馬入日記

【馬入日記:12月4日】「いつもどおりの湘南の戦いを」茨田陽生選手インタビュー

今日12月4日、2021シーズンの最終戦を迎えます。
たくさんの方々の熱いサポートを受け、ここまでの37試合を戦ってきました。
ガンバ大阪との一戦、これまで積み重ねてきたものを自信を持ってぶつけていきます。

茨田陽生選手に話を聞きました。
当然ながら周囲の関心は残留争いにフォーカスされますが、茨田選手は落ち着いて「ただの1試合、38試合のリーグ戦の中の1試合と捉えて集中して挑みたいなと思います」と話します。

前節の徳島戦ではチーム全体に硬さがあり思うように表現することができませんでした。

「徳島戦に関してはチーム全体に硬さがあったし、自分たちが受け身になってしまった試合だった。今までやってきたことがほとんど出せなかったと思います。そういうところはしっかり反省してこの1週間過ごしてきているので、ガンバ戦ではいつも通りのプレーを見せられれば勝ちに繋がるんじゃないかと思います」

茨田選手自身は豊富な経験の中で、焦ったりするようなことがないように見えますが…
「いや、それはなるべく見せないようにしているだけで、この間の徳島戦も緊張していましたし、僕自身も堅くなって受け身になってしまったところもあった。残留がかかっているとか最終戦だとかいろいろなものが頭に入ってきてしまいますが、変わらぬ1週間を過ごして今までやってきたことを次の試合に出すということを今は意識しています。ただの1試合と捉えてプレーできれば確実にいいものが出せると思います」と。

普段のトレーニングで積み重ねていることに、みんなが自信を持っています。

「今は本当にやるべきことがはっきりして、それがこれまでの試合、練習で出せているので、それを全員がピッチで出すだけかなと思います。実際に今週は、今までの1週間と同じように過ごすことができたと思っています」

山口智監督のもとで学ぶことも多いようです。

「考え方の部分で非常に勉強になっていますし、試合だけじゃなくて練習の中でも声掛けをしてもらっていて、確実に成長させてもらっているんじゃないかと思います。頭を使う練習が多くて、ポジショニングでも賢くなければいけないし、相手を見なければいけない。そういうところの学びは非常に多いです。あと、やはり智さんは選手としてもすごい実績を残されていますし、選手の気持ちをかなり理解してくれていることを練習中や練習後の声掛けも含めて感じます」

その山口監督の古巣であるガンバ大阪と対戦する今節。
山口監督自身は古巣対戦であることを問われると「何もないですよ、楽しみです」とだけ話していましたが、天皇杯を含め今季3回目の対戦となるガンバ大阪、警戒すべき選手も多くいます。

「前線の選手で特徴のある選手もいますが、分析含めて全員が彼らの特徴をしっかり落とし込めているので、特徴を出させないことを意識しています。でもチーム全体としてより意識しているのは、その二人にやらせないということだけじゃなくて、チーム全体でバランスをとっていい距離感で守備をすること。それができればそういう選手の特徴も活きてこないと思うので、チーム全体で守備の時にはアラートにいい距離感を保ってやっていきたいと思います」

日曜日にはオリベイラ選手のお別れの会が行われ、少しずつ気持ちが落ち着いてきました。

「オリとはロッカーが近くて練習に来る時間もいつも同じで、朝から挨拶したり他愛もない話をしていたのが日常での思い出です。プレーの面では、彼は激しいプレーが得意だったのでそういうところは非常に見習っていたし、一緒に出てくれた時には後ろは任せることができて、思い切って前にいくことができました。先日のお別れの会で、みんなオリといいお別れができたと思うので、ガンバ戦でしっかり勝って、またオリに挨拶したいと思います」

全員で挑む最終戦です。

「ベルマーレはJ1、J2を渡り歩いてきているクラブで、そういう経験が多い分、勝負強さを持っているんじゃないかと感じています。そういう経験はなかなかできないですし、今季も最終節でこのような状況というのもなかなかないこと。でも、常に逆境を乗り越えてきたクラブだからこそ、今週もいつもと変わらぬ1週間を過ごせているのかなと思います。クラブとして、残留に向けて焦る気持ちがあったり慌てているとか、不安だったりとかそういうことを感じないですし、そういうものを見せないクラブというのは、勝たなければいけない勝負に勝てるんじゃないかなと僕は思っています。それができるクラブだと思うので、あとは本当に結果を出して、勝負強いところを見せるだけなんじゃないかと思います」

力強い茨田選手の言葉。
今日、ガンバ大阪戦との一戦は14:00キックオフです。
「今こそ、One Bellmare」