馬入日記
【馬入日記:3月19日】被災地への祈り。
現在、トップチームは21日(月)まで全体練習がお休みとなっています。
実家に帰っている選手も多いのですが、リハビリの選手や自主練習を行う選手は馬入へ来てスタッフが見守る中、練習をしています。
22日(火)は9:30から練習が再開です。
懸命にトレーニングに打ち込む日々が、またスタートします。
今日はアジエル選手も自主練習に来ていました。
手に持っているのは…
そうです!「被災地への思いやり」を訴えたポスターを作るためのもの。
昨日は田村雄三バージョンで作りましたが、アジエル選手バージョンも登場しますので、ぜひよろしくお願いします。
いつも笑顔で明るいアジエル選手ですが、今回の震災に心を痛めています。
同時に「アジエル選手はじめ、ブラジル人選手は大丈夫ですか?」というご心配の声も。
ブラジルではほとんど地震は起こらないので「不安になっているのでは…」というたくさんのお心遣いをいただいています。
他のチームでは帰国している外国人選手も多いのですが「家族は心配しているから安心させたいとは思うけど、22日からチームが再開するから、そこは一番尊重しなければいけないと思ってる。でも、健康でなければサッカーもできないわけだから、プロとしてやるべきことをきちんとやりながら、しっかり情報を収集して生活しなければいけないと思ってるよ」とアジエル選手。
そして、被災地に向けて、心を込めてこんなメッセージを送っていました。
「多くの方が犠牲となって、今も家族に会えない方や家がなくなってしまった方が大勢いらっしゃると聞き、心が痛いです。本当に苦しい状況だと思います。災害ではないけれど、僕もこの日本の地で父を亡くした経験があり、皆さんがどんな心境であるか痛いほど感じることができます。離れた場所にいて、今は祈ることしかできませんが、必ず神のお力添えがあると思います。日本人の、みんなで助け合うという素晴らしい精神で1日も早く復興することを、心から祈っています」
アジエル選手の気持ちと同じく、ベルマーレ全体で祈っています。
そして、ベルマーレではオフィシャルクラブパートナーの皆さんと共に、緊急支援物資の輸送を間もなく開始します。
提携しているNGO団体「ピースウィンズ・ジャパン」が支援活動を行っている宮城県気仙沼市への物資提供となります。
現在、気仙沼市立気仙沼中学校が活動の拠点となっており、中学校の体育館には約700名の方々が避難生活をされているということです。また、その周辺にも1,000人単位での避難所があるということです。
湘南ベルマーレが、日頃よりお世話になっているクラブパートナーの皆様を中心にお声掛けし、ご提供していただいた食料や暖をとることのできるもの、衛生用品等(10tトラック1台分)を被災地へと送ります。
輸送にもパートナーの物流会社様にご協力をいただき、被災地ではピースウィンズ・ジャパンが配給を行うという連携により実現しました。
馬入のクラブハウスには続々と物資が集まってきています。
今日、練習に来ていた中村選手も「少しだけなんですけど…」とマスクや日用品を持ってきていました。 引き続きレポートします!