272人 [天候] 晴、中風 [気温] 26.1℃ [湿度] 60% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 大栗 克元 [主審] 井上 知大 [副審] 高橋 佳久 [副審] 浅野 正樹 [第4の審判員] 内田 和彦 [記録員] 岩崎 洋
アジエル選手コメント
自分の先制ゴールで試合の流れを引き寄せられたので嬉しいです。
今日はいつも以上にボールに触ることができたし自分らしいプレーを見せることができたと思います。
祐也(中村)ともいい関係だと思います。ボールを簡単に預けてくれるし自分がボールを持った時に前に飛び出してくれるので自分としてはやりやすいです。
第1クールはいい戦いが見せられたと思います。ただこれで終わるわけではないので第2・第3クールもこの調子を落とさずに戦い続けていけば結果はついてくると思います。
中村選手コメント
前半は暑さもあって消えている時間帯が多かったのが反省点です。その分、後半挽回しようと動いた結果、得点が取れたのでよかった。
ハーフタイムでは、選手同士も自分たちから動こうという話をしていました。
(得点については?)チームにとって2点目は大きかったと思うので決められてよかった。もうちょっと早めに2点目がとれていたらもっと楽に試合が運べたと思います。
3点目は幸平くん(臼井)のボールが素晴らしかった。ちょうどいい強さのボールで珍しくヘディングでのゴールでした。
第1クールが終わりましたが、そういう意識は持たず、1試合1試合大切に戦わなければいけないと思っています。
これから難しい戦いが多いと思うので練習からしっかりとした意識でやっていきたいと思います。
臼井選手コメント
前半は暑さに慣れなくて身体が重かったのですが、ハーフタイムで監督からゲキが飛んで目が覚めました。
(アシストについては?)得点に繋がる前に、1本クロスを上げたのですが合わせようとして入れたらクリアされたので、少しボールの質を変えて上げたら祐也(中村)がうまいタイミングで入ってくれました。
(決定的なシーンを防いだシーンもありましたが?)常にGKのカバーを考えているのですが、あまり早く入ると相手のオフサイドがとれないのでシュートを打たれるときに入るという動きを続けていました。ギリギリのところでボールをクリアできたので、その動きを続けてきてよかったと思います。
2分けした後の試合だったので、チームにとっては勝つことが必要でした。第2クールに向けてもいい勢いをつけることができてよかったと思います。
あとは、何といってもキャプテンだったので勝てて本当によかった。前回のことがあるのですごいプレッシャーでした(笑)
田村選手コメント
順位を意識することなく戦ってきました。あっという間の第1クールだったと思います。
昨年もハードワークを大切にして戦ってきましたが、昨年よりも走る質が上がったと思います。
アンカーというポジションは、実は休む気になればいつでも休めるのですが、自分の中で絶対に妥協してはいけないという意識でやっています。
(第1クールのMVPは?)監督だと思います!監督の分析や練習の時の話はやっぱりすごい。それにスタッフが常に色々なことを考えてよりよい方法を考え実践してくれているので、本当にいろいろな人に支えられていることを感じます。
もともと仲のいいチームですが、仲良しクラブではなくて、監督の影響によってよりプロフェッショナルなチームに変わってきたと感じています。
坂本選手コメント
今日は理屈抜きに気持ちの勝負だと思っていました。最後までよく走り切ることができたと思います。
暑さもあり、大変な面もあったが、後半はサポーターの声援をたくさん受けて、みんなが長い距離を走ることができた。
前半のうちに2点目を取れていればもっと楽な展開になっていたと思う。課題は、押している展開のなかでもカウンターからシュートを打たれる場面があったので、攻めているときのリスクマネジメントは当然大事だし、そのカウンターを一度でも減らせるようにしていきたい。特に、夏場は疲労の面からいっても相手のカウンターを減らすことが大事だと、プレーしながら思いました。
(第1クールを振り返って)最初はシステムや新しいやり方など戸惑いもありましたが、次第に慣れ、勝負どころを見極めて闘えた。勝点とチームを目指している方向はいい状態にあると思います。もちろん、満足はないので、さらによくなっていくようにやっていきたい。
富山 楚輪監督 試合後コメント
総評
お疲れさまでした。前半はまた癖というか、立ち上がり10分以内に失点してしまいました。リズムはさほど悪くはなかった。失点後は攻撃的にもサイドをえぐったりシュートに持っていったり、中盤での繋ぎも悪くなかった。
ただ、やはり1点のハンディと後半は特に10番と22番の選手のワンツーに対して走られ、マークがつききれていなかった。そこがいちばんの修正点、とにかくワンツーについていこうと。
また、1-0で負けているのだからもっとアグレッシブにサッカーをしようと。そして2点目、3点目というところから、とにかく1点取ろうということでチームが崩壊したというか。トゥットや34番の選手に対してタイトにやろうとしてはいたが、相手を放ってまで攻撃に行きながらフィニッシュで終わらなかった。途中でパスカットやドリブルでカットされて、速攻で4点目、5点目と取られた。
3対3、もしくは4対3で数的優位で見るべきなのですが、ふたりもいなくて4対2ぐらいで守っているサッカーというか、それぐらい人数を掛けられていなかった。3-0、4-0の時に練習ゲームのようにとにかく1点を取りに行こうという意識になっていて、そのへんではチームが崩壊していたかなと。
その修正をするために、3番に代えて27番を入れ、もうすこし冷静にということと、彼(3番)自身が4枚目の警告をもらい、退場になるとさらに出場停止がかかるので、今後センターバックを使うという点で経験させておかなければと。ただ、まだイケイケでバランスが取れなかった。ゲーム展開では3-0で終わっていたかなという感じでした。
質疑応答
-第1クールの経験を生かし、第2クールにどのように臨むか?
今日の湘南という相手に対してならもう少しタイトに10番の選手にプレーさせないようにしたい。
ただ、第1クールという意味では、崩壊しているゲームが仙台との3-0や今日の5-0ぐらいで、それ以外は僅差、1-1や2-1、0-0で戦えている部分と、2点ぐらい取られてしまうとチームが崩壊しそうなので、チームとしてはとにかく最小失点で1点取りにいく中でも2-0なら2-0で食い止めて終わるような、チームが崩壊しない継続できるようなディフェンスの仕方がこれからいるのではないか。
僅差で耐えている、1-0や0-0の時のサッカーはすごく耐えて、選手たちはすごくよく頑張っていると思います。ただ、点数が離れると神経がここにないというような、特に今回はビックリするぐらい崩壊したので、気持ちの面でもう一度タフにサッカーしようと変えてみたい。
攻撃のところではどのゲームでも1点取っていきたい。引き分けでも0-0より1-1とか、点数を取っての引き分け、点数を取って勝ちたい。まだ反省しきれていませんが、今言えるのは、それが第1クールを消化した中で感じていることです。
-かなわない相手はいないかと思うが?
今日はかなわなかったですね。
-C大阪とは0-0だったが?
攻め切って引き分け、あるいは負けたというのであればまだ多少なりとも余裕はあるが、この17試合は本当に一生懸命守って攻めた。その結果が6勝6敗5分。本当に今選手たちを評価してやりたいのは100%以上の力を出して戦った6勝と5分だと思う。6敗してる中でもロスタイムが2回あったり。今回のような大敗は選手がかわいそうで、私自身がもっとしっかりしたコンセプトをもって作戦を練っていれば今日のような5-0はなかっただろうし、そう思うと選手に申し訳ない。もう少し自分がしっかりしていればという思いもある。
ただ、まだあと2クールあるので、選手たちの気持ちの部分をもっと成長させてやりたい。本当に戦える選手をたくさん揃えてまた挑んでみたい。また気持ちをしっかり持って戦いたいと思っています。
-個の力の差を感じたが、今後そうした課題についてどのように考えているか?
個の力は全体に負けているし、それははっきりしています。うちは個で勝負するのではなく、組織というディフェンスを持っているし、組織の中でそれを補っていく。それが僕たちのサッカー。もともと組織ディフェンスということでやっているので、個で負けているからどうしますかと言われると戦えなくなる。個ではなく、うちはチームワークで、組織で戦っていこうと思っています。
-前回の試合で立ち上がりの悪い癖が断ち切れたと思ったが、今日再発した要因はどこにあると思うか?
集中力云々と言っても集中してないわけではない。相手の巧さやラインを止めたりといったことも見受けられている。修正できたと思ったらまた出たり、そこは選手たちと話をして、それがうまくいかないのであれば面子を代えるしかない。
同じ面子で何度も繰り返しているなら学習してないということなので、それができないのであれば面子を代えるべきだろうし、できているならできているということです。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
後半の最初に富山にビッグチャンスがあって、あれが入っていれば甲府と同じように逆転されていてもおかしくない試合だったと思います。
前半は1点をとってからすっかり休んでしまってリズムを失ってしまった。
ハーフタイムにかなり厳しいことを言って送り出しました。最初の10分くらいは目が覚めていなかったですが、まぁ2点目が大きかったでしょうね。
この暑さもひとつの要因だったと思いますが、富山の集中力が落ちて、それにかこつけてうちが効率よく点をとったという感じです。
5点という差がつくほどのゲームではなかったと思います。
質疑応答
-これでホーム7勝2分で平塚市民を喜ばせていると思うが?
平塚市民に関わらず、湘南地域に住んでいらっしゃる方々、そして遠方から湘南を応援しに来ていただいている方々のサポートがあるからこそ我々は力をもらっています。
引き続き第2、第3クールとサッカーの世界では思い通りにいくことなんてほとんどないわけで、その時に根気よく応援していただけることをこれからも期待しています。ホームでいい数字を出すことができたのはよかったと思いますが、これに驕らずこれからもやっていきたいと思っています。
-10人が得点を挙げているがチームの総合力で勝っているのは狙い通りか?
そうですね。サッカーの専門誌を見ると個人名で挙がっているのはいないし、得点王争いもいない。もともと誰かに頼ってチームをつくるのは51試合を考えた場合に非常に厳しいと感じていたので、誰が出てもチームのクオリティとクォンティティを落とさないように意識してやってきているし、これからもやっていかなければいけない。
明日も今日ゲームに関与しなかったメンバーが90分試合をしますが、とにかくトップチーム、トップチームという言い方は変ですね。今日ゲームに出たメンバーと同様の試合を出られなかった選手にも課して、課題を同じように与えてやっています。これが総合力にこれから繋がっていくでしょうね。
-第1クールが終わったが、この成績と勝点をどう捉えているか?
まだあと34試合ですからね。本来なら今日が開幕といってもおかしくないような試合数だと思いますが、サッカーでいえばまだ前半の30分終わっただけで、あと60分あります。3分の1が終わっただけであって、これからが本当の勝負だと思います。
補強をしてきたり外国人を代えてきたり、J2のどのチームにもそれぞれいろんな思惑があると思います。そうしたフィールドの外でもしっかりしなければいけないのと同時にチーム内の競争をもう一度煽る。もう一度しっかり精度をもっと上げてやる。そうしなければ非常に苦しい第2クールになるのではないかと僕は思っています。
今日もこの前の徳島もそうでしたが、非常に我々を研究してきて、ストロングな部分を出さないゲームプランをどこもつくってきます。そうなるとお手上げだということではなく、次の手、次の手を探していくしかない。それでJ2自体がレベルアップして、サッカーの競技向上に繋がればいいと思うので、我々もない頭を使ってスタッフ一丸となり、選手ともしっかり話をしながら、よりレベルアップして次のステージをやっていければいいと思う。
特に今日もそうでしたが、これから夏場になって選手の疲労といったところでの勝負はあると思います。今日もハーフタイムにうちの選手は首に巻いて戻ってきましたが、そういうところから少しずつ努力をしてやっていければいいかなと思っています。
-第1クールは中盤の3枚をほぼ固定して戦ってきて、求められる運動量の負担も大きいと思うが、新しい選手を含めて使い回しをどのように考えているか?
おっしゃるとおりですね。本来中盤4人でやるのが日本のサッカーの主流になりつつありますが、そこを3人でやっているということは、前後だけでなく左右の動きも当然ディフェンスに回った時はする。
今のところ、30を超えている選手がいるにもかかわらず、本当によく汗をかいてやっていることに感謝していると同時に、でも逆に言うとそういう選手が休んでしまうと機能しなくなってしまうので、他の選手、いろんな選手をまた競争させながら、いつも同じことを要求しながら、第2、第3のMFの選手が出てこれるように、こちらとしても期待しているし要求していかなければいけない。
他の選手が入った場合にクオリティとクォンティティが落ちるようでは私の力量がないということになりますので、そこは十分考えながらこれからマネジメントしていければいいかなと思っています。
-最後に村松選手をアンカーに起用したが、彼のアンカー起用はどれぐらい考えているか?
可能性はないわけではないと思います。阪田も何回か試合で試しましたが、村松はインターセプトする力や予測、スピードがあるのは見てのとおりで、ただ慣れてない。
これがJ1なら1週間ぐらい合宿で煮詰めることもできるが、我々は2日休みも与えられないぐらい厳しい状況なのでなかなか試すというか、いろんなことができない。
ですから、こうしたゲームの中で少しずつ見ていろんな時にフレッシュに対応できるような素材を頭の中につくっておく。そういうことしかないでしょうね。
ただ、どの選手も、どこをやってもしっかりできるように、紅白戦などでもやっているつもりではいます。
-1週間空いて阿部選手も戻ってくると思うが?
そうですね。1週間空くので選手も少しリラックスできるかなと。ここ2試合は2日ずつしか間がなかったのでハードだったと思います。
来週はU-18との試合も馬入でやるので、戦力をもう一度一回解体して最初からのつもりで第2クールを迎えるつもりでいます。阿部や鈴木伸、前田とか、前田はジャパンズエイトに行きますが、そうしたところでまた競争心を煽って、今のままで満足は絶対にないので、競争しあいながら刺激させてやっていきたいですね。
-坂本選手が今日も90分走りきるなど好調だが、その好調の要因は?
どうなんでしょうね。毎日おいしい焼き肉でも食べてるのかもしれないですけど。(会場笑)昨年は何試合か見ましたが、後半の15分まったく動けなくなっていたんですよ。これはいわゆる30を超えての倦怠期かなと思っていましたが、今年はそういう姿がまったく見られなくなりました。
これは本当に嬉しいことであって、彼もすごくやりがいを感じているし、もともと前のほうで活躍できる選手だと僕は思っていたので、そうした前へ前へという気持ちが自分の身体を動かしているのではないかと思います。