監督・選手コメント

2021J1リーグ第1節 湘南vs鳥栖戦 試合後監督・選手コメント

監督コメント

浮嶋監督 総括
浮嶋監督

開幕戦ということでチケットも完売となり、多くのサポーターに来ていただいて、その想いに応えるべくいいゲームをしたいと思って戦いましたが残念な結果に終わってしまいました。
ゲームのほうは、後半我々の時間帯、相手の時間帯と非常に短いタームでお互いの時間帯が交互にやってくるようなゲームだったと思います。
そういう中で、お互いにVAR的なものがあって、そこの中で僅差で我々は結果を手にできなかった。
残念な結果でしたが、我々が準備してやってきた大半のことは出せたんじゃないかと思いますし、昨年もそうですが、ペナルティエリアの質を高めなければいけないなというゲームになったと思います。

浮嶋監督 質疑応答

- パス成功率が湘南60%、鳥栖70%と低かったがお互いに守備が勝つシーンも多かったのかもしれないがどう思っているか?

僕もさっき見て、そんなに低かったのかと驚いたところはあります。
ボールが落ち着かなかったひとつは風のこともありますし、お互いにコンパクトで寄せが速いので、そういう部分で引っ掛けてしまうようなパスミスは起こっていたと思う。そういう意味でパスの成功率は全体的に低かったのかなと思います。

- PKになる流れで湘南のチャンスになりかけたところを奪われたが、守備がずれたのかなと思うが?

あのシーンは左サイドでFWも含めてプレスバックして、奪い返さなければいけなかった中で、ハーフタイムにも話しましたが、サイドチェンジをされた後で鳥栖さんの狙いもあったと思うので、同サイドで奪い返すということができなかったのは悔やまれるところです。

- 中村選手の評価は?

彼は本当に来て1ヵ月ちょっとですが、非常にチームに順応してくれていると思いますし、カバーリングの能力もそうですし、スペースをしっかり埋める、もしくはスペースでしっかりボールを受けて配給していくということを運動量を多くできるので、そういう部分では湘南のボランチの中では攻撃面だけでなく守備面も含め両面でできるボランチの働きをしてくれたと思います。

- 中2日でルヴァンカップがあるが戦い方やメンバーについては?

メンバーはコンディションのことを考えれば、代わるメンバーも多くいると思います。修正は特に今日のゲームの、我々のベーシックなところを変えることはないので、最後のゴール前のところをどう詰めていくか、どう量を増やすかということ。後半の悪い流れの時間の時に、FW含めて守備の部分でもう少し頑張らなければいけなかった。前半はよかったが後半足が止まったところでの失点だったので、そこは課題だと思っています。

金 明輝監督 総括

開幕戦、しっかりと勝てたことを評価したい。難しいゲームになることは分かっていましたが、勝ち切れたことは良かったです。

金 明輝監督 質疑応答

- 松岡大起選手のところへ湘南の2トップが規制をかけていたためボールがなかなか入らなかった。今日のビルドアップの出来については?

想定内のプレッシングでしたし、逆に松岡をあそこに置くことで湘南の2トップを締めさせる狙いがありました。チームとしてもっとできると思いますが、できたところとできなかったところをしっかり見ていきたいです。

- 今日の3-5-2のシステムは湘南対策なのか?それとも今季のスタンダードになりうる布陣か。

ひとつのオプションとして捉えています。

- 中野伸哉選手はもう1列前でもいいかと思ったが今日の評価は?

今日の3バックの中では一番良いプレーをしていたかなと思います。3枚いることでただ人がいるだけになってしまっていたので、そのあたりは改善ポイントかなと思います。湘南が蹴ってくることは分かっていたので走力で負けない選手を、ということで配置しました。

選手コメント

MF32田中 聡
田中 聡

チームとしては攻撃も守備も形はできていたと思いますし、あとは点を決めるだけだったので、そこを修正していければと思います。
守備面で、今日はやられる場面はなかったし、失点もPKだったので、そこは不運でもあったと思います。プレスや速攻や遅攻も、質はそこまででしたけど、選手の意思疎通という部分ではよかったと思います。

個人としては、試合を通して何もできなかったと思います。昨年と比較しても、もう少し攻撃で出て行くことや、湘南らしさという部分は出せなかった。守備でも入れ替わってしまうこともあったので、80分くらいを通して安定した守備というのはパーフェクトではなかったので、そこは反省点です。
もっと攻撃参加していくこと、また90分走り続けるフィジカルを作っていかなければいけないと思っています。

チームとしてはもっとFWに入った時のサポートや得点を決めるという部分を追及してやっていかなければいけないと思います。
今日の負けをいい経験にして、これからチームとしても個人としても上に上がっていければと思います。

MF25中村 駿
中村 駿

この日を待ち望んでいたので、今日ピッチに立てたことは素直に嬉しかったですが、ピッチの上で何ができたのかという部分では、自分はまだまだなんだなということを感じました。

(非常に躍動しているように見えたが?)チームのやり方もありますが、もっとボールを触って前にボールを供給するということを前半からやらなければいけない立場だと思いますし、後半の最後のほうは相手が勝っていて引いてくれたので、自分が起点になってボールを出せましたが、0-0の状況でできたことはあまりなかったので、伸ばしていかなければいけないところですし、やらなければいけないことだと感じています。

(すぐに試合があるが?)まずしっかり身体を整えるところ、今日の反省をチームで共有していくことだと思っています。ボールを持つ時間が少なすぎたと思うのでもう少し自分たちで動かしながらやらないと90分で疲弊してしまうところもある。
もっと自分がコントロールしてやるべきところかなと思っています。2日しかないですが、共有して改善していければと思います。

今週の練習でも守備の形は練習していたのでそこまで振り回されずにできたと思いますし、しっかり声を掛け合いながら自分たちの距離感を大切にして破綻をきたすことなくできたと思います。
攻撃面ではやっていて距離感の遠さは感じました。そこは試合中にもサイドボランチの二人にもう少し自分の近くにいてくれてもという話をしました。そこを1本通せれば展開は全然変わってくると思うので、そこかなと思います。
周りを声で動かすという部分ではやりがいを感じています。

(J1での戦いについて)日本のトップレベルのリーグですし、個人個人のスキルはJ2とは違うことを感じています。ただ一人ひとりのスキルの部分では、自分もそんなに劣っていないと感じられたので、そこは自信をもってこれからもやっていきたいと思っています。

GK1谷 晃生
谷 晃生

自分たちのやりたいことはできていた部分も多かったし、チャンスも作れていたと思います。もちろん守備の部分でも課題はあったと思いますが、やはりチャンスを決め切れないとああいう形になってしまうと思う。こういう試合を勝ち切っていかなければなと感じています。

守備については、ラインコントロールもこまめにできていましたし、そこまで崩されてピンチになったというシーンがなかったので、昨年から継続してやってきたことが出せたと思います。

(個人としては?)まだ良くならなければいけない部分もありますが、今日の出来だけで言うと、そこまで悪いところはなかったと思います。でもそれでも負けているということは個人としてもチームとしても足りないことがあるのだと思います。

(VARでのPKで失点だったが?)それも今シーズンからまた導入された中でそういう部分も含めて難しい戦いになってくるかなと思います。

負けましたけど、残り37試合あるので下を向かずにすぐにまた試合がくるので、そこに向けて修正しつつチームとして改善していきたいと思います。

DF3石原 広教
石原 広教

気持ちとしては非常に悔しいです。
(同じシステムでミラーゲームだったがどのあたりが難しかったか?)難しいとは思っていないですしチャンスも作らせてなかったと思います。どちらかかというと自分たちの方が決定機はあったと思います。決めきるところが重要かなと思ってます。

(後半はペースが落ちたように見えたが?)真ん中のところで起点を作られるシーンが多かったので、そこをコンパクトに間を締めるところが後半は少し間が空いてしまったのかなと思います。後半は足が止まったというか距離感が少し開いてしまったかなというのはあります。

(鳥栖が3枚で来たことに対するケアっていうのも素早かったが、ピッチの中で解決したのか)
敏さん(浮嶋監督)からの話があって、相手が3バックや4バックだったりする時の行き方とかは、今はチームとして共有できているので今回相手の3バックでやってきましたけど、そこに関して後手に回ることはなかったと思います。
チームの中で守備の行き方は頭に入っていたので、同じような考えをもって守備ができたと思います。

(昨年からの得点の課題がまだ改善されていないように見えたが?)シュートまで行けていると思いますし、それこそ前半の大橋選手のクロスバーに当たったシーンだったり、最後も1対1だったり他にもチャンスがあったと思いますけど、そこは後ろの選手としては決めてほしいなという気持ちはもちろんありますけど、本当にその回数を増やすことなど、もっと他にもできることはあるかなと思います。

(石原選手自身の出来は?)結果的には負けてしまったのでなんとも言えないですけど、でも相手のFWの選手がやりたいようなことというのは、やらせなかったんじゃないかなと思っているので、そこは自信を持って次に繋げていきたいなと思います。
負けたのでやっぱり課題とかっていうところ気がいってしまいそうですが、今回は内容としてはそこまで悪くなかったと思うので、そこは自信を持ってやっていけたらいいなと思います。

去年は自分がドリブルしたり周りを使うというより、自分で剥がしていくっていうプレーをしていましたけど、今年は山口智さんがコーチとして入ってきて、センターバックのやり方というのを、詳しく教えてもらっているので、去年よりも楽にリスクもなく効率的に攻撃を組み立てるとうのは意識してやれていると思います。
今回そうやって自分でドリブルして剥がしていくシーンはなかったですけど、逆にそれが囮というか相手が食いついてきたところを逆をつくとか、そういうアイディアとか増えていくとは思っています。

(アンカーに入った中村選手との連携は?)駿くん(中村選手)はやっぱり周りを見てバランスをとったり、自分でガツガツ行けるとかするところはしっかりあるので本当にやっていてやりやすいですし、もう頼りになるというか僕がリスク管理で声掛けていない時でも駿くんがしっかりバランスとってくれるので本当に有難いですね。

(中2日でルヴァンカップだが?)大会は違えど2回連続で負けるというのはチームとしても本当に苦しい状況になってしまうと思うので、絶対負けないというか勝ちというのを目標にチーム全体でやっていきたいなと思います。