ONLY ONE STORY

10 MF YAMADA NAOKI

MY STORY

-仲間を想って

昨年は、シーズン当初に「最後は笑って終わりたい」と言ってスタートしました。いろいろなことがありましたけど、最後の最後になんとかそれが達成でき、湘南らしい一年だったなと感じました。

僕にとっては、やっぱりオリ(オリベイラ選手)のことが一番大きな出来事でした。突然仲間を失うということは本当に辛かった。
最終節までの2週間、誰も口にはしていなかったけど、正直みんな心が折れていたというか、心ここにあらずという感じで過ごしていました。
でも、ウェリとジュニの姿を見て、あの二人より落ち込んでいるわけにはいかないと心を奮い立たせていました。
二人はオリと本当の兄弟のようでした。練習前や練習が終わった瞬間に下を向いて沈んでいたし、絶対にサッカーができるような状態じゃなかったのに、でもサッカーをやっている時だけは本当に頑張ってくれていた。その二人の姿をみんな見ていました。
最後の最後で踏ん張れたのは、二人がその姿勢を見せてくれたからだと思います。

徳島戦のあとにすぐ「お別れの会」をやってもらったことは、最後の残留に繋がったひとつの要因だと思っています。多分シーズンが終わるのを待ってからにしていたら、みんな引きずったまま過ごすしかなかった。オリとちゃんとお別れできたことで最後の1週間はまた自分たちらしい練習をして、最後の試合に向かえたと思うし、湘南らしいファイティングポーズをとることができたと思います。

一年を通して試合に出させてもらっていた中で、降格ということになっていたら自分には本当に責任があると思っていました。残留できてよかったというのは、今まででより感じた一年でした。

勝負の責任を負うということは、昨年のシーズンが始まる時から意識していたことです。試合に出ている時はプレーで示すということを心掛けていましたし、出ていない時も、自分と同じポジションで出てる選手であっても気づいたことを伝えたり声を掛けるなど、意識して続けました。
自分自身も、少しずつ成長できているのかなと思えたし、サッカー選手としてようやくチームのために貢献できるようになってきたのかなと思います。

MY ASPIRATION 2022

-勝たせる選手に

今年は戦力的にも非常に整ったなと感じています。残留争いではなくて上を目指せるチームだと思うので、その上を目指せるチームで試合にしっかり出て、また自分の価値を証明できるチャンスだと思っています。

新加入の選手たちも覚悟をもって入ってきていると感じます。日々ハードなトレーニングをしていますけど、そういった部分も湘南に来ることを決めた時から、ハードに戦うという部分はやらなければいけないと思ってると思うので、みんなすんなり溶け込んでいると思います。

僕の持ち味は常に全力で練習から取り組んで、それを試合で出すというところだと思うので、そこは変わらずやり続けて、今年はもっともっと得点を取れる選手になりたいと思っています。
去年にプラスαしてそこをやっていかなければチームも上にいけないと思いますし、自分自身も成長できないと思うので、今年はチームを勝たせることのできる選手になりたいと思っています。

去年は今までになく守備のことを考えるシーズンでしたけど、攻撃に比重を置くということではなくて、去年と同じくらい守備のことも考えながら、さらに攻撃に出ていけるようにしたい。しっかりと上積みをしていきたいと思っています。
内容のいい試合が多かったけど、結果的に勝てないという試合が多かった。本当に決めるか決めないというところだったので、今年はしっかり仕留めていきたいです。

今年の陣容が決まった時、僕も上を目指せるなと思って頭の中に浮かんだのは一桁順位だったんですけど、智さんが「5位以内」という目標を掲げました。船長が5位以内と言うならば、僕らはその船に乗って、みんなで信じて前に進んでいくだけだと思います。その言葉を聞いた時から、僕の頭の中も5位以内という目標にはっきりと切り替わりました。
始動した時から、毎日いいトレーニングができているので、あとはそれをピッチで出すだけだと思っています。