1 GK TANI KOSEI
MY STORY
-変化と学びの一年
2021年はベルマーレでの戦い、東京オリンピック、そしてA代表での活動と本当にたくさんの出来事がありました。ずっと切れ目なく続いていたので、やっている時は本当に長いなと感じていたんですけど、いま振り返るとあっという間の一年だったなという感じですね。とにかく毎日が必死でした。
中でもオリンピックでの経験は自分の人生にとって本当に大きなものになりました。
オリンピック期間中よりも、終わってからのほうが大会の大きさや注目度の高さということに気づいて、自分の想像を遥かに上回っていたことにびっくりしました。
ただ、難しさもありました。代表に行って、チームに帰ってきて隔離されながらすぐ試合をしてということの繰り返しで、コンディションを保つことが難しかったですし、シーズンの中で、自分に自信を持てる時期とその逆で自信を持てない時期がありました。
オリンピックが終わってからの半年間は、正直とても苦しい期間でした。
身体は疲れていなくても頭の集中が続かなかったり、モチベーションはあるのに気持ちが乗らなかったり。チームはシーズン終盤にかけて良くなっている部分があって、でも自分のパフォーマンスが良くなっていないというギャップもあって、もどかしさを感じていました。
毎回新鮮な気持ちで試合に臨めるようにしなければ、と最後のほうはいろいろなことに取り組んでいました。自分にとって難しい状況の中で、本当に多くのことを学んだと思います。
よく「これが代表選手の宿命だ」と言われますが、どんな状況であっても誰もが納得するようなプレーと納得するような結果を残さなければいけないということは身をもって感じました。
これから先、チームでも代表でもそうあり続けるために、自分がどうすべきか、学んだことを活かしていきたいと思っています。
MY ASPIRATION 2022
-より高いものを求めて
智さん(山口監督)が掲げる「5位以内」という目標は、そう簡単ではないですけど自分も遠い目標ではないと思っています。
昨シーズンの後半戦を戦っていても、もっと上に行けると感じていました。
でも、そのためにはチームとしても個人としても、一皮剥けてもっと変わっていかなければいけない。
より高いものを、自分自身にもチームにも求めて、より厳しさを求めていければ良くなっていけると思っています。
自分自身は、できるだけ周りに良い影響を及ぼすことができるように、もっと存在感を出していかなければいけないと思っているので、周りに対してのアプローチや自分がどう行動し、どんな声を掛けるべきかというところを意識しながらやっていきたい。
理想を言えば、ピッチに立っている時に誰からも信頼してもらえる選手でありたいですし、周りにいる選手が自分がボールを持ったときに安心してくれるような選手になりたいと思います。
チームに良いものをもたらすことができる選手であり、人間でありたいなと思います。