ONLY ONE STORY

25 MF NAKAMURA SHUN

MY STORY

-STEP BY STEP

プロの世界に入ったのは…入ったというか、自分の場合は拾ってもらったという言い方が一番合うと思うんですけど、大学リーグが終わって、なんとかプロの世界に入りたいと、大学の監督の伝手で群馬の練習に行かせてもらいました。
来年来てほしいと言ってもらったのですが、契約的にはアマチュア契約という形でした。

選手としてサッカーをやりながらザスパのスクールを担当して、給料としてはサッカーは0円でスクールがメインという契約内容だったので、どうすべきか悩んで家族や大学の監督などいろいろな人に相談をしました。
でも、どの方にも言われたのが「長い人生の中で、一年くらい勝負してみてもいいんじゃないか」といった言葉でした。みんなサッカーを続けることを後押ししてくれて、自分でもそうだなと思ったので、まずは一年頑張ってみようという気持ちでザスパに入りました。
もちろん葛藤はありましたけど、でも一年でダメだったら違う世界もあるだろう、とある意味割り切れたことは大きかったと思います。

入った当初、ザスパに選手登録されずに、関東リーグのtonan前橋に期限付き移籍をし、試合に出て経験を積んで良ければ戻すといった話だったんですけど、ちょうど同じポジションの外国人選手がケガをしたことで、移籍の話はなくなりました。開幕からベンチに座らせてもらうことができ、そしてまたたまたま開幕戦で試合に出ていた同じポジションの選手がケガをしてしまって、後半の最初から出場することになりました。
自分にとっては本当に大きなチャンスが巡ってきて、試合に出ることができ、そこからはザスパでしっかり選手登録してもらえました。

ザスパで一年プレーし、山形へ移籍しました。拾ってもらって一年で出ていくことに関して自分の中でも悩みましたが、大卒でプロになるとその先、続けられる長さが違うということも思い、また山形には夏過ぎくらいからずっと声をかけてもらっていたこともあり、山形へ行くことを選ばせてもらいました。

山形へ移籍した一年目は苦しい時間を過ごしました。試合数としては25試合くらいに出場しましたが、なかなか自分をうまく表現することができずに日が経ってしまい、シーズンが終わった時にすごくもったいないことをしたなと感じていました。
だからこそ、次の年は絶対に違う姿を見せなければいけないと思って臨みました。そこから3シーズン、コンスタントにピッチに立ち続けることができました。

MY ASPIRATION 2021

-J1の舞台で

2019シーズン終わった時に正式な形まではいかなかったのですが、いろいろなチームから話がありました。でもそこでステップアップすることはできず、自分はまだまだなんだなと思って2020シーズンに臨みました。
湘南に声をかけてもらえて、自分としてもプレーに手応えを感じられたので、上で挑戦したいという気持ちがより強くなりました。
早い段階から話をしてもらっていましたし、熱意をすごく感じました。もっと成長したいと思っていた中で、湘南は若い選手がどんどん成長して羽ばたいているというイメージがあったので、自分もそういう環境に身を置けば、選手としても人としても成長できると思ったので、移籍を決断しました。

今まで、自分の周りにいてくれた方に支えられてきたと思います。そして、ボランチを一緒に組んでもらったベテランの方々にかけてもらった言葉や、近くで見てきたプレーがあったからこそ、今があると思っています。
群馬の時も山形の時も、本当に経験のある選手と一緒にプレーさせてもらったので、自分にとってそこはすごく大きかったなと思います。

開幕前のプレシーズンでは、自分がどういう選手なのかということを周りの選手に知ってもらうことが大切だと思ってやってきました。自分がピッチの中で持っている力を発揮するにあたって、まずはみんなに分かってもらうことが大切だと思ったので、そこを意識して過ごしてきました。
そして、J2で経験を積んだことがJ1の舞台でどれだけ通用するのかということも今年のテーマとしてあります。やってきたことを信じて、試合に出てしっかりチームに貢献していきたいと思っています。
厳しいシーズンになると思いますが、年齢的にもいい年齢になってきたので、チームを引っ張っていけたらと思っています。そういうところも自分に課して、一年間戦っていきたいと思います。