監督・選手コメント

2022J1リーグ第14節 湘南vs神戸戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

選手の喜ぶ顔は良いなと思っています。まだまだ返していかないといけないので、この喜びを胸にしまって次に向かいたいなと思います。

試合に関しては神戸さんのペースというかスピード感といいますかテンポといいますか、そこにどう自分たちが合わせるところと自分たちのストロングのところをどう出していくのかというのが大きなテーマでした。
選手がよく判断をして状況を見ながら我慢するところは我慢する、行くところは行く、そういうゲームでした。
もちろんボールを持たれるゲームは想定していましたし、データ的にもそうだったと思うんですけど、ある程度の想定内のゲームでした。
得点に関してもよく狙っていたなかで決めてくれたなと思います。そこに尽きると思います。

山口監督 質疑応答

- 最後イニエスタ選手のフリーキックが決まったときの心境は?

やられた瞬間はもちろんVARではなかったので、追いつかれたかという感じでしたしVARが入るだろうなとは思ったので、もう委ねるしかできないですし、いくらアピールをしても機械なので覚悟して待つしかないと。スローのシーンを途中で見れたんですけどハンドだろうなという感覚もありました。
第4審判の方がすごく良いコミュニケーションを取ってくれて、混乱しそうなところを落ち着かせてくれたので、すごくそういうところは自分自身も冷静になれましたし、助かったというのが心境と言いますか、そういう状況でした。

- 最後の交代枠で舘選手をボランチに入れたように見えたが、その狙いは?

色々な想定をして、どうしようかなというところで守り切る状況だったので、形としてはやっていないところもあるんですけど、信頼してできるなというところとあとは昌生(池田選手)もいたので、どっちを使ってどういうふうにしようかという中での判断でした。
守り切るというメッセージだったので、舘にはあそこに入ってもらって、交代選手が状況を理解してよくやってくれたと思います。

- ホームで勝利したことについての気持ちは?

ホームも何も、勝てていなかったのでとにかく嬉しいですし、ここではエスパルス戦とマリノス戦と大敗をしている中での試合だったので、申し訳ない気持ちもありながら、なんとか返していきたいというのは常にありました。
内容的にはわからないですけど結果に対してフォーカスをする中でよくやってくれたというのは観てもらえたかなと思います。
目の前でこういう勝利を届けられてやっぱり空気感がいいですし雰囲気もいいので、そういうのは求めていかないといけない。僕らとしても出していかないといけないなと改めて思いました。

- 相手は同じ勝点でここから上に行く上でも大事な試合だったが、改めてこういう相手に勝利したことについて

とにかくみんな結果のところにどう繋いでいけるかというのが大きな課題でした。
自分たちのところと相手のところと向き合ってた中で、本当に今日勝てたというのは結果論ですけど大きいと思います。何よりチームが勝つことがどんなゲームでもどんな場所でも一番だったと思っている中で、今年苦しんでいるので、神戸さんに勝ったというよりかは本当にチームに対して勝ちを掴めたというのはすごく大きいです。

- ルヴァンカップグループステージを突破して勢いがついたというのはあったか?

そうですね。やっぱり勝つということが大事なので、その勢いがついたかは分からないですけども、とにかく選手は常に練習から良い雰囲気のなか競争しながらやっているので、自分として先ほども言いましたけども選手の笑った顔の嬉しそうな表情は良かったなと思います。
間違いなく勝って次に向かっていったところはあると思うので、次に向けての感じを忘れないようにまたそういうものを出して、選手の笑顔を見たいなと思っています。

- 1点目が杉岡選手のミドルシュート、2点目が瀬川選手が相手のパスコースを消したところからゴールが生まれたと思うが、ゴールについての評価は?

1点目に関してはああいう大胆さというか、大暉(杉岡選手)の思い切りのところが出たと思いますし、そういう場面も出てきたと思います。
こぼれに対してどういうポジショニングを取るというか、狙っているとかというのは感覚のところもあるので、良いところに転がってくれたなというのと、2点目に関してはすごく良い狙いを町野が持っていたなと。
ああいうくさびだったり、嗅覚というのはゴールに繋がるんだなと思いますし、何より2点取って楽になれたのですごくそこはやっぱり勝つにはそういうことが必要だなと思います。

ロティーナ監督 総括

前半に関しては、こちらがあまりボールを保持できなかった。彼らが守備面で良い立ち位置を取ってこちらを苦しめて、ボールを失ったらカウンターを仕掛けられ、自分たちは後ろに走らなければいけない時間帯が長かった。後半に関しては、不運なことに、ゴールをプレゼントする形になってしまい、チームとしてはそこから巻き返しのため全力を尽くしました。1点目を決めたあと、もっと早く同点に持っていけるチャンスを作れたと思いますけど、こちらが決め切れなかったこと、相手GKの活躍もあって、このような残念な結果に終わってしまいました。

ロティーナ監督 質疑応答

- ここ2試合は良かったように見えたが、今日は体が重そうに見えたが?

そのような印象を与えてしまう試合だったと思います。特に前半は、ボールを早く動かすことができず、ボールをサイドからサイドへ運ぶのに時間がかかりすぎてしまった。ただ彼らも5-3-2で守備を固める中、簡単ではなかったところがあった。ボールを失ってカウンターを入れられ、後ろに走らなければいけない悪い展開に流れたことも、そのような印象を与えた要因かもしれないです。

選手コメント

FW18町野 修斗
町野 修斗

(ゴールを振り返って)
1点目は杉ちゃん(杉岡選手)がシュートを打つと思ったのでこぼれを狙おうと思って、オフサイドにならないことだけを気をつけてたんですけど、せがちゃん(瀬川選手)が触ったのはちょっと想定外というか(笑)、「ヤバい!」と思いましたけど、そのお陰で僕のところにボールがきたので。
点を取る人はああいうゴールが多いですし、僕もああいう形で点とりたいなと思っていたので、嬉しいゴールです。

2点目は相手がバックパスをした時にずれているのが分かったので、かなりラッキーな部分はあるんですけど、大きな1点になってよかったです。
引き出されるのは嫌だったんですけど、ボランチにフリーで持たれるとイニエスタ選手はじめうまい選手が多いので、行くところと行かないところは判断していました。
自分のゴールで勝つことが僕としても一番嬉しいですし、もっともっとそういう試合を増やしていきたいです。

(チーム勝てず苦しい状況だったと思うが?)
でも、逆に今ゴールを決められるとヒーローというか救世主になれるので、そういう思考ではいました。

(同じ勝点の相手との戦いだったが?)
そういう相手との試合で、清水の試合とか勝ち切れなかった試合もあって悔しい想いをしてきたので、今日は報われたなと思いますし、かなり次に繋がるというか、でもまだまだここからだと思っています。

(最後にFKが決まったと思った瞬間の心境は?)
一瞬、終わった…と思ったんですけど、でも本当にみんなの日頃の行いというか、そういうところがあるのかなと思っています。
また次が大事ですし、川崎は去年逆転で負けている相手なので、しっかり借りを返したいなと思います。

DF3石原 広教
石原 広教

相手に持たれる時間が多かったですけど、前半とかは特に持たせている感じで試合を進められたので怖さはなかったです。ボールが入ってきたところを潰すことができていたので、守備に関しては自分たちのペースというか主導権を握れたディフェンスのやり方だったなというのがあるので、そこからいいリズムを掴めたと思います。
でも逆に後半は持たれる時間が多くなってラインが下がっている時間帯もあったのであれを弾き返していくというのと、少し相手陣地で時間が作れなかったからそこの時間を作るというか自分たちがボールを持つ時間ももう少し増やしていいのかなと感じました。
相手のミスもあって2点目が入って、そのあと失点も早かったしそういうところは改善していかないと、今までのような結果になってしまうこともあると思うので、本当に今日の勝ちに関しては課題のところを気にして次に繋げられるような試合にしないといけないと思っています。

(前半と後半で相手のサイドの選手が変わったが?)
基本的には背後を狙ってきていたので、足元はやらせてもいいかなという感覚はあったから、そこまで怖さはなかったかなと。
別にやり方を変えたとかもないですしそこは大暉とも連携は取れていたました。何回かイニエスタ選手がこちらのサイドに流れてきて、そこから背後にタイミングを合わせてくるのがすごく上手かったので、ああいうところも難しいですけど対応をしていかないといけないと感じています。
背後は晃生(谷選手)が出てきてくれたから助かったけど、ああいうところは大暉と話し合ったりして、難しい状況でもやられないような立ち位置というのを気にしていかなければいけないなと思います。

(今日は失点しても崩れなかったが?)
やっぱりみんなで声をかけあってやっていて、全然やられる感じもない雰囲気なので今日も崩れることもなかったし、やってきたこととかやることというのは変わらないと思います。
そこはみんなが同じ意識を持ってやれていたところだと思うし、それを続けていかないと意味がないと思います。

(次節は神奈川ダービーで川崎フロンターレとの対戦になるが?)
相手が川崎だからといって自分たちがやることが変わらないと思います。
連勝をしていないし、今までいい試合をしていると思うけど、勝っていないというのもあるので、内容も含めて結果にこだわってしっかりと勝ちに行くという試合にしたいなと思います。
受け身にならずにリスペクトし過ぎずに勝点3をしっかり取りに行くという試合にしたいと思います。

DF2杉岡 大暉
杉岡 大暉

(杉岡選手の縦に刺す意識が得点に繋がったと思うが?)
起点にならないといけないと思っていますし、僕のところから縦の勝負球を入れたいと思っているので、マリノス戦でああいうミスがありましたけど、それでも続けなければいけないと思っていますし、今日はより気を使ってプレーしました。前半は何本かいいボールが入ったのでそれはよかったかなと思います。

(マリノス戦でもミスの後のリバウンドメンタリティは素晴らしかったが?)
あそこが僕の強みでもあるので、それをやめて逃げていたら僕が出ている意味もなくなってしまうので、そこは勇気を持ってやろうと思っていました。

(今日の後半の失点の前後のあたりは少しバタバタした印象だが?)
イニエスタ選手とかうまい選手が持った時にどうしても裏が怖くなって、小田選手だったり速い選手が入ってきた時にちょっと間延びしたところの間に入れられる回数が増えてしまったので、そこでピンチが増えて、コーナーまで繋がってしまった。
セットプレーは引き続き課題としてありますし、そこで間延びしないでコンパクトを保ってやれればよかったと思います。

(次すぐに川崎戦があるが?)
強い相手ですけど、逆に開き直って、自分たちにやれることはチャレンジャー精神で臨めると思います。相手は常に勝たなければいけないというプレッシャーとも戦っていると思いますので、そういうところをうまく突いて我慢強く戦っていきたいと思います。

GK1谷 晃生
谷 晃生

(リーグでホーム初勝利、率直な感想は?)
ここまで勝てなかったということは自分たちの責任ですし自分たちの力不足だったと思っています。こうやって応援しにきてくれる方々がいるので、自分たちは1日でも早く勝利を届けたいと思っていました。今はホッとしている気持ちと、もっともっと貪欲に勝ちにこだわってやっていかなければいけないと感じています。

(終了間際に武藤選手のシュートを右足で止めたシーンがあったが?)
個人的なところでいくとしっかり我慢して対応できたなというところと、いいポジショニングに入っていい準備ができていたところはよかったと思います。
でもチームとしてとらえると、あの時間帯にああいうピンチを作ってしまうということはまたひとつ課題だと思いますし、そこは修正していかなければ、止められたからよかったですけど、いいシュートがくるとあれで同点になってしまうので。そこはまた課題なのかなと思います。

(最後のVARになったシーンは武藤選手に当たったのが見えて審判に話をしたのか?)
そうですね、もう伝えるしかなかったので。大型ビジョンに映った時にも手に当たったのが見えたので、抗議する理由があったので。審判の方もしっかり冷静に判断してもらえましたし、自分たちのほうに転んだからとかじゃなくて、しっかり判断してもらえたのはよかったと思います。

(失点後に意識したことは?)
チームとしての課題で、連続失点してしまうというのが何試合か続いていたので、失点したあともすぐチャンスを作られたりしていたので、感情をコントロールしていかなければいけないですし、失点した時にどうエネルギーを出せるかということはまだまだ必要になってくると思います。

(今日は同じ勝点の相手に勝利したが今後に向けて)
順位を意識していないと言えば嘘になりますけど、同じ勝ち点のチームに対して勝利できたこと、こうしてホームで勝てたということはすごく大きなことだと思います。でも一喜一憂するのではなくて、連戦が続きますし、次はアウェイで首位の川崎戦なので、そこに向けてもっともっと今日以上にやらないと自分たちにチャンスが転がってこないと思う。1試合1試合成長しながらやっていけるようにいい準備をしたいと思います。

(ビッグセーブも多く当たっていたと思うが?)
僕は当たっているという言葉が好きじゃないんですけど、しっかり準備をしているから止められるものだと思いますし、シュートが枠にいかないのもキーパーがそこにいるからだと思います。これからも、そのためにいい準備を続けていきたいと思います。

(今回の代表には選出されなかったが?)
僕自身、そこに驚きはしていないですし、代表に入れるパフォーマンスをしていなかったので、それは必然だと思いますし当然だと思います。代表に入り続ける、パフォーマンスを出し続けるということの難しさは感じています。
でも目標があるので、まずはチームで自分のパフォーマンスを出す、チームとして結果を出すことがいまやるべきことであり、最優先なのかなと思います。