馬入日記

「湘南ベルマーレ復興支援出張フードパーク」がスタート!

湘南ベルマーレでは、新しいプロジェクトがスタートしました。
日頃から、ホームゲームで出店していただいている「フードパーク」の店舗の皆さんと強力タッグを組み「湘南ベルマーレ復興支援出張フードパーク」を実施していきます。

東日本大震災で被災され避難所で大変なご苦労をされている皆様に、温かくて美味しい食事を届けたいと、フードパークで出店している店舗と共に現地へおじゃまし、飲食を無償でご提供させていただくというもの。

日頃からフードパークの店舗の皆さんは、様々なことに積極的に取り組んでいただいていますが、今回のプロジェクトでは、現地にて実際に活動をする店舗の他、活動内容にご賛同いただき、活動資金をご協力いただく店舗の方、食材をご提供してくださる企業、農家の方のご協力のもとで行われることとなりました。

そして、早速第1回目として4月2日(土)に福島県いわき市にて出張フードパークが行われました。
第1回目はいわき市立中央台東小学校へ、Loco Kitchenさんと丼もの屋さんが出張。
ベルマーレからは田村雄三とベルマーレクイーンの日野里奈ちゃんが同行しました。

朝早くに平塚を出発していわき市へ。
今回同行した雄三と里奈ちゃんは、共に「行かせてください」と志願した二人。
里奈ちゃんは、実家がいわき市ということで、地元を心配する日々が続いていました。「ぜひお手伝いさせて下さい」というたっての想いで同行し共に活動することに。

茨城県に入ったあたりから、高速道路は地震の影響で走っていると大きく車がゆれるくらい路面が隆起していました。

そして、福島県内では言葉を失ってしまうほどの風景。特に海岸沿いは津波の影響で街ごと流されてしまうという壊滅状態に…。
信じられないような光景に、ただただ呆然と立ち尽くす他ありませんでした。

さて、出張フードパーク一同はお昼前に避難所へ到着。
今回おじゃましたのはいわき市立中央台東小学校体育館。約140名の方が生活していらっしゃいます。

こちらがLoco Kitchenさん!
到着後、早速準備にとりかかります。
平塚競技場でも大人気のロコモコ丼をご提供することに。

そして、FMいわきさんで今回の復興支援出張フードパークのことを放送していただいたため、お聞きになった周辺住民の方もたくさん集まっていただきました。

さらに、ベルマーレのツイッターをご覧になったという那須の牧場の方が、避難所の皆さんに牛乳を無償配布するために来て下さいました!

こちらは丼もの屋さん!

フードパークがスタートした当初からずっと出店して下さっていて、しらす丼は湘南らしさ満点の大人気メニューです。
いわきでも大人気で、Loco Kitchenさんと共に行列ができました。

避難所となっている学校内には、急きょ炊き出し用の簡易キッチンが設けられていて、朝・昼・晩の3食を毎回作っていらっしゃるとか。
今回、キッチンカーがおじゃましたことで、毎回炊き出しを担当されているスタッフの方も「1食分休めるので有難いです」とお話いただきました。

さらに、まだ断水が続いているということで、この日も給水車が来ているような状況でした。

子どもたちにはベルマーレグッズをプレゼントしました。

子どもたちは大変な状況の中でも笑顔をみせてくれ、「ぼく、タオルマフラーを絶対に学校にしていく!」と言って喜んでくれました。

避難所からすぐ近くの海岸はご覧のとおり壊滅状態でした。

震災から3週間経った今も、がれきの山が…。
道路には砂が積もり、街はまるごと流されていました。

まだまだ、大きな部分から細部に渡るまで、支援の手は必要だということを痛感しました。

湘南ベルマーレでは、様々なネットワークを通じて、その時に必要な被災地への支援を続けていきたいと考えています。

今回の出張フードパークも継続的に実施していく予定です。