馬入日記
【馬入日記:3月27日】ルヴァンカップ横浜FC戦!富居大樹選手インタビュー
本日27日(土)はルヴァンカップグループステージ第2節がホームで行われます。
横浜FCを迎えての神奈川ダービー、15:00キックオフです。
今日は富居大樹選手に話を聞きました。
3月2日にホームで戦ったルヴァンカップグループステージ初戦の浦和戦では、しっかりとゴールマウスを守り失点ゼロに抑えました。安定感あるプレーと全体の統率で存在感を発揮しました。
改めてその浦和戦を振り返ると…
「久しぶりだったので緊張もありましたけど本当に楽しかった。自分の中で気持ちがすっきりして臨めていたしコンディションもよかった。無我夢中でやっていました」と。
浦和戦では、まだ試合経験の少ない選手も多く出場しました。
「昌生(池田選手)も初めてだったし駿也(毛利選手)も久しぶりだったので、気持ちよくプレーしてもらうのが一番だと思って前向きな声がけは意識しました。和成(大野選手)がいたのも大きかったですね。まずは自分のプレーをしっかりやっていたら大丈夫だと思ったし、ピッチの中でみんなもいい声がけをしていたと思います。ミユ(三幸選手)もいたし本当にみんなで話してやれていたので、やられる感じはしなかった。僕自身は、改めてその場に立たせてもらえたということもあったし、その感覚とか気持ちを忘れずに、また試合に出るのであれば、そういう気持ちでやりたいなと思っています」
ベルマーレは2018年にルヴァンカップで優勝を果たしましたが、2018年はグループステージの1試合1試合から、試合を重ねるごとに選手個々やチームが成長していったという経験をしました。
「初めて試合に出たのもルヴァンカップでしたし、僕にとってはルヴァンという場で自分を表現できる場所があるのは有難いこと。2018年はルヴァンに勝って次のリーグ戦も勝って…という流れもあったし、ルヴァンに出た選手が結果を出せば、リーグ戦に出ているメンバーにも刺激になってチームも活性化すると思います。そういう相乗効果が生み出せる大会なので、自分の持っている力を最大限出せば、のちのリーグ戦にも繋がっていくと思う。個人としてもチームとしても、ルヴァンはすごく大事だと思っています」
毎日早い時間からトレーニングの準備をし、一番遅くにグラウンドから上がってくる富居選手。日々のトレーニングで意識していることはどんなことでしょうか。
「いつもと変わらずやっていますが、より試合のシチュエーションを意識しています。キーパー練習だけでもそういう意識はできますけど、人がいたほうがより意識できますし、キーパー練習でやっていることをフィールドの選手が入ったところで確認することも大切。試合を全然やっていなくて公式戦を戦うということは経験しているので、試合になればすんなり入れる感じもありますけど、よりよくするにはトレーニングから意識したり、出ていなくても湘南の試合を見返して、自分が立っている想定をしたりというイメージトレーニングはしています」
今日の対戦相手は横浜FCですが、相手のことにも理解を深めています。
「今年の横浜FCの試合は空いている時間にフルで流して見ています。対戦相手が4バックのチームが多かったので、そこのフォーメーションの違いはあるので全部が全部決めつけるわけではないですけど、シミュレーションをして、しっかり準備できるように見ていました」
2019年の途中から試合出場を勝ち取り、2020年はシーズン途中でサブにまわることが多くなった富居選手。
ゴールキーパーというひとつしかないポジションで、悔しさや葛藤があったことでしょう。
「いま振り返れば、メンタル的なところでもチームに貢献できていなかったですし、まだまだ未熟だったと思います。でも、終わってから振り返って、この一年を無駄にしないように、今季やっていかなければいけないと思った。キャンプの時からそういう意識でできていますし、それが続けられたら、去年の一年は苦しかったですけど、自分にとっては無駄ではなかったと思えると思う。今は去年があったからと思えるような過ごし方ができていると思います」
キーパー4人での日々の競争、トレーニングの中で互いの成長に繋がっています。
「晃生(谷選手)はすごくいい選手ですし、自分に足りないところをすごく持っているし盗むべきところもたくさんある。晃生に聞いて教えてもらうこともあります。堀田や小太郎(立川選手)もみんないいキーパーなので、ライバルですけどいい関係で競争できています。正直、去年はそこに意識がいきすぎて、サッカーやキーパーの根本的な楽しさを見失っていた部分がありました。人によってスタイルも違うし、僕は僕のできることをやろうと思ってやれている。そこは去年と今年で違うところだと思います。練習も充実していますし、いい関係でできているのかなと思います」
苦しさを経験し、乗り越えたからこその強さがあります。
そしてチームとしての成長も感じています。
「チーム全体としてもいい雰囲気で、当たり前ですけどみんな意欲的にやっていると思います。負けてる時って暗くなりがちですけど、そういう時でもチームとして声を掛け合っている。今はまだ負けているほうがい多いですけど、例えばこの前のように難しい試合でもゼロで凌ぎきって勝点1を取れた。こういう勝点1はあとあとに響いてくると思うし、そういう部分は去年よりも成長している部分かなと思います」
粘り強さが増した要因とは…
「一人ひとりの意識の変化もありますし、チームとして何をすべきかがはっきりしていると思います。前節あの状況で、自分たちでボールを保持して優位に進められたところはなかなか去年では見られなかった。受け身になるのではなくて、アクションできるようになってきていると思います」と。
さぁ今日はグループステージ突破に向けて重要な一戦となります。
「チームが勝つことが一番なので、そのためにできることを最大限やる。ただ、何かをしようと思いすぎるとよくないので、まずは自分が楽しみながらピッチに立ってプレーすれば周りの10人に伝染していい結果に繋がるんじゃないかなと思います。楽しくワクワクしながらやりたいですね。そこが一番難しいんですけど、選手が楽しくやっていたら見ている人も楽しいと思うので、そういう戦いを目指します」
天候も晴れ。
選手たちの懸命なプレー、楽しんでプレーする姿をぜひスタジアムで応援してください!共に戦いましょう!