プレスリリース
withコロナ時代におけるサッカー観戦の新しい体験価値をつくる実証実験開始。〜選手・サポーター間のエンゲージメントを維持・強化するMixed Realityコンテンツを共創~
湘南ベルマーレは、神奈川県が主催するオープンイノベーションプログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK) NEW NORMAL PROJECT」において、Mixed Realityプラットフォーム”Auris(オーリス)”を開発する株式会社GATARI(以下、GATARI)と協業を開始したことをお知らせいたします。コロナ禍でスタジアムの関連利益が9割以上減少したことを背景に、両社はVPS技術を活用した先進的なデジタルコンテンツを共創し、来場者がより安全・安心に観戦できる環境づくりと、クラブ所属選手・サポーター間のエンゲージメントを維持・強化するサービス提供に取り組んでまいります。11月27日(土)徳島ヴォルティス戦に、実証実験を行う予定です。
新型コロナウイルスの感染拡大から、プロスポーツの観客数制限が行われ、湘南ベルマーレも本拠地としている「レモンガススタジアム平塚」の収容者数を従来の15000人から収容制限50%や5000人に縮小して試合を行っています。2020年はスタジアム全体の利益が9割以上減少するなど、依然として厳しい状況が続く中、湘南ベルマーレは感染対策を講じた上で臨場感のある観戦体験を維持し、クラブが大切にしてきた選手・サポーター間の強いつながりをなくさぬよう、新しいアイデアを期待して神奈川県が主催するオープンイノベーションプログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」に参加しました。
一方GATARIはAurisの「非接触」という強みを活かし、2021年3月には神奈川県と協力し鎌倉 長谷寺に音声解説コンテンツを提供(一般公開の体験会は感染拡大を鑑みて中止、延期日程検討中)、同年6月には楽天イーグルスと連携してスタジアムを周遊するサウンドウォークプログラムを実施するなど、withコロナの文化観光推進に取り組んでまいりました。この経験とMixed Reality(MR)※1コンテンツ制作の知見を応用できると考え、本プログラムに応募し、最終選考では湘南ベルマーレが課題とする本拠地のスタジアムから平塚駅までのアクセスに対して、シャトルバス以外のポジティブな代替案を提案しました。
徒歩約20分という距離と会場までのシャトルバスの本数に限りがあることを逆手にとり、来場者が密になることを避けるためにも、観戦前の道のりにAurisでサポーターが気持ちを高められる、いわば「WARM-UP」となる音声コンテンツを提供するという内容で採択されました。このアイデアは、感染対策の観点から制限されているサポーターと選手とのコミュニケーションの機会を創出すると同時に、積極的に分散を促す理由となり、デジタルツイン※2とVPS※3を活用しMRの世界観を実現いたします。
現在11月27日(土)に予定されている徳島ヴォルティス戦に合わせて実証実験を予定しており、今後両社はデジタルとリアルをシームレスに往来するコンテンツづくりから、withコロナそしてアフターコロナを見据えたサッカー観戦体験のアップデートに向け、さらなる連携を強めてまいります。
※1 Mixed Reality(MR):リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し(ミックスされ)、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと
※2 デジタルツイン:物理世界を同スケールでデジタル空間に再現した3Dデータ
※3 VPS(Visual Positioning Service):スマホのカメラを通じて得られた情報を基に向きや方角などのより細かな位置情報を特定する新たなシステム
□湘南ベルマーレ 代表取締役社長 水谷尚人氏 コメント
この度は、本プログラムに参加させていただき大変光栄でございます。神奈川県はじめ、関係者の皆様には大変感謝いたします。このコロナ禍で、我々ベルマーレも大きな影響を受けており、現在進行形で安全面、収益面、ファンサービスの面で、日々難しい対応を迫られております。今回、大変有難いことに、たくさんのご応募をいただきました。その中で、独自の音声先端技術を活用し、サポーターの皆様に、感染対策も兼ねて、平塚駅からスタジアムまで歩いていただく時間を楽しんでいただけるご提案をいただいたGATARIさんと共創することに決めました。まさに、You will never walk aloneです。この実証実験が、今後日本中、世界中のスポーツやライブエンターテインメント界のスタンダードになることを夢見て、しっかりと取り組んでまいります。
株式会社GATARIは新しいエンターテインメントを切り口に、デジタルとリアルの融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Realityスタートアップです。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンを掲げ、東京大学を拠点とした日本最大のVR学生団体UT-virtual(https://utvirtual.tech)創設者である代表の竹下によって2016年に設立されました。これまで、ゲームエンジンを活用しリアルとデジタルを融合させることで生まれる様々な空間サービスの開拓や研究開発を行ってきました。現在、Mixed Realityエンジニアリングと音響の専門家が在籍するチームで、それぞれの専門領域を生かして既存フォーマットの100+1の体験ではない未来の音声体験を生み出し続けています。
所在地:東京都千代田区神田松永町16 ダイキビル4F
代表者:代表取締役CEO 竹下俊一
設立日:2016年4月5日
資本金:6010万円
事業内容:Mixed Realityプラットフォーム『Auris』の開発、MRコンテンツ制作ほか
GATARI公式HP:https://gatari.co.jp/