馬入日記
【馬入日記:8月26日】谷晃生選手、初のSAMURAI BLUE(A代表)選出!オンライン会見の模様をお届け
本日、日本サッカー協会より発表されました、アジア最終予選を戦う日本代表のメンバーに谷晃生選手が選出されました!
谷選手、初のA代表選出。しかもワールドカップ最終予選という舞台です。
リカバートレーニングの後、急きょオンライン会見を行いました。今回の馬入日記では会見の様子を一問一答形式でお届けします。
まず最初にたくさんお集まりいただいたメディアの皆さんに、代表選出を受けて一言挨拶を。
「今回、初めてA代表に招集していただきました。率直な感想として、こうして選んでいただいたことを本当に誇りに思いますし、より大きな責任感を持ってやっていかなければいけないなと感じています。正直まだ実感が湧かないんですけど、でも普段と同じように自分らしくやっていけたらと思います」
そしてこの後、メディアの皆さんからの質問に答えました。(ここから一問一答でご紹介します)
–A代表は目標にしていたところだと思うが?
サッカーをやっている人ならば、誰もが目指すところなのかなと思いますし僕自身もひとつの目標としていたところなので、そこに関しては素直に嬉しいです。
しっかりアピールをし、競争の中に入っていくという気持ちを持ってやっていけたらと思います。
普段やっていることを出せればそれが一番のアピールになると思いますし、自分の長所や自分のプレーの最大値はおそらく代表のスタッフの方々は理解していると思うので、それをしっかり出していきたい。より高いレベルの中でどれだけ力を発揮できるかが大切だと思いますし、いろいろなものを吸収して、またさらに自分のレベルアップに繋げていきたいと思います。
–オリンピックの経験をどう繋げていきたいか?
オリンピックでは大きな舞台でプレーすることの責任感だったり、ひとつひとつのプレーで神経を使うということを経験しました。そこを自分のノーマルなベースとしていければより高いレベルでプレーすることができると感じました。
クオリティの高い試合の中で、自分のよさであるアグレッシブさというところを失わずにやっていくことが必要だと思います。そのために、日頃の練習から取り組んでいくことが大切だとオリンピックで感じました。
–このタイミングでのA代表選出は驚きだったのか、そろそろと思っていたのか?
もちろんA代表をひとつの目標にしてずっとしてやってきました。
直前に東京オリンピックという舞台があった中で、自分が試合に出場させてもらい、オリンピックが終わった後は、代表の舞台はこの先A代表しかないということも考えていましたが……。びっくりもしていないし、そろそろかなと思ってもなかったという感じです(笑)
ちょっとわかりづらくて申し訳ないんですけど…。
–U-24の川口コーチも若い時に代表に入りそのまま突き抜けていった選手だったが、ひとつのポジションを取っていくという思いはどうか?
もちろんやるからには、ポジションを取るということもまたひとつの目標だと思いますし、選ばれたからには、試合に出るということも目標にしてやっていかなければいけないなと思っています。
–いつから具体的な目標になったのか?
いつというのは正直分からないですが、アンダーカテゴリーの代表に呼んでいただいていた中で、そこでも目指す舞台はA代表だということを常に言ってきてもらったので、自然と意識するようになっていました。
–地元の吹田にA代表として帰っていくことになるが?
自分が中学から育った場所なので、そこは少し感慨深いものがあります。
–谷選手の世代では「最終予選」というとどの試合のイメージが強いか?
うーん…いまパッと思い浮かんだのは、日本がオーストラリアと対戦して、本田選手がPKを真ん中に決めた試合が一番最初に思い浮かびました。
–最終予選の厳しさというのはどういうイメージがあるか?
肌で感じていないので、自分がどこまで理解できているのかは正直分からないですけど、アンダー世代からアジアで戦ってきたりもしましたし、小さい頃から自分の目で見てきたつもりなので、少なからずそういった厳しさということは理解できるところもあると思います。
ただ、いざそうやって戦うとなると、その厳しさというのはさらに感じる部分だと思います。でもそういう厳しさを乗り越えてこそワールドカップという大きな舞台にたどり着けると思います。最後は実力が上のチームが突破すると思うので、日本が突破していけると思っています。
–川島選手や権田選手、それぞれの特徴と自身がどう違うと思うか?
一緒に練習をしたことがないので正直分からないというか、キーパーって試合だけを見てもなかなかすべては分からないところがあると思います。
でも確実に言えるのはたくさんのことを経験していろいろな厳しさを知っている方々だと思うので、そういうものを自分の目で見て感じて、自分のものにしていければと思っています。
–U-24がA代表と対戦したこともあったがその時に感じたことは?
あの時見たものは少し驚きというか、ちょっと今まで見てきたものとモノが違うなと肌で感じました。そういったより高いレベルでプレーできるということは、まだプレーしていないんですけど、確実に自分の成長に繋がるなということは、もう既に感じています。
–スペイン戦のアセンシオ選手のスーパーゴールのように、これは仕方ないと思うようなゴールもあるが、そこを止めるという思いは?
キーパーやっている以上、全てのシュートを止めたいと思うのは自然のことだと思いますし、それを無理だと思うのか、よりそこを突き詰めていくかは人それぞれだと思いますが、僕自身はああいうところで、自分が打たれる前に上げられるか、打たれた時に自分がどれだけ対応できるかということは突き詰めていきたい。
まったく同じ場面がくることはないので、難しい部分はありますが、あのシュートは、今後自分のよりよいプレーに繋げていく経験にしたいと思っています。
–オリンピックを経てどのあたりが成長したと感じるか?
よくオリンピックが終わってどこが成長したかと聞かれるんですけど、オリンピックを経験したから、A代表に選ばれたから、自分が急に変わることも急に成長することもないと思っています。もちろん、オリンピックで得たものは確実にありますし、地道に自分の頭の中で考えて、身体で表現するということを、本当に細かくあるんですけど、それをひとつずつやっていくことが着実に成長していくことに繋がっていくと思っています。
なので、本当に地に足つけて、自分らしく一歩一歩やっていくことが必要だと感じています。
オリンピックが終わって、チームでプレーしていく時に、自分が代表選手というふうにみられるのは当たり前だと思いますし、その期待感というのはより大きくなっていくと思うんですけど、そこに対する責任感というのは自分の中で増している部分はあります。ひとつひとつのプレーの重みは確実に変わってきているのかなと思います。
–注目度が上がっていることについてどう感じているか?
注目していただくというのは有難いことだと思いますし、注目度が上がれば上がるほど自分への期待値も上がると思うので、その分プレッシャーがくることも分かっていますけど、そういう中でよりそのプレッシャーをいいふうに捉えてやっていくということが必要なことだと思います。
–オリンピック後、湘南で4試合戦ったが、直近のリーグ戦4試合については?
自分たちのチーム状況として少しよくない方向に向かっていて、結果としてもつい2試合前まで5連敗という状況で順位も降格圏まできていました。もちろんどの試合、どの順位にいても変わらないとは思いますが、そういう中でキーパーが果たす役割というのは大きくなっていくのかなと思いますし、自分ができるプレーの幅をできるだけ大きくして、チームの負担を減らそうと考えてプレーしています。
それができているかどうかは周りの方々に判断してもらえたらいいのかなと思いますが、直近2試合は引き分け、勝利といい方向に向かってきていると思いますし、自分のプレーもいい方向に向かっているかなと思います。
–石原選手と茨田選手との座談会で二人から「特長はポジティブな声掛け」という言葉があったがベルマーレでも代表でも続けていきたい部分か?
そうですね、ベルマーレでも代表でもやることは変わらないので、そこに関しては自分の持っているものややっていることはいつもどおりやろうと思っています。もちろんまわりの選手やスタッフなど環境は変わりますけど、僕自身は変わらないと思うので、そこは続けていつもどおりやっていければと思います。
以上、今日の谷選手のオンライン会見の模様でした。
今週のホーム・浦和戦のあと代表に合流し、2試合を戦い9月8日に帰ってくる予定です。
ぜひご期待ください!