監督・選手コメント

2021J1リーグ第5節 FC東京vs湘南戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

浮嶋監督 総括
浮嶋監督

ゲームの成り立ち的には我々が予想していたゲームプランで、先制点も取れると思っていましたし、選手にもそういう話しをして出しました。
ただ得点が入った時に、2点目を狙いに行くメンタリティをあの時間帯持てなくて、続けて2失点してしまったあの悪い流れを断ち切れなかったのが、前半の部分で非常に反省だと思います。

後半、しっかり自分たちの攻撃のメンタルをしっかり持って良い形から同点に追いつき、もう1点狙いに行きましたが、セットプレーのところで最後、相手の攻撃が終わるまでマークをしっかりするということが疎かになってしまった結果、ああいう形で失点をしてしまった。
非常にやるべきことを、やるべき時間帯にできなかった故に1点届かなかったゲームだったのかなと思います。

浮嶋監督 質疑応答

- 先制し追いついた流れもあり勝点1を狙うこともできたのでは?

アウェイですし、ちょうど同点に追いついたタイミングで2人交代を待っている状態だったので、もしかしたら勝点1だけを狙うのであれば、交代しないという戦い方もあったかもしれないですが、このゲームは勝点3をちゃんと取れるゲームだったと思います。
点を取りに行くという狙いでやった結果なので、そこは勝点3を取りたかったなと思います。

- 終盤に得点が取れるようになることは今後の課題か?

そうですね。取りたいと思ってやっています。
本当に惜しいシーンもありました。古林将太のシュートとかも本当に惜しかったですけども、ああいうところを最後決めれるかどうかが勝敗を分けるんだと改めて感じています。

- 得点は昨年に比べて取れているが?

そうですね。得点を取るという部分については材料としては明るい材料だと思います。ただやはりサッカーは相手より1点でも多く取って初めて結果が出るものなので、得点のところは良いとしてもやはり失点のところは修正しなければいけないと思います。

- 「先制点が取れると思っていた」ということだがそれはどういう部分か?

メンバー的にもFC東京さんはサブに外国人フォワードや永井選手を含めあとに残したようなメンバリングで来ましたし、我々のコンディションと相手の中2日のコンディションの中で言うと、前半我々が攻勢になるゲームとなるんじゃないかなと思っていました。
ただ、得点を取ったあとのところの話をしていましたが、なかなかそこのところがもう1点というメンタリティが持てなかった部分があったなとっていうのは反省としてはあります。

- 名古選手がフォワードに近いところでプレーしていたが、役割としてはどういうプランだったのか?

シャドーでもあり、ボランチでもあるようなポジションなんですけども、逆サイドにボールがあるときにどういうポジションを取って、どういうタイミングで前に絡んでいくのかということは、彼は今のこのチームに来てからまだそんなに経っていないんですけどもすごく心得て、良いタイミングで飛び出しをたくさんやってくれています。
山田と二人、あそこの良い飛び出しでフォワードへのサポートというのが良くなってきて、得点が入っている要因でもあると思うので、役割としてセカンドストライカー的なところで入るのとボランチを両方やるような役割ですけど、非常に良いプレーをしてくれていると思います。

長谷川健太監督 総括

難しい試合展開で内容も褒められたものではないと思いますが、よく選手たちが頑張って勝点3をもぎ取ってくれた。非常に大きな勝利だったと思っています。

長谷川健太監督 質疑応答

- サイドバックからのアシストでディエゴ オリヴェイラ選手にゴールが生まれたが?

ディエゴは真ん中で起点にもなり、これで2点目なので、これで乗っていってくれると前線の核になってくれるのかなと期待しています。帆高(中村選手)のクロスは、右サイドでもあのくらいのボールを上げてくれるとより頼もしいですが、今日は大事な場面でピンポイントで上げてくれたと思っています。
昨シーズンの課題であったサイドバックからの得点が5節で生まれたことは、チームにとって非常に明るい結果だと思います。ただ、これを続けていかないといけないので、さらにチームとして得点を取れるように戦っていきたいと思います。

- 湘南に押し込まれた時間帯をひっくり返せたことがポイントだったと思うが、どんな指示を与えていたのか?

指示は与えていなかったです。試合前に思い切ってやれと話をして、良くても悪くても選手たちを見守って前半を戦おうと思っていました。
前節、湘南が仙台に勝って内容的にも素晴らしく勢いを持って味の素スタジアムに来たことは当然分かっている。1点取って、湘南も気分よくサッカーをしていたと思うので、あの時間帯に選手たちがどういうリアクションをするのかベンチで見ていました。
ミスも非常に多くて大丈夫かなと思っていましたが、田川の得点が活力を与えてくれたのかなと。あれで蘇ってきたというか、動きが良くなってきたので、ゴールに勝る薬はないなとあらためて感じました。

- 90分を通じた試合運びや最後のゲームの締め方についてはどう感じているか?

やっぱり序盤戦で勝星を重ねていくまで、よく私は「両目が開くまで」と言っているんですけど、2勝目を挙げるまではチームは勝ちにナーバスになる。
勝っていてもどこかで追いつかれたくないと、守りの姿勢になりがちなんですが、前節はそういう形で追いつかれたので、今節は最後までアグレッシブに戦おうと話しました。
それでもやっぱり選手はどこかで勝ち切りたいというか大事にいきたいという心理が働いて、最後にガチガチになってしまうのは致し方ないかなと。
序盤戦はどのチームもそうだと思いますが、本当に1勝することが大変で、勝っていくと段々チームは乗っていくが、それまではどうしてもリードしていても不安はつきまとうし、自信は勝たないとチームに生まれて来ないので、乗っていくまではどうしてもバタバタ感は否めないと思っています。ただ、そういう中で勝ち切ったことは、よく選手たちが踏ん張ってくれたと思っています。

選手コメント

MF10山田 直輝
山田 直輝

(ゴールシーンを振り返って)大橋が一人で行くだろうなと思っていて、近くにいたらボールがこぼれてくるかなと予想して、最後は大橋のパスだったかこぼれてきたのか分からないですけど、きたボールをしっかりいいところに止めてファーサイドに打つことを意識していたので、イメージ通りのゴールでした。キーパーに触られたと思うんですけど、ボールの勢いが勝って入ってくれてよかったです。
(1ゴール1アシストだったが?)今シーズン、自分は得点に絡むことができていなかったので、そこはよかったです。

(もったいない試合だったと思うが?)今日の試合だけじゃなくて、ここまで勝てる内容の試合で負けになってしまっていることが多いので、勝てる試合なら最低でも引き分けにできるようにしなければ、一年を通して厳しいシーズンになってしまうと思う。今日の試合もそうですが、しっかり勝点を積んでいくことが大切だと思います。
そのためには、本当に細部にこだわって、ひとつひとつ自分たちが責任をもってやっていくしかないのかなと思います。

(自身はここまで試合に出続けているが?)試合に出ているからにはもう少しチームの勝点を取ることに貢献したい気持ちが強いので、すごく申し訳ない想いもあります。でも次に向けていい準備をしていくだけかなと思います。

(連戦の最後、C大阪戦に向けて)なかなか勝点を積み上げられていないので、最初の連戦の最後、勝点をしっかり取れるようにみんなで準備したいと思います。

MF32田中 聡
田中 聡

(アンカーで初先発だったが意識したことは?)
たくさんボールに触ってゲームをつくるということ、守備の面では間をふさいで、中にボールが入ってこないようにするということを考えて入りました。
守備の面では、自分は潰すことや湘南らしくプレーすることが得意なんですけど、今日はそういう部分を出すことができず、攻撃の部分でも決定的なプレーやアクセントになるパスというのも試合を通して出せなかった。自分自身は不甲斐ない結果というか、チームも負けてしまったのでよくなかったと思います。
相手があまり自分のところにプレスをかけてこなかったので、失うことはあまりなかったですが、縦パスや決定的なパスが出せなかったので、ただアンカーのポジションをこなしただけという感じになってしまったと思います。

(自分らしさが出せなかった要因は?)
真ん中のポジションをやるとセンターバックより動くので、その分体力が奪われて、対人になった時のパフォーマンスが出せなかった部分がありました。強度を高く維持してプレーすることができなかった結果なのかなと思います。

(後半、縦パスが入るようになったと思うが?)
前半のうちに逆転されて、後半点を取りにいかなければいけないということがチームとして明確になったので、ゆっくり攻めるのではなく、チャンスがあれば縦につけていくことは意識していました。

(1点差での敗戦、惜しかったと思うが?)
本当にこういうゲームが去年から続いているので、みんな一生懸命やっていますが、細部やラストの部分、球際の部分で相手のほうが上だった結果、勝点が取れていないのだと思います。

(次に向けて)もっとコンディションを上げていかなければ試合には出られないと思いますし、チームとしても勝つしかないという状況なので、チーム一丸となって練習から全力でやっていきたいと思います。

DF3石原 広教
石原 広教

失点については自分たちのミスからというところが大きかったと思います。
1失点目は自分たちのビルドアップのミスからショートカウンターのような形でやられてしまったのと、2失点目は運ばれて少しゴチャゴチャになったところを抜け出されてしまったので、もうひとつ球際強くいくことが必要でした。
今までキャンプからずっと中央でやらせないということをチームで話してやってきましたが、2失点目は中央を割られてそこからやられてしまった。進入させないところなど、意識しなければいけなかったと思います。

(1点差で負けてしまったが、勝点1を狙いに行けたのでないか)
僕の感覚としては、2点目を取ったあともう1点入れて逆転できるという感覚ではありました。自分たちの力で勝ちに持っていける試合だったかなと思っています。

(勝ちに繋げるためにどこが足りないと思うか?)
最後の失点シーンは特に今まで常に練習し続けてきたセットプレーでしたが、マークのズレが出たところは最後の最後の詰めの甘さがあったと思います。
本当にチームとして絶対やられないような練習をしてきた中でああいう失点の形になってしまった。セットプレーの失点は去年はそこまで多くなかったと思うんですけど、また改めて気を引き締めてやらなければいけないと感じています。

(逆に終盤に猛攻があったが?)
今まで課題にしていた得点が入らないというところは、今日2得点取れたという面でひとつ成長かなと思います。
そこは攻撃陣の選手たちに感謝したいですけど、今日は失点が多くなってしまったのでそこは後ろの責任だと思っています。
攻撃に関してはもちろんもう1点、2点取れたらいいんですけど、今日は複数得点を取った中での敗戦だったので、守備陣がもう少し課題に向き合わなければいけないなと思っています。

(次に向けてどのように改善していきたいか)
声をしっかり掛け合うとか、細かい単純なことですけど、今までやってきたこと、やるべきことをしっかりやるということを意識していきたい。特にやり方を変えるということは絶対しないと思うので、また気持ちを切り替えて自分たちの力を信じてやるだけだと思ってます。

(監督から「2点目を取りに行くメンタリティが足りなかった」という話もあったが?)
試合を見返してみないと今はちょっと分からないですが、少し受け身になるような形だったかなと、いま振り返ってみると思います。
自分たちでボールをしっかり持ってというのは得点するまではしっかりやれていたところで、FC東京さんは失点してからゴールに向かう力というのをしっかり出してきて、僕たちはそれを受けてしまった形になったと思うので、チーム全体として、相手のパワーに対して受け身になってしまった形だと思います。