馬入日記

【馬入日記:4月13日】ベガルタ仙台と練習試合「チカラをひとつに FIGHT TOGETHER」

今日は平塚競技場にベガルタ仙台を迎えて練習試合が行われました。
平日の昼間にもかかわらず、スタジアムにはたくさんのサポーターの皆さんにご来場いただきました。
ベルマーレサポーターだけでなく仙台のサポーターの皆さんにもご来場いただき、試合前には両チームのサポーターから「ベガルタ仙台!」とコールが起こりました。

試合前には、両チームの選手全員で「チカラをひとつに FIGHT TOGETHER」と書かれた横断幕を持ちました。その後、被災地を想いスタジアム全体で黙とうを捧げました。

大変な状況の中、仙台の選手・スタッフの皆さんはとても気丈に明るく振る舞っていらっしゃいました。
同じリーグで戦う仲間。「FIGHT TOGETHER」の精神でサポートができればと考えています。
どうか、皆さんの変わらぬご支援をお願いします。

さて、試合のほうは45分を3本戦い、2-0で勝利しました。
得点者はアジエル選手と中村祐也選手でした。
試合後、中村選手に話を聞きました。

実は中村選手、今年に入って負ったケガが長引き、昨日全体練習に合流したばかり。
今日は復帰戦でした。

復帰戦で決めたゴールは平塚競技場が一気に沸くファインゴールでした。
右サイドから練習生が入れた速いクロスに頭で合わせて決めました。

「ゴールする前にも、(練習生が)いいクロスを上げているのを見ていました。上げる瞬間の体勢が少し苦しそうだったのでニアにくると思って走り込みました。とっさの時にこそ特徴って出るものだと思うので、短い時間であっても味方の特徴を見て理解しなければいけないと思っています。一瞬、フォローにいこうかなと思ったんですけど、それまでに仕掛けている様子があったのでここはクロスが入ると思って走り込みました」と中村選手。
あの一瞬のゴールシーンだけでも、これだけのことを考えているのです。

そして、自分自身のプレーについては…
「ゴールできたことは嬉しかったけど、全体的に見れば全然。動けていないし考えるスピードも遅かったと思う。課題は多いけど、でもここからだと思う。今日はまずケガをしなかったことが一番。当たり前のことだけど、練習を1日しっかりとやり切って、しっかりケアをするということを大事にしたい」と話していました。

今回ケガが長くなってしまったのは、チームが始動してすぐに負ったケガが治り復帰したその日に再び負傷してしまうというアクシデントがあったからです。
「自分に足りないところがあったからケガをしたのだと思うし、その足りない部分をその間に補えればと思ってリハビリをしていました」と。その言葉のとおり、コツコツとやるべきことを積み重ねる日々でした。

いよいよ、4月23日のJリーグ再開まで、あと10日となりました。
復帰して2日目の中村選手にとっては、やるべきことがたくさんあります。
「選手おのおのの特徴を生かせればと思うので、味方の特徴を掴むこと、そして自分の特徴も理解してもらうこと。選手の特徴を生かすことで攻撃にもいいバリエーションが生まれて、違う場面が作れると思います。あとは、コンディションをしっかりと戻したい。再開の時に100%になるように。100%でやってるところを見せなければいけないと思うので」

静かな口調ながら、固い決意を語った中村選手。
頼もしい選手が帰ってきました!