監督・選手コメント

2021J1リーグ第30節 川崎vs湘南戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

山口監督 総括
山口監督

前半は素晴らしい戦いをしてくれて、良い守備から点を取るところまで、やってきたことを出してくれて非常に満足できる前半だったと思いますが、それが残り45分でガラッと変わってしまって、最終的に結果に繋げられていない所にすごく大きな問題があるなと感じています。
後半の立ち上がりワンプレー目がすごく悪くて、全体的にそれで少し後ろが重くなったのかなという試合でした。

山口監督 質疑応答

- 後半に関して川崎が選手を3名変えてきたが、その影響が何かあったのか?

選手の交代ももちろんそうですけど、前半よりやはり幅を使ってきて難しくされてしまったというところ。
うちのウイングバックが前半は良い形でプレスのところに行けていたんですけど、後手を踏んでしまって後ろに重くなってしまったなと。
後半立ち上がりのワンプレーでマルシーニョ選手に行かれたところが尾を引いてしまったので、その辺は少し難しかったなと思います。

- 終了間際の失点で勝点は0だったが川崎を苦しめた良い試合だった。今日の試合での収穫や得たものは?

結果を出さないと評価をされない世界ですし、良い試合をしたからといって勝点に繋がるわけではないので。
その辺の勝負の難しさもそうですし、前半と後半の戦い方で自分たちが全く違うチームになってしまったというところで、そういう意味で言うと得られたというか、やはり同じようにできないと難しさが出るなということを感じています。

- 湘南が前後半で変わったというより川崎が良くなったように見えた。終盤への持っていきかたや選手交代含めてどのようなことを考えていたのか?

奪ったボールというか、もちろん下げられることは想定していましたし、その準備もしてきてそんなに破綻もなかったと思うんですけど、そこからどうマイボールにするかというところで、今までやってきている準備のところが段々遅れてしまったのが大きな問題でした。
守備で問題というよりかはマイボールになったときの判断であったり準備であったり、もちろん質もそうなんですけど、そういうところが前半と後半では違っていたし、窮屈さがありました。

選手コメント

MF32田中 聡
田中 聡

(積極的に上がって行った良いゴールだったが、どういう判断だったのか)
智さん(山口監督)になってからペナ脇(ペナルティーエリアの脇)のスペースを取りに行けと言われていて、練習でもたくさんやっているので、練習通りというか練習していたので自然と身体が動いて、得点に繋がったのかなと思います。

(逆転負けだったが、今試合を振り返ってどういったところを改善したいと思うか?)
後半の点を取られたあとから守りに入ってしまった。でもチームの中ではどんどん前から行こうというのは言ってたんですけど、川崎の攻撃力に対して引いてしまったところがありました。
最後は本当に守りに入ってしまいましたが、もっと前から行っていれば展開は違ったのかなと思っています。

(後半はボールロストが多かった印象だが?)
自分も多かったですし、選手みんなも奪ったあとにボールを失う回数が多かったと思います。そこで時間を作れたりだとか、怖がらずにもう少しボールを保持して味方がサポートに来るのを待ったりというところが相手はすごく上手くて、そこが自分たちには足りなかったところだったのかなと思います。

(結果的には悔しい逆転負けだったが、田中選手としては得点した場面以外にどういったところに手応えを感じたか)
前半は自分たちのサッカーができていて、その中でもっとゴールを取れたという場面がたくさんあったので、そこで決めきるか決めきらないかの差だと思いますし、後半は本当に個人としてチーム全体としても何もできなかったと思うので、自分たちの気持ち的な面をもっと強気にというか、自信を持ってやらなければいけないのかなと思います。

(前半はすごく良かったが、後半川崎のシステム変更と選手交代でどれくらい影響があったのか)
相手も選手が変わって、川崎が別のチームになったという印象でした。自分はそこでもっと前からプレスをかけたり、ビビらずに行けたらもっと違ったのかなということは感じています。

(家長選手が入って前で溜めができたように感じたが、湘南の意識は後ろに寄った部分があったのか)
起点を作られているというか時間を作れる選手で、自分も昔からテレビで観ていてすごいと思っている選手だったので、出てきたときは嬉しかったですけど、でも相手となってみればすごくやっかいな選手でした。もっと強くいってそこでボールが取れたらとか色んな課題はありますけど、細かいところを改善していきたいなと思います。

(降格圏との勝点差も少しづつ詰まってきているが、残りの試合に向けて)
順位も大事なんですけど、一つひとつの試合に対しての準備をすること。目の前の試合で勝利を積み重ねていけば順位も必然的に上がって行くと思う。
他のチームはあまり気にしないで、まずは自分たちが改善していかなければ残留や上の順位には行けないと思うので、そこをやっていきたいと思います。

DF4舘 幸希
舘 幸希

(久しぶりの先発出場だったがどんな想いで臨んだのか)
長い間先発で出る機会がなく、またチーム自体も勝ち切れないゲームが続いていたので、僕がチームの雰囲気を変えようとかやってやろうという気持ちは強かったです。
最初は緊張もあったんですけど、みんなが声を掛けてくれて試合にはすんなり入れましたし自分のプレーもできたので、そこは良かったかなと思います。

(前半は素晴らしい内容で後半結果的に逆転負となった。現状チームは勝ち切ることが求められていると思うがそのあたりは?)
前半の戦いと後半の戦いが本当にガラッと変わったというところがあって、やはり相手の立ち位置とか、選手も変わってきてというのもあったんですけど、自分たちが前に行く力だったり、どんどん前に出てプレスをかけていくというところがなかなかできなかった。
押し込まれる展開が続いたので、そこはやはり川崎さんの強みを出してしまうんじゃないかと、自分でも反省しているところでもあります。
そういうところを後半も自分たちがボールを受けて、もっと前に前にというところは、より共有していかなければいけないなと改めて感じました。

(後半マルシーニョ選手が入ってきて舘選手がだいぶ抑えていたと思うが、マッチアップしたときどんなことを意識していたのか)
後半の立ち上がりに何度か危ない場面を作られてしまって、スカウティングではスピードがあるということはわかって部分があったんですけど、それを超える推進力というのを感じました。
ただ1対1ではなくてカバーリングも含めて協力しながらやっていくというところはできていたので、そこは自分自身も1対1で負けないところも見せられたかなと思いますし、素直に自分の良さを出すことができたかなと思います。
でも怖さがある選手だなと感じました。

(個というより、組織で守っていたという感覚だったのか?)
横に選手がついていてくれたので、横というよりかは縦で勝負できる状況にみんなでして、そこで奪い切るというところができていた。1対1というよりかはチーム全体で守れたかなと思います。

(アディショナルタイムに失点したが、どう受け止めているか)
押し込まれる展開の中でボールを振られて振られて、何度か振られてサイドで2対1を作られるという状況で、なかなか自分たちがプレスを掛けられずに、ボールホルダーに対して圧力をかけられなかった。
その中で、ああいうゴール前のところは、知念選手の動きだったりとか旗手選手の動きはやはり上手いなと思いますし、それに合わせる技術力もあるので細かいところですけど、そういうところを突き詰めないと川崎相手には勝てないんだなと感じさせられました。

GK1谷 晃生
谷 晃生

自分たちがやりたいことややろうとしていることができた部分が多かったと思いますしいいゲームをしたと思いますけど、やはり結果がついてこないと意味がないので。ただ、これをプラスに繋げていく必要がありますし、そうしなければいけないなと感じています。

(いいゲームをしながらももうひとつ勝ち切るためには)
今日の試合であれば、自分たちが先制している中で守備的にならずにいこうという話はしていましたが、相手が前線に人数をかけてきたりした中で、もちろん失点することはありますが、その後少し慌ててというか、ずるずる後ろに下がってしまった。もう少しアグレッシブにいければ違う展開になったのかなと思います。

(監督が代わってチームに変化は?)
難しいことをしているのではなくて、今までやってきたことプラス、よりシンプルに自分たちの良さを発揮するということを練習から落とし込んでやっています。チームはいい方向に向いていると思いますけど、結果がついてこないという状況です。
でも自分たちは結果を出さなければいけないと思いますし、それが自分たちの使命だと思っています。

DF6岡本 拓也
岡本 拓也

前半は本当に狙い通りというか、自分たちがやるべきことは全部出せたと思います。欲を言えばいい時間帯にもう1点ほしかった。
後半は相手も人を替えて配置も少し変えたきた中で、少し押し込まれる展開が増えてしまった。それでも粘りながらやっていたけど、最後に上回られてしまったと思います。相手が変えてきたことへの対応力というか、もっとコミュニケーションをとって、やることを合わせていかなければいけないと思っています。

(前半うまくいった要因は?)
みんながしっかり中間ポジションを取って、一人で二人を見れるようなポジションを取ってからプレッシャーをかける、中を締めて外に追い込んで入ってきたところを潰すというところがしっかりできていたと思います。全体が常に、前でも後ろでも真ん中のゾーンでもコンパクトに保たれていたので、多分相手はやりづらかったと思うし狙い通りだったんじゃないかと思います。

(勝ち切るためには?)
今日の展開で言うと、相手が圧力をかけてきた中でズルズルと下がってしまったと思うし、それをまた回復して相手陣地でサッカーができるようにしなければいけなかった。また、最後の時間の使い方というか、最後相手が嫌がることをやるという部分が少し欠けていたかなと思います。そこも一人ひとりが合わせてやっていかなければいけない。もっとピッチの中でコミュニケーションをとっていかなければいけないと思います。

(次に向けて)
これだけできるんだということは、改めて一人ひとり分かったと思うし、でも勝つためにはこれを最後までやり抜かなければいけないと思う。そこが足りなかったと思うので、意識して戦い抜きたいと思います。

DF2杉岡 大暉
杉岡 大暉

結果が全てなので、勝点1でも拾わなければいけなかったと思っています。
でも、内容は本当によかったと思うので、首位川崎相手でもこれだけできたことを自信にして、毎回これくらいやらなければいけないなと思います。

みんなが自信をもってやれたことは大きかった。ボールを持っても慌てないでやれたし、守備でもしっかりみんなで声を掛け合ってコミュニケーションを取れていたと思うので、すごく集中してやれていたと思います。

(ハーフタイムで相手が選手やシステムを変えたことは影響したか?)
そうですね、やはり技術の高い素晴らしい選手たちが多くて対応が難しかった。それでも1失点したあと自分たちの中で、その中でも1失点で堪えられていた部分もあったので、それを最後まで続けられなければいけなかった。
攻撃でもチャンスはあったので、2点目を取りきる力はまだまだ足りないなと思います。

(次に向けて)
本当にやり続けることが大事だと思います。やるべきことは変わらないので、それをしっかり毎試合やることが勝点を積み上げていくことに繋がると思います。